うるうのもり

  • 講談社 (2016年2月18日発売)
4.02
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Amazon.co.jp ・本 (80ページ) / ISBN・EAN: 9784062199179

作品紹介・あらすじ

“あの森に行ってはいけません。うるう、うるう、とないている、おばけが出ますから”

転校したての僕は、先生の言いつけをやぶり、
おばけが出るという森の奥へ迷いこんでしまう。
そこで出会ったのは、不思議な、「あまり1」の人間。
世界からはみ出したひとりぽっちの存在、『うるう』だった......。
おかしくて、美しくて、少し悲しい、ある友情の物語。

みんなの感想まとめ

不思議な友情の物語が描かれたこの作品は、主人公の少年と、世界からはみ出した存在『うるう』との出会いを通じて、生きることの寂しさや人とのつながりを考えさせてくれます。おかしくて、美しく、少し悲しいそのス...

感想・レビュー・書評

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  • おかしくて、美しくて、少し悲しい。そんな絵本

    「うるう年」の「うるう日」のように、いつも余りの1になってしまう「うるう」の宿命とは⋯
    主人公の少年と、人知れず余る男との、寂しさの共鳴が何故か心地よく、生きることの寂しさを考えさせられ、少し“うるう”っときました

    • アールグレイさん
      こんばんは!初めまして!
      ゆうママと申します!
      「うるうのもり」レビュー、読ませて頂きました。面白そうですね。今読みたい本は沢山あるのですが...
      こんばんは!初めまして!
      ゆうママと申します!
      「うるうのもり」レビュー、読ませて頂きました。面白そうですね。今読みたい本は沢山あるのですが、その中に加えたくなりました。
      失礼ながら、本棚を拝見させて頂きました。興味深い本が沢山ありますね。タナカとコミヤさん
      ★☆素敵な読書を☆★
      2021/06/05
    • Tくんさん
      ゆうママさん初めまして、こんばんは~。
      コメントありがとうございます!嬉しいです。
      そんなに長くなく、さらっと読めるので、是非とも読んでみて...
      ゆうママさん初めまして、こんばんは~。
      コメントありがとうございます!嬉しいです。
      そんなに長くなく、さらっと読めるので、是非とも読んでみてください!素敵な読書を。
      2021/06/06
  • これ、舞台見たからかもしれないけど、読むと泣けて仕方ないんだよなあ。舞台とは視点がちょっとだけ違うから、再演があったら舞台を見てほしいし、舞台を見た人はこれを読んで思い出し泣きをしてほしい

  • 作者はラーメンズの小林賢太郎さん。
    小学生のときに図書室で読んでしばらく存在を忘れていたのですが、高校に入ってからラーメンズの存在を知り、小林さんが作者だと知ってびっくりしました。
    小林さんが大好きな言葉遊びや数字のカラクリがそこかしこに散りばめられています。コバケンワールドが好きな人には絶対に刺さる絵本。大人でも楽しく読める一冊だと思います。

  • 発想が面白い。余りの1、当たりの1。繊細で精密な絵もすごい。

  • ファンタジーと現実が交錯しているような独特の世界。いつも「余りの1」であることと、年を取らないことで大事な人が自分より先にいなくなっていくという、2つの悩みを抱えた「うるう」。非情な現実を嫌った「うるう」のちょっと切ない物語。

  • あの森に行ってはいけません。
    うるう、うるう、とないている、
    おばけが出ますから。

    転校したての僕は、先生の言いつけをやぶり
    おばけが出るという森に迷い込んでしまう。
    そこで出会ったのは不思議な「あまり1」の
    人間だった…小林賢太郎が贈る、ある友情の物語。

    舞台作品「うるう」と楽しむと良いようですね…
    私は観そこなったので…観たかった…
    描き込まれた絵と繊細な物語。
    ただ、絵は独特なので私などはちょっと怖いな…と
    思ってしまうのですが…
    最後の待ちぼうけとカノンが重なるシーンは
    涙が…是非…舞台でも観たかった…

  • 小林賢太郎さんの1人でやられていた劇「うるう」を絵本にしたものです。
    賢太郎さんの美しいけど少しどこか奇妙な世界観が表されてて、とても良いです。
    劇を見た後に読むのをオススメします。
    (DVD貸すから!見てくれ!くらいに好き)

  • サクッと読めた。
    声に出したいと思った。でも私には似合わない。男性の声がいい。
    舞台で見てみたいなぁ。

  • 宮沢賢治の『よだかの星』を連想させる、孤独や疎外感を抱える人にそっと差し出したい絵本。
    これからの人生、4年に1度の2月29日にはこの作品を思い出すことになりそう。

    一本一本の線が丁寧で、可愛らしさはなくちょっと怖いようでどこか温もりを感じる絵が物語にマッチしていると思う。
    イチョボックリや一人二脚などの言葉あそびに作者らしさが滲んでいる。



    ※追記
    note『小林賢太郎のノート』より抜粋

    『うるう』に児童文学のテイストを感じていた僕は、執筆期間中、岩手まで宮沢賢治に会いにいきました。

    …汲み取れてました。ちょっと自慢です(笑)

  • うるうというおばけがいるから入ってはいけない、と言われた森に入っていく男の子の話。

    フクロウの絵がめちゃくちゃ上手い。
    閏人の絵が怖い。

    余りの1の話が面白い。
    騎馬戦じゃなくて馬戦w
    余りの1と当たりの1のネタが好きだったのに、カットされてて残念。
    男の子がワザと穴に落ちる件も好きなんだけどなぁ。

  • 2016 小林賢太郎 絵も!

    森だったところに新しい住宅地がてわき、僕はそこに引っ越してきた
    新しい学校

    先生は近くの森に行ってはいけないと言った
    「うるうというおばけがでるから」

    僕はそこへ行って、おばけをみたかった

    森に入ってすぐにへんなものを見つける
    マツじゃない木にまつぼっくりが糸でくくりつけれらていた
    そのとき木の根っこにつまずいた僕はそのまま深い穴に落ちてしまう

    そこに来たのが・・・おじさんで、おじさんは穴からひっぱりあげてくれた
    おじさんがうさぎをつかまえるための穴だったから

    これがおばけのうるう?
    おじさんは「うるう」となくのはフクロウだといった

    はなしをするうちに
    マツボックリ
    スギボックリ
    イチョボックリ
    マツボングリ
    マックリ

    次の日、また森にいくと~
    森の中にいろんなものが作られていた
    スケッチブックには人の絵があった

    またおじさんと話すうちに
    ふたりとも「2月29日」生まれだということがわかる
    うるう年のうるう日だ

    おじさんはいつもはずれもの(二人組をつくったときのあまりもの)だった

    それで一人になるために森へ来た
    などと身の上話を聞く

    その後も話をするうちに
    いつしかなかよくなるふたり
    ぼくはおじさんがうさぎをとるためのうた「まちぼうけ」の楽譜を書き写し、渡す
    おじさんは秘密の畑をみせてくれ、
    取り立ての野菜をごちそうしてくれた
    僕はおじさんにチェロを習っていること
    「カノン」を練習していることをはなした

    次の日、学校のともだちが僕が森へいくことを指摘して
    みんなで森へ行こうと言い出す

    おじさんとともにともだちを追い払うための準備をして
    ともだちを追い払う

    そしておじさんのほんとうのひみつをうちあけられる
    それによって森に逃げてきたことも

    子どもたちに知られたので、もっと奥へ逃げなければならないとつげるうるう
    そして僕におそいかかる
    ぼくはにげて、町へ走った
    それからは森へ行かなくなった

    そして40年がたち
    ぼくは50歳になり
    あの森へいき、チェロで「カノン」を演奏した
    すると森からは「まちぼうけ」が聞こえたような気がした

  • 寂しい切ない気持ちになるのは苦手なんだけど、、
    大丈夫きっとお互いに心が通じ合ってるよね、会えないけど思ってるよ。そう思って本を閉じました。

  • 誕生日だけがうるうの少年と、肉体的にもうるうの彼。違う時間軸を生きているようなふしぎなふたりの交流に感動した。物語の最後に同い年になっているはず、そして少年が約束を守るのも、素敵。こういう友情があるってうるうが気づいたならいいな。

  • とても印象的なお話。
    時々ふと思い出すんだろうな。

    舞台、観たかったな。


    とある読書会で紹介して頂きました。
    感謝。

  • 森にいるという「うるう」というおばけと少年のはなし。

  • 出版前に上演されていた、「うるう」というタイトルの同主題舞台を観に行きました。
    ある曲の旋律と、入口と出口がつながったかのようなラストシーンに静かな感動を覚えた、とても面白い舞台でした。

    この本は、それとはまた違った世界をページの向こうに感じさせました。
    児童書の位置づけでとらえるなら、ストーリーテリングとか読み聞かせの手法で、子どもたちの想像力をくすぐりそうな話に感じたし、そんな手段を取らずとも、物語というものに触れはじめたばかりの子どもが、誰に勧められるでもなく見つけて手に取って、ひとりで読んで、自分の内にある想像力の森を育てるひとつになったりもする本ではないかなーと思います。

    深い森の奥にひっそりと孤独に暮らす何者かと子どもの交流を描いた物語。
    ちょっと不思議。ちょっと不気味。
    挿画の印象が、その意味でとても素敵。

  • 月イチ絵本。
    読メでのどなたかのレビューで非常に興味を持ったので購入。
    コレはよい。
    ラーメンズの小林賢太郎の作品である。
    このなんともいえない雰囲気。
    微妙に不安になる感じ。
    絵も独特でよい。
    人との別れが辛いからひとりでいたい。
    でも人は恋しい。
    人を嫌いになりたいけど嫌いになれない。
    ひとりでいたいけど寂しい。
    なんとも悲しいような気持ちがわかるような。
    ラーメンズっぽいテイストも醸し出しながら笑えるような泣けるような。
    なんとも心にしみる絵本であった。
    よい作品に出会えた。

  • 小林賢太郎氏のチャンネルで『うるうのもり』スペシャル映像が追加されていたのを観て、再読してみました!『一人になりたがるくせに寂しがる。』そんな人にカノンを聴きながら読んでもらいたい絵本みたいです(笑)美しくて少し悲しい友情の物語。うるうのもりのいえの絵がとても好きです!

  • 小林賢太郎の演劇作品「うるう」をもとにした絵本。媒体が変わっても表現の方向性というかコバケンらしさみたいなものが共通してるのが面白い。絵がとても緻密できれい。

  • 転校してきたボクに先生が言った
    「あの森に行ってはいけません。うるうというオバケがでます。」
    でも、ボクは行ってみた。あの森に…
    そして、出会ったんだ。
    ボクとうるうが友だちになれなかった理由が悲しい友情物語

    著者はラーメンズ

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著者プロフィール

1973年4月17日生まれ。神奈川県横浜市出身。多摩美術大学卒。舞台、映像など、エンターテインメント作品の企画、脚本、演出をてがける。また、小説、絵本、漫画などの執筆もおこなう。絵本作品には、『うるうのもり』(講談社)、翻訳を担当した「オレ、カエルやめるや」シリーズ(マイクロマガジン社)がある。

「2023年 『カキワリの劇場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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