天と地の方程式 3

  • 講談社
4.00
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本棚登録 : 252
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199452

作品紹介・あらすじ

天ツ神の指令を受け取るのは君たちの役目なんだよ。よく耳を澄ませ、目を凝らせ。神の言葉を聞きのがすな。――予兆が起こり、間もなく黄泉ツ繭が破れると「知る者」が告げる。
破れれば大量の黄泉ツ神がこの世にあふれ出し、この地を未曾有の災いが襲うという。
はたして、アレイたちは天ツ神の計画をつかみ、黄泉ツ神を封じることができるのか。
古事記を下敷きにした、学園異能ファンタジーの第3巻!

感想・レビュー・書評

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  • いい展開で速やかにハッピーエンド

  • 体は大人中身は子どものあの人の振る舞いが怪しすぎて疑いまくってました。ごめんなさい。

    最終章に収束していく物語が気持ち良かった。

    音楽と数学と言葉、神話と遺跡、生物など、物語専門人間か他の分野に目を向ける鍵が散りばめられていた。
    コーナー作りが捗りそうだ!

  • ようやくアレイの抱えているものが明かされた。姉も何かあるかと思ったらそういうことなのか。全部上手いこと組み立てられていた。アレイのおかげで知識をつけることがすごく魅力的なものに思えたし、Qのおかげで数学の奥深さを知ったし、ヒカルのおかげで音楽や奏でることの尊さを知ったし。3巻一気読み。おもしろかった!これは自信を持って子どもたちに勧められる。

  • なかなかハラハラする物語だったな~、と思いながら、ハッピーエンドを迎えて、いよいよ本を閉じようとしたそのとき、衝撃はやってきた。正直、数字のほころびなんて、仲間外れを作ろうと思えば何とでもなるよな、と思いながら、あくまで数学好きを押し出したいがために、そんな遊びを散りばめているんだろうなって、深く考えてなど見ませんでした。でも、その答えの並びそのものに、そんな意味があったとは…!音符への読み替えまではまあ、なるほどって感じで普通に読み見進めていたけど、最後の種明かしは、それこそビックリ仰天でした。恐れ入りました。

  • 話にスピード感があって、1巻から3巻まで一気に読んだ。
    一つ一つ謎が、テンポよく解き明かされていくので、読んでいて楽しかった。頭の中で、丁度上手く映像化されていくテンポなんだと思う。
    それぞれのピースが、最後に繋がっていく様子も面白かった。数学の問題でピタッと答えが出て、頭がスッキリする感じに似ている。
    物語に出てくる古事記、世界の遺跡、数学の魔法陣などについても、いろいろ調べ知識を広げてみたくなった。

  • ついに最終巻。
    意外にもほどがあるぞ、残りの2人というより、猿!おい!


    そして、アレイたちは天ツ扉を開け、黄泉ツ神を封じることができるのか。

  • 七人のカンナギは勢いを増す黄泉ツ神を封じる解を発見できるか

    周到に張られた伏線が回収される学園異能“数学”ファンタジー最終巻

  • 【感想】
    ・なぜ、古事記の世界が世界的な事象に通じているのだろう? とか思うがそれぞれの国ではそれぞれの伝わりかたをしている、ということにしておこう。

    【一行目】
     岡倉ひかるは、黒々と渦を巻く大蛇のとぐろの中にのみこまれていた。

    【内容】
    ・カクレドから脱出成功したがかなり危うかった。
    ・先の脱出でうっかり現世に連れ込んでしまった黄泉ツ神がちょっと暴れる。
    ・疑問だった猿の正体が判明。予想通り。
    ・そして、ラストミッション。チーム・カンナギ全員強制参加。

    ▼来栖の丘学園についての簡単なメモ

    【アキナ】アレイの妹。小学生。四年生。ゴシップ収集能力が高い。対象は家族も例外ではない。
    【天ツ神】この世の生物の中に遍在する。
    【天音/あまね】神の原語。人間にとってはメロディのかたちで顕現する。ヒカルはその音を受信して再生することができる。
    【アレイ】主人公。十三歳で中学生の男子。中高一貫校では八年生。第一巻表紙カバー絵の逆さになってる方が彼だろう。変化が嫌いで判を捺したような日々が続くのが好み。家を右足で踏み出し、きっちり六百二十歩で校門の前に立ちそこから百十六歩で昇降口に到着する。偶数が好みのようだ。いや~けっこう異常な人ですわ。どうやらデタラメな世界から自分を守るためにきっちりしたものを探している感じがある。常に平均を求めているがたった三人のクラスのアベレージをつかめず困惑。夢の中で猿と見つめあってなんかに誘われた。一度記憶したことは決して忘れない。本名は森有礼から取って「有礼」と書いて「ありのり」と読むようだがアレイは記憶力抜群の稗田阿礼にシンパシイを感じたのでアレイで通すことにし親もそれに同調しているようだ。膨大な知識量を表に出さず試験もわざと間違えたりして成績上位ではあるが特別ではない位置をキープしている。カンナギネームは開く者か、唱える者。Qが開く者だとするならば唱える者となるが何を唱える? 絶対記憶が必要になるのだろうが? ヒカルの演奏に既知感があるというのがとっかかりか。
    【アレイの母】自分の時間を楽しむときには携帯を切るのがマイルール。
    【磯谷守/いそたに・まもる】数学教師で男子二人しかいない九年生の担任で生徒指導も受け待っている。
    【伊波甲大/いなみ・たかひろ】アレイたちの担任。七、八、九年生の国語を担当。悪い人ではないのだろうけどなんとなく腹立つタイプの行動を取る。
    【大石春来/おおいし・はるこ】→ハルコ
    【大森勇人/おおもり・はやと】七年生。陸上部。やせたのっぽ。
    【岡倉ひかる】→ヒカル
    【鏡池】雷が落ちた。一周一キロ程度で遊歩道があり陸上部のランニングコースでもある。
    【カクレド】この世と黄泉ツ国の間にある異界。黄泉ツ神がつくる。エリア内でかつカンナギ同士が触れあったとき入り込むことになる。
    【カンナギ】各自の中にある天ツ神が一部分目覚めた者。それゆえ「天才」的なところがある。告げる者、開く者、唱える者、奏でる者、閉ざす者、見る者、知る者の七人いる。
    【厩舎修/きゅうしゃ・おさむ】通称「Q」。アレイと同じ八年生。ひょろりと背が高い。近隣では知られた有名な生徒。数学が得意で常に満点。ただし数学以外の能力が著しく欠如している。いわゆる「天才」ってヤツですね。アレイは彼を変人呼ばわりしているが自分もほぼ同じタイプやんかって感じする。カンナギネームは開く者ないしは唱える者。これまでにも何度か脱出口を開いてきたので開く者か?
    【Qの姉】荒唐無稽と思われるQの話をとりあえずちゃんと聞き、アドバイスまでくれた謎の人物。大学生。登場しないがこの人が主人公の話も欲しいかもね。
    【来栖台ニュータウン】アレイたちの両親が戸建ての家を買った未完成の町。
    【来栖の丘学園】アレイとアキナが転校していくことになった新設の小中一貫校。まだ生徒数は少なく、全校で七十一名。本来は八百人まで対応できる。アキナと同じ八年生は三名のみ。ひとりは厩舎修、もう一人は岡倉ひかる。アレイの家から学校まで七百十四歩。中庭を取り囲む形で校舎が「ロ」の字になっている。
    【古事記】このお話は古事記に沿ってる感じ。でも世界的な事象に古事記? まあ、他の国ではそれぞれ異なる呼び名や世界観になっているんでしょう。ということにしておこう。
    【災害】カンナギが失敗し黄泉ツ神たちが現世に出てきてしまうと何か大変なことになるらしい。それは地震やハリケーン、感染症のパンデミックなどいろいろ。今回のコロナもどっかのカンナギたちが敗れたってことなんやろう。
    【佐々木真理子】英語教師。七年生の担任。白くてぽっちゃりしていて中華饅頭っぽい。
    【猿】田代有礼の夢に七日間連続で登場し「クロスの丘に来い」と呼びかけてきた。カンナギの一人だと言う。「告げる者」。神の言葉を告げるときには重々しく語るが自分の言葉ではなすときには関西弁になる。おそらく本当の姿は人間だろう。
    【七人目のカンナギ】ネタバレになるので名前は隠しとこう。普段は普通の人でその中に隠れている。カンナギ一族の出身で「プロのカンナギ」だとか。カンナギネームは「知る者」。
    【正田昌彦/しょうだ・まさひこ】→ピコくん
    【田代明菜】→アキナ
    【田代有礼/たしろ・あれい】→アレイ
    【谷進一/たに・しんいち】五年生の担任。
    【天才】内部にある天ツ神が活性化した者のこと。
    【萩本将/はぎもと・しょう】七年生。陸上部。やせたちび。
    【ハルコ】大石春来。七年生。音楽部。アレイにラブレターをよこした。怪力。カンナギネームは「閉ざす者」。おそらくタヂカラオの役割か?
    【ヒカル】岡倉ひかる。アレイと同じ八年生。小柄な女子。身長153センチ。他県から来た。一度聴いたり楽譜を見た曲を暗譜で演奏できる。カンナギネームは「奏でる者」。
    【ピコくん】一年生。行方不明になった。予知能力ないしは天ツ神に送られたビジョンを見ることができる。カンナギネーム「見る者」。
    【部活動】生徒数の少ない来栖の丘学園では五年生から九年生までは全員部活動を義務づけられている。とりあえず現在存在するのは卓球部、陸上部、音楽部、創作部の四つだけ。
    【松島恵/まつしま・めぐみ】六年生担任。
    【南真知子/みなみ・まちこ】音楽教諭。
    【森本】美術教師。
    【安川】七年生で小柄な男子。かすかな関西弁のイントネーション。アレイを苛立たせるお調子者。
    【黄泉ツ戦/よもついくさ】黄泉ツ神の先兵。黒い影のような存在。さまざまな形になる。
    【黄泉ツ神】チャンスがあったらこの世に出てこようとする。出てきてしまうと何か大変なことになるらしい。今で言うなら新型コロナウイルスみたいなもんかもしれない。
    【黄泉ツ国】黄泉ツ神が追いやられている。
    【陸上部】アレイ、七年生の萩本将、大森勇人の三人だけ。最年長のアレイが部長に祭り上げられた。顧問は伊波。足は速いがやる気はなしで放任主義。アレイはしんどい思いはしつつも走ることの心地よさも感じ始めている。

  • 一気に読んだ。面白かった。
    最終決戦はまさにハラハラ。
    一気に読んで、読み返したい。

    古事記や笛吹男の話は内容を知っていたけれど、数学の話とかちょっと調べてQの言ってる意味理解したいと思った。中高生にオススメというの納得

  • 先入観なく読み始めたので、最初はアスペルガーの子たちのお話だと思ってしまいました…。
    古事記、ハーメルン、ストーンヘンジ、そして円周率!興味あることばかりだったので、最後にタイトルの意味もわかってスッキリ!

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著者プロフィール

富安陽子 1959年、東京生まれ。高校在学中より童話を書きはじめた。おもな作品に『やまんば山のモッコたち』(福音館書店)、『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)、『盆まねき』『絵物語古事記』(以上偕成社)、「菜の子先生」シリーズ・「菜の子ちゃん」シリーズ(以上福音館書店)、「ムジナ探偵局」シリーズ(童心社)、「シノダ!」シリーズ(偕成社)、「内科・オバケ科 ホオズキ医院」シリーズ(ポプラ社)、「やまんばあさん」シリーズ・「妖怪一家九十九さん」シリーズ(以上理論社)、「サラとピンキー」シリーズ(講談社)など。絵本の文の仕事に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(福音館書店)、『さくらの谷』(偕成社)など。ほかにエッセイ集『童話作家のおかしな毎日』(偕成社)などがある。

「2021年 『オニのサラリーマン じごく・ごくらく運動会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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