サブマリン

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199537

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わって、なんだか少し、シンミリ。ハチャメチャそうで中々出来る奴の陣内は楽しかったけど、加害者に単純に怒りを感じてたら案外そいつがいいやつでずっと苦しみ続けてたり、誰かを助けるために誰かを傷つけたり、それをさばくって大変‼

  • 伊坂さんの本 読んでてここんとこ思ってること。
    人あたりが柔らかそうで しかも書くものはほんわかしてしまうモノにしてる。けど人の裏ばかりを読み取って、とっても残忍な性格なのだろうって。
    このサブマリン 人の罪? 刑罰のルール? モラル?提示されまくった本かなって。陣内たちを使って。
    けどそれがおもしろかった。

  • 面白かった。シビアな現実と、軽快な語り。それにほんの少しみえる明るい希望。打ち切りになったマンガの結末なんて、ファンタジーなんだろうけど、妙に説得力がある。このあたりのさじかげん、絶妙だねぇ。

  • 不条理な悪と、対峙するのか、共存するのか

    伊坂さんの作品は、エンターテイメントと評されることが多いけど、核は不条理な悪に凡人がどう立ち向かい得るか、ということに尽きると思う。

    少年犯罪という題材をフルで生かしながら、このテーマを描いていく作品。個人的には、チルドレンよりも印象が鮮やかで、陣内さんの活躍ぶりが気持ちよかった。

    犯してしまった罪をどう償い得るのか、本当に償うことができるのか、法のあるべき姿とは?
    そんな答えのない問いを、自らに問い続けることが大切なんだよな、そんな風に思う。

  • 武藤が結婚して子どももいる!
    チルドレンから何年たったかわからないけど、知り合いのその後を見てるようで嬉しい笑
    相変わらず陣内はめちゃくちゃやけど、なんだかんだ子どもたちのことを一所懸命考えてるかんじ。

    永瀬など懐かしのメンバーも活躍してました!

  • ストーリーそのものよりも、陣内の言動の方に興味が引かれる。次は何て言う?次は何をする?
    こんな人がいたら素敵だろうなーーとか、でも自分がなりたいとしたら武藤の方だな、とか。
    読後にそんな想像をすることも楽しい。

  • 伊坂幸太郎さんの『サブマリン』

    家庭裁判所調査官の陣内と武藤のコンビネーションが最高。超大型台風のような陣内の奔放な生き方、好きだなぁ。

  • 面白かった!泣。

    泣けた。チルドレンからの続きのような内容だったんだけど、あの陣内のキャラがとにかくたつ。その中で繰り広げるささやかな思いやりが泣ける。
    ぶっきらぼうでなんにも考えてないように見えて、ものすごくまっすぐ正直な陣内につい感動させられることにもなんだか納得いかないながら、どーにもこーにもそのギャップにまんまとやられます。

    ズルイ。

    こういうキャラの作り方と、言葉のやりとりがつい気を抜かせる。重い内容なのに軽く見せておいて、やっぱり心にズシンと響かせてくれる伊坂幸太郎の描き方にやられた。

    面白い。面白すぎる!!!!

  • 最後に様々な出来事や疑問を全て回収してジーンとさえさせてくれるのは伊坂幸太郎ならでは!
    少年法の難しさとか
    悪いことをした人は殺していいのか?とか
    難しい題材が主題だからか、破天荒な陣内という人物の破天荒っぷりはおとなし目かな?と思ったけど(陽気なギャング〜の響野さんと比べたら?だけど…笑)私はどうやら前作の『チルドレン』を読んでいないっぽい!なんたること!
    早速図書館で予約した。(買いなさいよ)

  • 重いテーマなのに、伊坂さんが書くととっても軽快。傍若無人な陣内の、無茶苦茶な言動が面白い。なんでタイトルがサブマリンなんだろう。いつか浮上するから?

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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