殊能将之 未発表短篇集

著者 :
  • 講談社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199599

感想・レビュー・書評

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  • 「ハサミ男」前記にて環は閉じる。陳腐だが、人が記憶に残ることで生き続けるのであれば、本書は早逝の天才をひさかたぶりに思い出す、まさに「精霊もどし」なのではないだろうか。

  •  小さい犬でも怯えてしまう男。そこに越してきた隣人の白い犬。自分にだけ吠えるのではないかと男は要らぬ心配を抱いてしまう。リードもつけてない犬のため、男は隣人にひとこと言うために家に訪れるのだが・・・。
     
     三人の男が一人の男を追い回すのには、ある理由があった・・・。

     失った妻を現世に呼び戻すために、いろいろ試す男。友人に力を借りて、ある方法を試みる。失敗したと思われたが、友人にある変化が・・・。

     「犬がこわい」「鬼ごっこ」「精霊もどし」「ハサミ男の秘密の日記」

    __未発表作三篇。短編らしく子気味いい感じがしていた。

  • 今になって、しゅのーセンセーの新しい小説が読めるとはね。
    感涙ものです。
    短編は3編とも良かったし、
    大森望の解説も良かった。

  • まさか今になって新作が読めるだなんて! 嬉しいサプライズの一冊です。
    今まで世に出なかったということで、ばりばりのミステリではなく、小品といった印象の作品なのだけれど。それでも充分面白いので、よくぞ見つけてくださった、と言いたいです。
    お気に入りは「犬がこわい」。一番ミステリ的な作品です。こういう展開になるとは!
    そして読み終えたら、「ハサミ男」再読したくなっちゃうなあ……いや、それだけとは言わずに全作品。

  • 2016/3/24読了。

  • 2016 3.12

  • 殊能先生の新作、もう二度と読めないと思っていたので嬉しかった。毒っ気があってちょっと笑える短編でとても殊能先生らしさを感じた。想定も素晴らしい。帯までがちゃんとデザインに組み込まれていて感動した。

  • 2016/02/18読了

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著者プロフィール

1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』『キマイラの新しい城』(いずれも講談社文庫)がある。 2013年2月、逝去。

「2022年 『殊能将之 未発表短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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