罪の声

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3981
レビュー : 551
  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199834

感想・レビュー・書評

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  • とても読み応えのある本で、久々に"この本に出会ってよかった"と思えました。
    実際に起こった森永グリコ事件をベースに話は進みます。
    どこまで史実を準えてるかは分かりませんが、これが事実だったら…と考えるとゾッとするシーンがいくつもあり、それが物語へ引き込ませる要素となっていました。

    ラストスパートは涙が止まらず、読了後の今も胸がキュッと締め付けられる感覚が残っています。
    少しでも興味が湧いたらぜひこの本を手に取り、登場人物たちの求めた真実を最後まで見届けてあげてください。

  • 一気読み、情報量すごいし疲れた読み応え抜群、ほんま映画みたいや

  • 実際にあった話をベースにした日本の断層。凄く面白かった。
    映像化されたらお涙頂戴系統にふられるんだろうな…。

  • 大変よくできたノンフィクション風作品。ストーリー,プロット,文章力。どれも秀逸。ひきこまれます。おすすめです。

  • 面白かった。実際の未解決事件であるあのグリコ・森永事件を題材にしてあるが、その事件の持つ雰囲気をそのまま小説化している。これが真相なのでは?と思わせるような傑作に仕上がっていると思う。ギン満事件って別名までもうまいなー、と思ってしまった。

    ある日見つけたテープを聞いて自分の声が犯罪に使われたものだと知った時には・・。でも現実でもその人物がいるわけでもし生きてるとしたらどうだろう、と思わずにはいられない。実際の事件は未解決だが、この本の中では色々な角度から点が繋がって行き、最後は線になり・・段々犯人に近づくスリル感を十分に味わえた。

    グリコ森永事件が起きた時は子供だったが、それでも新聞を読んだのを覚えている。この本を読んで、あらためて事件に関するルポ本を読みたくなった。

  • これがノンフィクションなら、星10はあげたいと何度も思った。読み進むうちにフィクションとノンフィクションの間をゆらゆらと揺れている感覚に陥った。事件関係者が多くて読み返したりしたけど、結末に向かって上手くまとまったので読後感は最高に爽やか。でも子どもが犠牲になったことを考えると胸が痛む。

  • 同じグリコ・森永事件を題材にしたレディジョーカーをそんな遠くない前に読んだので、それとの比較が頭にチラつきながら読んでいました。あちらはかなりシビアで息詰まる感じだが、こちらは最後に光が入り込む。重厚感というか骨太さ、ドラマ感、人間を書く力はレディジョーカーの方がつよいが、物語としてはこの視点から切り取ったこちらの方が好きだ。
    こういう側面もたしかにあるな、と思わされる仮説とストーリーでした。

    2018.6.22

  • 意思的に書かれた本は重みを感じます。
    ある意味体調の良い時でないと受け付けない場合もあり、読む前から臆してしまう時があります。いわゆる社会派の本にはそんな作品が多いような気がします。
    この本は楽しみにしていたのに、読み始める時には胃にもたれそうな予感がしてちょっと躊躇しました。
    が、読み始めてぐっと筆圧強く書き込まれた物語の質量に対して、歩調は軽く読み手に寄り添う老練さを感じました。
    グリコ森永脅迫事件を下敷きにしていながら、犯人像やその道筋、結末まで独創性が有って、本当にそういう事件だったのではないか、と思わせる勢いがあります。
    子どもの声で録音された指示テープ。現実の事件でもこのテープに図らずも加担させられた子供たちが居る訳で実際酷い話です。TVで流れる度に胸を抉られるだろうし、時効になろうがならなかろうが、一生心に暗い影を落とす事になるでしょうね。かつての子供たちと僕は同年代に近いです。気にするな、君たちは悪くないと伝えたいです。

  • グリコ森永事件を題材にしたフィクションというのに興味を引かれたんだけど、事件の記憶がほとんどないことに読み始めてから気がついた。
    「青酸カリ入りのグリコと森永のお菓子がばらまかれ、犯人は怪人21面相を名乗って脅迫状を出したキツネ目の男」というのが当時の薄ら残る記憶なんだよなー。ニュースでの記憶だけで、実際スーパーから商品消えたとか親がお菓子に過敏になってたみたいなありそうな記憶全然ないし。あとからの記憶なのかも。テーラーの俊也や新聞記者の阿久津君と同世代なんだよね。阪神優勝や日航機墜落はまだ覚えてる、かも。

    前半の実際の事件に沿った展開のところはなかなか興味深くて、へーって思いながら後半の犯人グループが判明し出すとちょっとフィクション感がありありだったかなぁ。
    犯人像のあり方や動機の置き方は創作としてはアリだと思う。
    巻き込まれた子供が実在する、のだな。

    それにしても、こんな事件が未解決のまま時効を迎えているってのが驚きだな。真相しりたい。

  • グリコ森永事件。
    事件の詳細を知らなかったからノンフィクションのような感覚で読んでいた。
    なんかじーんときました。

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著者プロフィール

塩田武士(しおた たけし)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門で第1位となる。2019年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』『騙し絵の牙』がある。『罪の声』の映画化が2020年公開決定し、小栗旬・星野源の共演が決まっている。

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