罪の声

著者 :
  • 講談社
3.96
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本棚登録 : 3986
レビュー : 552
  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199834

作品紹介・あらすじ

逃げ続けることが、人生だった。

家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。

「これは、自分の声だ」
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。

未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。
圧倒的な取材と着想で描かれた全世代必読!
本年度最高の長編小説。

昭和最大の未解決事件―「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは――。
気鋭作家が挑んだ渾身の長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 最近はあまりこうした事件モノというか、警察小説というか、そういう作品を読んでいなかったからか、なかなか進まなくて、登場人物もごっちゃになって。

    わたしはリアルタイムではグリコ・森永事件を知らない。調べながら読み進めたら、事件・時系列ともに全く同じで、フィクションというよりはノンフィクションのような気迫がありました。読後も読中も、その疲労感と情報量に、何度「ふぅ…」と一息入れたか、数え切れません…もちろん、いい意味で。
    塩田さんのプロフィール等、そこまで意識せずに作品を読んだのですが、どこかで勝手に、グリコ・森永事件を、事件当時から追っていた世代なのかなと思っていたら、当時は、グリコのお菓子が大好きなお年頃の子どもだったんですね。だから、これだけの情報は、全て彼が取材で得たものだということが分かった時は、衝撃でした。このサイト(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49408)を見てみると、著者である塩田さんの並々ならぬ思いが伝わってきます。

    ここのところ、時代背景がネックとなった作品を読むことが多くて、この作品も、昭和最大、というか戦後最大の未解決事件であり、平成になっても解決することはきっとなく、令和に突入する。きっとそのうち、歴史の教科書とかに載って、高校とか大学の試験問題にでもなるんだろう。
    事件当時のわたしはというと、影も形もなく、事件とともに、徐々に姿かたちが出来てきて、「もお やめや」と終息宣言がなされた頃は、首がすわったくらいだろう。様々なものに触れ、様々なことを感じて生きてきた30年とちょっと、平成が終わろうとしているこの時期に読んでよかった。

    みんな、歳を取ると言いたがるんだ、「え、あの事件知らないの?」って。塩田さんだって、そう言われてもおかしくない年齢なのに。これほど大きな事件ときちんと向き合って、ノンフィクションとみまごうほどの作品を描けるなんて。感服です。

    まだ、終わった事件じゃない、あの時の子どもたちは生きてる。罪の声を残したまま―――

  • 塩田武士『罪の声』講談社。

    第7回山田風太郎賞受賞、週間文春ミステリーベスト10 第1位、本屋大賞ノミネート作。あのグリコ森永事件を下地にしたミステリー。評判に違わぬ傑作。

    実際の重大事件をモデルにした小説はその真相まではハッキリと描かずにお茶を濁す場合が多いのだが、本作はこれが真相なのかも知れないというリアリティを感じるレベルまで描かれており、非常に読み応えがあった。

    物語は曽根俊也と阿久津英士の二人の主人公が未解決の『ギン萬事件』の真相に別角度からアプローチしていく展開であり、後半に2つのアプローチが交わることになる。曽根俊也は父親の遺品のカセットテープに幼い頃の自分の声で犯人が警察に送った指示が録音されているのを知り、父親の友人である堀田と共に事件を調べる。一方、大日新聞文化部の記者である阿久津はテレビ特番のために『ギン萬事件』の取材を命ぜられる。

    また、事件の真相だけでなく、登場人物の背景や人生までが綿密に描かれ、それが物語に深みと奥行きを与えている。

    ハイブリッド型総合書店hontoの『塩田武士サイン本&セレクト本プレゼントキャンペーン』に当選し、送付して頂いた作品。

  • 日本犯罪史上最大の未解決事件のひとつである「グリコ森永事件」。
    大企業の社長を誘拐するという大胆な手口。
    企業に脅迫状と毒入り菓子を送り付け、毒入り菓子をばらまく。
    マスコミに警察を愚弄するような挑戦状を送り付ける劇場型の犯罪。
    容疑者として浮上した「キツネ目の男」
    一年半にもわたって複数の企業をターゲットにし派手に立ち回りながらも、
    「もうゆるしたる」の一言で闇に消えてしまった「かい人21面相」…。
    その「グリコ森永事件」をモチーフにしたフィクション。

    京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中から
    カセットテープと古びた黒革のノートを見つける。
    ノートは英文で書かれていて読めない…しかし最後の方に「ギンガ」・「萬堂」と
    日本語表記がされていた。共に日本を代表する製菓メーカーだ。
    カセットテープを再生すると、幼い頃の自分の声が聞こえてきた。
    それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの
    音声と全く同じものだった…。
    大手新聞社の文化部の記者・阿久津英士
    年末企画の昭和・平成の未解決事件の特集に文化部なのに強引に駆り出される…。

    物語は事件を追う記者の阿久津と子供の頃に自分が関わっていたと気付いた曽根の
    二人の男性の視点で展開していきます。
    丹念に取材をされたとわかる内容で、非常に細かい所まで描写されていて
    グイグイと引き込まれていきました。
    余りにも細かくて息苦しい緊張感。
    これは本当にフィクションなの…それともノンフィクション…って思う位ドキドキした。
    最初は面倒な仕事を押し付けられたと腐っていた阿久津が、次第に真相追及に
    執念を燃やしてゆく。
    事件の重大性や影響力や残酷な真実に押しつぶされそうになる曽根。
    二人が交錯した時真実が明らかになっていく…。

    記者の阿久津が良かった~(*´ `*)
    最初は文句を言ってたのにいつの間にか、真剣に犯人の実態に迫ってゆき、
    被害者に寄り添っていく中で、記者としても一人の人間としても成長して
    ゆく姿が頼もしくってとっても好感が持てた~( ˶´⚰︎`˵ )
    未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在するのですね。
    それにしても長かった~重厚でした(,, ´ ・・` ,,)

    • けいたんさん
      こんばんは!
      この作品次に読もうと思っている作品です(。-∀-)
      どんな感じですか?読んでよかったですか?
      ちょっと本が厚いので勇気...
      こんばんは!
      この作品次に読もうと思っている作品です(。-∀-)
      どんな感じですか?読んでよかったですか?
      ちょっと本が厚いので勇気いります。
      ☆4ということはよかったのだろうな。
      読み終わったら感想読みに戻ってきますね〜♪
      2017/02/16
    • しのさん
      こんにちは( *´艸`)
      コメントありがとうございました。
      次に読もうと思ってた作品だったのですね(*'▽')
      私は内容も本の分厚さも...
      こんにちは( *´艸`)
      コメントありがとうございました。
      次に読もうと思ってた作品だったのですね(*'▽')
      私は内容も本の分厚さも(笑)知らずに本屋大賞にノミネートされた作品だと知り図書館に予約して読みました。
      正直、本を見て余りの分厚さと文字の小ささにギャーって思いました(*_*;
      読んでる途中は引き込まれたり、くどくてちょっとうんざりもしたのですが、読了感は良かったですよ(#^^#)
      感想楽しみに待ってますね。
      2017/02/16
  • ふと耳にした言葉や音などで、遠い記憶が見事に甦って来ることがあります。
    この本を開いた時がそうでした。
    昭和の犯罪史上、あまりにも有名なグリコ・森永事件。

    ある日突然、空っぽになったお菓子売り場の一角…
    何度もテープから聞こえてくる関西弁の男の声…
    そして、たどたどしく脅迫文を読み上げる子供の声…
    覚えていた。こんなにも…。

    もしかしたら、この本に書かれていることが「あの事件」の真相なのでは…
    そう思えてしまうほどでした。

    実際の事件の真実がどうであれ、子どもを巻き込み犯罪に加担させた犯人は卑劣だ。
    できるならあの幼い声の主に、君には何の罪もないんだと言ってあげたい。

    • けいたんさん
      こんにちは(^-^)/

      一生懸命書いたコメントが絵文字を使った為途中で消えていた…ショック。

      読んだんだね〜
      私も購入して1...
      こんにちは(^-^)/

      一生懸命書いたコメントが絵文字を使った為途中で消えていた…ショック。

      読んだんだね〜
      私も購入して1章だけ読んで今は休憩中。相葉ちゃんのドラマの原作を先に読んでしまいたくて。

      読み応えたっぷりだね。ドキドキするよ。
      私いつ読み終わるか不安にもなるなぁ(〃∀〃)ゞ でも、面白そうだからビュンビュン読めるよね!

      私忠臣蔵の話全然進んでいなくて(笑)もう今年の討ち入りまでに読めたらいいかなって。やっぱり忠臣蔵は男中心の方がいいな。

      グリコ森永事件覚えてるつもりだったけど、子供のことは覚えてなくて本を読んでびっくりしたよ。辛いね。また読み終わったらお話ししましょう!

      返信も書いてあるので読んでくださいm(*_ _)m
      2017/04/03
    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんにちは~♪

      コメントありがと~~!
      これも病を押して読んだのだよ。
      申し訳ないことに、事件の詳細なレポートのよう...
      けいちゃん、こんにちは~♪

      コメントありがと~~!
      これも病を押して読んだのだよ。
      申し訳ないことに、事件の詳細なレポートのような部分はななめ読みしてしまった。
      それでも色々と思い出すことが多かった。
      街中で、野球帽をかぶったおじさんを見かけるとギョッとしたこととか、
      お菓子が再発売になったとき、パッケージが開封防止の仕様になっていたこととかも…

      それと、子どもの声ははっきり覚えてた。
      その後、どのような人生を歩んだのかなぁって考えてしまった。
      本当に、卑劣極まりないよね。

      忠臣蔵ね、あの本を読んだ時、私もそう感じてた。
      恋愛要素が強いものより、男気満載の方がワクワクするよね。
      あっでも、暮れに積読山の細々と対峙したときにね、
      同じ作家さんの『おんな泉岳寺 』(集英社文庫)を読んだの。
      短編だったし、あっさりと読めたよ。

      相場ちゃんの新ドラマ!
      ほとんどテレビを視られてなかったから、知らなかった。ありがとうね~
      早速番組予約しなくちゃ。
      原作があるんだね。それも楽しみだわ。

      色々心配かけてごめんね。
      私ね、持病があって、無理するとすぐに寝込むんだよね。
      今回もかなりしんどかった。まだ完全回復ではないんだけど、まぁゆっくり進むわ。

      ブクログを始めて、初めてネット世界の方々と知り合えて、本当に感謝してるの。
      それにあの本も読みたい。この本も。って気持ちに張りが出るし。

      こちらこそ、これからもよろしくね!
      2017/04/04
  • 脅迫用のテープに吹き込まれた子供の声は、幼い頃の自分だった?
    グリコ・森永事件を想起させる事件を背景に、後年その謎を追う話。
    視点の役が、普通の感覚の人物で好感が持てます。

    京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日、父の遺品の中から古いカセットテープを見つける。
    再生すると、幼い自分の声が聞こえてきたが。
    その内容は、かっての有名な事件に使われた脅迫テープとまったく同じだった。
    まさか、父親が犯人なのか?
    驚愕した俊也は、少しずつ当時の事情を探り始めます。

    一方、新聞記者の阿久津英士は、過去の重大事件の特集記事のために調査に駆り出される。
    文化部なので畑違い、失敗を繰り返しつつ、いつしか真相に迫り始める‥?!
    さまざまな人物が事件に色濃く絡んで登場し、思いがけない成り行きで読ませます。
    やがて、俊也と阿久津の捜査が交差し‥

    身近に犯行に関わった人物がいる怖さ、その正体が次第に暴かれてきて‥
    単なる悪人、プロの犯罪者とは違うところにも、興味深さがあります。
    当時の空気、全共闘世代にあった感覚など、こちらがまったく知らなかった、でも読んでいるとうっすらと想像はできるような。
    事件を追うのが警察官などではないこともあり、すべてが赤裸々に解き明かされるのではないのですが。
    十分に読み応えがあり、余韻もありました。

    本屋大賞候補に上がっていたので読んでみたのですが、非常に面白かったです☆

  • 【感想】
    ブクログでフォローしている色んな方々が読まれた作品で、「どんな本なんだろう」と自分も気になって読みました。
    2020年に小栗旬・星野源というキャストで映画化するとの事で、非常に気になるなぁ。是非観たい!

    正直なところ、昭和最大の未解決事件と言われている「グリコ森永事件」については、一切どんな事件なのか知らなかった。
    自分が生まれる前だったからというのもあったし、日々色んなニュースが世をにぎわす一方で、こういったニュースですら自然と風化していくものなのだろう。。。
    だから、この物語を読み進めていく上で、モデルとなった「グリコ森永事件」について調べる必要もあり、併せて勉強になった。

    読んでいく上で、フィクションとノンフィクションの境目が分からなくなるというか、この物語はどこまで事実なんだとうか?という疑念も生じた。
    そんな錯覚をしてしまうくらい、読者を引き込む作品。
    余程入念に調べ上げ、構成された物語なんだろう。
    そのあたりの出来は、非常に感服しました。

    以下ネタバレになるが、たとえどんなに凶悪な事件でも、結局はエゴ的な要素が強く、犯行動機は自分勝手で思ったほど大したことがないんだな・・・
    果たして本物語の犯人者たちは、この事件という最大のリスク・手間を取った上で、何か得たものはあったのだろうか?
    身代金も結局回収できなかったし、株価操作で儲けたとはいえ、、、、
    対価としてささやかなものだったんじゃないだろうか。
    その後の人生の転落っぷりからも、費用対効果が非常に低かったんでは?と読み終えて思った。

    また、これもとても当たり前だけど、、、
    犯罪を犯すという事は自分の身内に対し、迷惑どころか生命にかかわるくらいの危険に巻き込んでしまうというリスクがあり、人生そのものを色んな意味で変えてしまうという事を痛切に感じた。。。
    犯罪じゃないにしても、親のエゴは子どもの人生を大きく変えてしまう可能性があるということを、決して忘れちゃいけないよね・・・・

    かなりの長編大作で、読んでいて凄く疲れたけど、評判に違わぬイイ作品でした!!



    【あらすじ】
    「これは、自分の声だ」
    京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。
    ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。
    テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。
    それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われたテープとまったく同じものだった。
    「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは?

    逃げ続けることが、人生だった。
    家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。
    未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。

    昭和最大の未解決事件―「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは――。
    圧倒的な取材と着想で描かれた、渾身の長編小説。


    【引用】
    p29
    「ギン萬事件」は1984年3月18日夜、兵庫県西宮市の邸宅で「ギンガ」の菊池社長が誘拐されたことから始まる。
    それから犯人グループが終結宣言を出すまでの約1年半の間、関西に本社や支社を置く菓子・食品メーカーが次々と脅迫され、無差別の殺人未遂事件へと発展した。


    p110
    「ギン萬でしたら、やっぱりマジックタッチですか?」
    マジックタッチは、80年代に登場した仕手集団で、萬堂株と鳩屋株を買い占めて売り抜け、巨額の利益を得たとされる。
    「株のくら魔天狗」とも呼ばれ、捜査線上に浮上したものの、警察は「シロ」と判断。
    だが、85年に犯人が終結宣言を出した二ヶ月後、マジックタッチの代表が事務所で遺体となって発見され、兜町は騒然となった。


    p111
    「仕手筋によってまちまちですけどね。要は親分子分関係があって、彼らが金主を捕まえるわけですよ。」
    「金主の次に玄人筋の投資家、最後はババを引かせる個人投資家です。」
    「つまり、後から参加する会員は損をするようにできていると?」
    「ええ、完全にピラミッドですよ。仕手が買いまくって株価が上がるでしょ。まだまだ上がるよって情報を流す。そして仕手筋が売り抜けて株価がドーンと下がる。損を出したまま、売るに売れない会員は塩漬けですよ。」


    p145
    社長誘拐に端を発し、本社とグループ企業の連続放火、犯行当日に無関係の男女を襲撃して連絡係(レポ)に仕立てた現金奪取未遂事件、青酸ソーダ混入を示唆して全国に広がった製品撤去の波。
    真綿で首を絞めるような犯行の粘着性に、誰もが犯人のギンガに対する強い恨みを感じ取ったはずだ。

    何の目的で一企業をこれほどまでに苦しめたのか?


    p505
    子どもを犯罪に巻き込めば、その分、社会から希望が奪われる。
    「ギン萬事件」の罪とは、ある一家の子どもの人生を粉々にしたことだ。

  • 2017年本屋大賞第3位。
    読みたいと思っていた一冊。

    ”グリコ・森永事件”をモデルにしたフィクション。

    この事件は覚えているつもりだったけど…
    覚えていたのは”キツネ目の男”の似顔絵ぐらい。
    それぐらい記憶はあやふやになっていた。

    途中、なかなか読み進めることができなかったが、ラストは胸につまされる。
    この事件の背景にもこんなことが起こっていたのでは…
    そんな風にさえ思わされた。

    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      同じく読み進める自信がないです…
      1章でずっと止まっています(笑)
      どのくらいから面白くなりましたか?
      ...
      こんばんは(^-^)/

      同じく読み進める自信がないです…
      1章でずっと止まっています(笑)
      どのくらいから面白くなりましたか?
      もう読まないままかもしれませんが、参考にさせてください。
      2018/06/06
    • azu-azumyさん
      けいたんさん、こんにちは(^^♪

      コメントありがとうございます!
      けいたんさんも進まないんですね~
      とても評判の良い作品だったので...
      けいたんさん、こんにちは(^^♪

      コメントありがとうございます!
      けいたんさんも進まないんですね~
      とても評判の良い作品だったので、読んでみたら…
      私もなかなか進まなくて…
      面白いと思い出したのは
      ほんと、もうラストもラストでした。
      最初のままだったら☆2つだったかも…
      最後でなんとか四捨五入で☆3つになったと言う感じかしら~(;´∀`)
      2018/06/06
  • 戦後を代表する未解決事件、「グリコ・森永事件」の真相はこうだったのか、と納得しかねないほどリアルに描かれている。
    「子供を巻き込んだ事件なんだ」という著者の強い思いが生み出した労作と言っていい。事件に翻弄された、かつての子供たちの人生の切なさに、忸怩たる思いを禁じえない。
    遅々として進まぬ展開に、なかなか身が入らなかったが、遂にたどり着いた犯人との会見からは、一気呵成に読み終わった。

  • 家から見つかったテープに吹き込まれた声は、連続脅迫事件で使われたもので、自分の声だった。自分の家族が事件の関係者なのか、調査をしていった曽根。年末企画で事件を取り扱うことになった週刊誌記者の阿久津。それぞれが調査していき、事件の姿がわかっていく。
    映画化、文庫化でブクログにも感想が多く挙がっていて興味が出て読みました。
    それぞれの調査が、見え隠れしながら、ある時点で一つになっていくのは、おもしろかった。聞いたことのある店、人名が、それぞれの調査のシーンで出てくると、一瞬びっくりするが、あぁアレかという感じで、俯瞰して見ている立場でのおもしろさがあった。
    事件の元のグリコ森永事件は、前に興味があって、本を読んだりもしたので、時系列的に起こることはだいたい知っているのですが、それに対する解釈があって興味深いです。犯人側に何があったか、その背景など、その時代の特徴を反映して考えられていて、小説の話ですが、こんなことがあったかもという感じは十分ありました。
    ただ、ちゃんとお話しもまとまっているのに、モヤモヤした感じがありました。声の子供のその後が気になるのもありますが。何となく記者の阿久津も真相にたどり着いたのに、すっきりしない感じを漂わせている(前向きな感じはあるのですが)ように思えたからかもしれません。

  • 未解決に終わった前代未聞の劇場型犯罪、
    『グリコ・森永事件』

    もう色褪せてしまった事件の記憶を手繰り寄せながら夢中で読みました。
    綿密な取材とデータに裏打ちされた物語が炙り出す事件本来の姿は
    私の曖昧だった記憶など吹き飛ばしてしまうくらい
    残酷で闇を感じるものでした。
    「かい人21面相」を名乗り、軽妙な関西弁で挑戦状を送り付けて来る犯人たちを
    当時の私はどこか楽しんで見ていなかっただろうか。。。
    犯行には複数の子どもたちの録音した声が使われていたのだ。
    その卑怯さを、親になった今なら絶対に許すことができない。
    青酸入りのお菓子をバラまいた犯人を面白く感じることなんてどうしてできてしまったんだろう。

    この小説を読んで良かった。
    ノンフィクションではないけれど、
    事件の本質はどのドキュメンタリーを見るより心に真っすぐに伝わってきました。

  • 多くの謎を残したまま未解決となった「グリコ・森永事件」モデルにしたフィクション。

    「グリコ・森永事件」を断片的にしか覚えていなかったので、どこまでが史実に基づいているのかわからなくなるくらい、よくもまあこんな着想を・・・と感嘆する。

    確かに、子供の声がこの犯罪に使用されていたし、こんなの言わされておかしいと思わないのかな?と話したような記憶がある。

    犯罪に加担させられた子供がそれを覚えていたら、この小説に書かれていたような人生だったかもと思うと、今さらながらゾッとする。

    30年以上経って、こんなにスルスルと新事実が出てくるわけがないと思いつつも、その年月を経てこそ、ずっと心のどこかにひっかかっていたことを取材などをきっかけに吐き出すということもあるかもしれないと思ったり。

    小説の最後の最後で、少しだけホッとできたが、京都でテーラーを営む曽根俊也のように平凡な人生を歩めることの方が稀な気がして、気持ちが沈む。

    世の中から、子供の尊厳が踏みにじられることだけはなくなって欲しいと、いつもながら願わずにはいられない。

  • 硬質な社会派ミステリで中盤までは読みにくかったけど、よくここまで考えて書かれているなぁ…と。
    これが真実かと錯覚してしまうほどで読んでいて不安を感じた。
    先日ドロップの缶にある開封すると<開封済み>とつくシールについて、子供たちに聞かれて、当時中学生だったのでグリコ森永事件のことを説明したばかり。

    当時はテレビの報道がセンセーショナルで、田舎だったし大袈裟だな…程度でした。ネットもまだ身近ではない時代だったので報道されない裏側なんて興味もなく、株とか仕手なんて今の今まで詳しく知らなかったので、色々と衝撃を受けることが多くて驚きました。様々な事件も経済も全部つながっていて意思を持った生き物みたいに思えてならなかった。

    5章の途中からは一気読みで引きこまれてしまい曽根サイド、阿久津サイド、欧州サイドが重なるあたりは圧倒された。
    このままいったら終盤はどうなるのだろう…とハラハラしながらページをめくりました。家族、親子ものなシーンもあるのでホッとした反面、物足りなさも感じたり…。
    思わずのめりこみそうになったけど小説に戻ったような終盤にホッとした。ちょっと『蛍の森』的な展開を思い出した。

    史実になるべく基づいてこうだったのかもしれないという思いで描いたという念、想像力と構成力はすごいな…と感じた。

  • 昭和を揺るがした劇場型犯罪・グリコ森永事件。

    かい人21面相を名乗る犯人グループは、手を替え品を替え、企業を脅し、警察を愚弄し、食の安全を人質に取り、そして闇に消えていった。

    数ある犯人たちの手法で、最も衝撃的だった一つに、子どもの声による恐喝テープがあった。

    父から引き継いだ「テーラー曽根」の看板を掲げる俊也は、父の遺品の中からカセットテープを見つける。
    再生するとそれは紛れもなく自分自身の子どもの頃の声。
    そして、あの事件で使われた、あの声だった。

    子どもの菓子を標的にするだけでなく、犯罪に子どもを利用した犯人たち。

    大日新聞文化部記者の阿久津英士は、イギリスにこの事件の取材で出張する。時効をとっくにすぎた難事件の前に、取材は空振りを繰り返し、デスクからの容赦のない叱責を浴びる日々。
    その中で、長い間闇に埋もれていた事実が少しづつたぐり寄せられる。

    これまでも、グリコ森永事件を題材にした作品があった。
    一橋文哉の「闇に消えた怪人」。
    髙村薫の「レディ・ジョーカー」。

    この複雑怪奇な未解決事件に、「加害者にさせられた子どものその後の人生」というテーマで挑んだ傑作。

    消えない闇、消してはいけない闇に光が当たる。

  • 本当に罪を償わなければならない人が守られ、守られなければならない人がひたすら傷つけられる。
    犯罪小説とカテゴライズされるのかもしれないけど、その背景に描かれる理不尽があまりにも悲しくて、だからこそラストでひたすら傷つけられ続けてきた人が、痛みを分け合える人に出会えたことがとにかく嬉しかった。

  • 2017年6月24日読了。グリコ森永事件を題材とし、仮想の話に仕立てた本作はグリコ森永事件を知らなかった私には最初は何のことかわからなかったけど、Wikipediaでグリコ森永事件のことを調べながら読んだら、子どもを巻き込んだ卑劣な事件だったんだなと知った。グリコ森永事件の子どもたちも今もどこかで生きてるはずで、事件のことを知ってるのかわからないけど、出来れば幸せに過ごしていてほしいと願った。

  • グリコ・森永事件をモチーフにしたミステリー。やはり新聞記者出身の著者ということで、横山秀夫の作風に似ている。
    実際の未解決事件が本当はこうだったんじゃないか、ということを詳細に描いており、主人公を男性新聞記者と犯人グループの一人かもしれないと伯父のことを疑う男性のダブル主人公。
    前半は話が進まず冗長に感じられたが、後半は一気に読ませる。

  • あのグリコ森永事件に材を取った小説。引き込まれて一息に読了。後半は畳み掛け過ぎの感は否めないけど、さもありなんと思わせられる筋立てですね。評価が高いのも頷けます。いやあ面白かった。

  • 一度途中で挫折したことがあったけど、映画化されるらしいので再挑戦。私には文調が真面目で堅く、あとグリコ事件のこと知らないから、今回もゆっくり読んだ。

    あらすじ
     京都でテーラーを父親の代から営む俊也は、30年以上前に世間を騒がせた企業恐喝・社長誘拐で使われたカセットテープを見つける。吹き込まれた声の子どもの一人は自分のものだった。父親が犯行に関わっているのかを悩み、テープのことについて調べることにする。 
     新聞社で文化部記者の曽根は、社会部の過去の事件について調べることになる。イギリスでガセネタをつかまされたりするが、根気強く調査していく。そのうち、事件には、滋賀県の元汚職警官とその家族も関わっていることがわかった。

     途中までは「やっぱ地味ー」と思いながら読んでいた。後半からの勢いがすごい。妻や娘のためにも家族の真実を求める俊也と、真実を明らかにしようとする記者根性の曽根。話が進んで事件がちょっとずつ明らかになるにつれて、犯人たちのしょうもなさや汚さ、巻き込まれた家族の悲惨さも出てきて、どんどん迫ってきた。登場人物たちのほんとうに細かな気持ちも書かれていて、丁寧に読むことができた。

  • 圧倒的な世界へ引き込まれる。ピースが1つハマるたびに急き立てられるように貪り読んだ!

  • 読みながら事件の真相を、この先を知りたいという気持ちと、悲しく居た堪れない気持ちになりそうだから読みたくないなぁという気持ちと。まぁ結局、前者の気持ちの方が大きいんで後半はあっという間に読んでしまいましたが。
    深く読むとツラくなりそうなので、若干斜め読みしてたかも。

    加害者親族の子供。
    事件に利用された子供。
    読み終わって…
    男の子2人のコントラストが切なく印象的に残ってます。

    最後には一筋の希望が…光が…
    なんてない。苦悩は一生続く。
    何よりも子供を巻き込むことが罪。

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著者プロフィール

塩田武士(しおた たけし)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門で第1位となる。2019年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』『騙し絵の牙』がある。『罪の声』の映画化が2020年公開決定し、小栗旬・星野源の共演が決まっている。

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罪の声 (講談社文庫) Kindle版 罪の声 (講談社文庫) 塩田武士
罪の声 (講談社文庫) 文庫 罪の声 (講談社文庫) 塩田武士

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