三軒茶屋星座館 春のカリスト

著者 :
  • 講談社
4.08
  • (21)
  • (26)
  • (14)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 216
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199865

作品紹介・あらすじ

嬉しい時も、泣きたい時も、あなたにはこの場所がある――

路地裏のプラネタリウムに、別れと出会いの季節がやってくる。
店主の和真、弟の創馬に美少女・月子、そして、星座館に集う仲間たち。
”家族”をめぐる物語は、いよいよ月子の秘密に迫っていく。

黄道12星座の牡羊座、牡牛座、ふたご座に、おおぐま座とこぐま座。
春の星座は、別れの哀しみと出会いの喜びの物語。
人生讃歌エンタメ小説、シリーズ最高潮の第3弾!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ第3弾。
    冒頭を読んで感じた哀しい予感は当たってしまった。
    完全に脳内映像化され、後半は更に勢いを増し
    そしてラスト…‼️
    次巻が手元にあって良かった。
    [図書館·初読·9月29日読了]

  • 近くの本屋も、職場近くの大型書店にもなくて、結局ネットで注文。
    来てすぐ読みました。

    単行本には前説があるなんて知らなかった!なんて贅沢。ゼウスが!ヘラが!

    今回は切なくて泣けました。
    リリーや、葵の乙女心や恋心に。

  • 「二人のパパ」と娘による「三軒茶屋星座館」に、大きな出来事がふりかかります。それぞれがそれぞれの方法で苦しんでいるのに、理解しあえないのは、くるしい……。にしても、大きなものをなくしたなあ……。

  • 第三弾。文庫がでるのを待つことができなくて図書館で借りてしまった。「自己満足のための仕返しは結局、自分をすり減らすことはあっても、求めていた満足を得ることはないんだ」「同情は、気持ちがいいから」和真の言葉がひとつひとつ響いてくる牡羊座の話が好きだ。もともとギリシャ神話が好きな上に登場人物に肩入れしてしまうほどはまった。「じゅうじつしてま~す」せつない。。

  • リリーが、死んだ。

    人はいつか死ぬ。
    物語の中とて、それは珍しいことではない。
    しかし、こんな、突然の別れがあるなんて思いもしなかった。

    リリーには恋人がいた。
    怪しすぎる男だった。
    彼女は彼から殴られていた。
    それでも彼女は愛している、大丈夫と言い張り、和馬はそれを止めなかった。

    登場人物たちはリリーを責め、和真を責めた。
    人は自分の心の容量が溢れそうになると、自分を守るために他人を責め立てるものだ。
    そしてある日気づくのだ。
    それが相手をどれだけ深く傷つけていたかを。
    自分が一番傷ついている、そうして悲劇の登場人物を気取っていても、本当は自分はただの観客に過ぎなかったことに。

    本書で語られる神話はどれも悲しい別れの物語ばかり。
    その悲しみの中から絞り出される言葉に心を動かされる。
    「愛情なんて、注いでる本人は気がつかないものよ」(32頁)
    「自分の幸福を誰かが祈ってるなんて、なかなか気がつかないもんだな」(257頁)

    そう、私たちは気がつかない。そばにいる人の心の中も、その人がどれだけ大切なのかも。
    その大切な人は熊に変えられたカリストかもしれない。
    熊になってもなお、子供を想う母かもしれない。
    振り切った手は永遠の別れになるかもしれない。
    そんな悲しみをさせたくないと、古の人々は語り継いだ。
    そばにいる人をいつくしめ、と。
    愛は失ってから気づいたのでは遅すぎる、と。

  • とうとう3巻目。
    衝撃的なことが起こりすぎて、
    まるで星座館の常連の一人のような気持ちで
    ページを繰っていた私は
    やっぱりボロボロと泣いてしまったのだった。
    「家族」って血の繋がりだけじゃないんだよね、
    そんなことを噛み締めながら。
    私の生まれた月の星座、牡牛座の牛は
    なんとゼウス様と知ってしまい
    待ってました!と言うような、
    あぁ貴方でしたか…というような、笑
    ラストの展開は、予想はしていたものの
    やっぱりそう来てしまったかという感じではあり、
    ラスト4巻目が楽しみだけど読むのがもったいないような気もしている。
    まだ図書館から届いたという連絡がこないので、
    楽しみに気長に待ちたい。
    ギリシャ神話も読みたいな。
    文庫版が出たということなので、
    将来的に揃えたいと思う。
    いつだって星座館に通えるように。

  • 物騒なことがいろいろ。今後ますます物騒で混乱する展開になりそう。葵と和真はいい感じ。星座の話はゼウスのキャラがひどすぎてあきれる。

  • 読後のザワザワする気持ちと、読中の淋しさ。今回は大人な星座館でした。ままならないな。

  • シリーズ3冊目は、リリーの恋と、悲劇の結末で始まる。悲しい想いは皆、同じはずなのに、互いにバラバラの方向に進んでしまうのが少し辛かった。それでも最後にはちゃんとあるべき姿に収まったのはリリーのおかげかな。今回は月子の父親探しにも重点を置かれ、重いエピソードが続いたけど、エロ大神ゼウスのおかげで楽しく読了。こぐま座とふたご座の話がおもしろかった。さて、この気になるラスト…ホンマかな!?

  • シリーズ三作目。一番良かった。
    今まで、ちょっとクドかったり、わいざとらしかったり、ストーリーにしたって、「そりゃないでしょ、いくらなんでも」と突っ込みたくなる部分がてんこもりだったけど、今回はそれがほとんどない。
    ギリシャ神話のくだりは相変わらず面白いし(今まで、このギリシャ神話だけが読みたくて図書館で借りてたけど。笑。)
    リリーは残念だけど、今回はとっても良かった。続きがまち遠しい。

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

〈著者プロフィール〉柴崎 竜人(しばざき・りゅうと)1976年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。東京三菱銀行退行後、バーテンダー、香水プランナーなどを経て、小説「シャンペイン・キャデラック」で三田文學新人賞を受賞し作家デビュー。映画「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」、ドラマ「レンアイカンソク」など脚本も多数手掛ける。著書に「三軒茶屋星座館シリーズ」、『あなたの明かりが消えること』『あした世界が、』がある。

「2019年 『三軒茶屋星座館4 秋のアンドロメダ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柴崎竜人の作品

ツイートする
×