我々の恋愛

  • 講談社
2.91
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本棚登録 : 113
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199896

作品紹介・あらすじ

作家・クリエイターとして幅広く活躍し、『想像ラジオ』(野間文芸新人賞受賞)で大きな注目を集めた、いとうせいこうの本領発揮、多面的な魅力に満ちた最新長編小説。
2001年、日本の山梨で『二十世紀の恋愛を振り返る十五カ国会議』が開催され、世界中の恋愛学者が集まった。そこで「20世紀最高の恋愛」としてグランプリに選ばれたのは、日本のありふれた若い二人の、世にも不器用で奇妙な恋だった――。
舞台は1995年の日本と2001年のアメリカ。東京郊外の遊園地とカイコの街・桐生、イスタンブールと神戸の間で、電話線とネット回線が結び付ける、20代男女と60代男女の運命の行方は――?切なくもノスタルジックな恋愛ドラマに荒唐無稽なユーモアをちりばめて描く、「時代の転換点」を生きた恋人たちの物語。

感想・レビュー・書評

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  • じれったい〜と挫けそうになったけどさすが最高賞獲得の恋愛事例。
    固定の電話線が繋ぐ徹と美和の縁と手紙という文字が繋ぐカシムと百合子の運命。
    あらはばきランドの同僚達がいいキャラです。
    好きになるのは理屈じゃない。

  • 『20世紀の恋愛を振り返る15カ国会議』において最高賞を受賞した日本の恋愛事例を振り返るという設定で、あるカップルの恋愛の経緯を辿る。やや実験的な手法で記されるがストーリーとしての盛り上がりに欠ける印象。

  • 面白かった。
    「二十世紀の恋愛を振り返る会議」というのがもういいじゃないか…。
    そこで二十世紀最高の恋愛に選ばれた、ある日本人カップルの話が、選定委員のレポートの形で紡がれる。
    そのレポート内外で絡んで来る、周囲の人間達や選定委員の思いまで丁寧に描かれていて一気に読んだ。
    私には少々ついていけなかったところもあるものの、そこもいとうせいこうの良さなんだろう。
    「想像ラジオ」に続く祈りの作品でもあった。

  • ストーリーはもちろん
    ちりばめられたユーモアも楽しませてもらいました。

  • いとうせいこう、今回もダメだった。

  • 面白い構成に惹かれて、読み進んだ。

    徹と美和の、最初の頃の電話デートがかわいかった。恋の始めは、やはりいいなあ。

    そして、カシムと百合子。

    67歳百合子のメール
    "若い頃でなくてよかったと思っているのです。今の、幾つか恋をして生き、他人を振り回したり、振り回されて面白がったり悲嘆に暮れたりしたあとの、この私と貴方で。
    かといった、決してゲームをしたいのでもありません。そんな悠長な遊びに費やす時間はこれっぽっちもなく、ただただ本能のようなものの指し示すまま、しかし年月の中で培った強い自制心とともに私はこのEメールを書いています。" 203ページ

    その年で、こんなメール出してみたいな。

    70歳ユルマズのメール
    "こんな魂の空き地がまだ自分にのこっていたなんて、私はまるで気づかなかった。" 246ページ

    小説とはいえ、なんだかまだこの先に希望が出てきた。


    "いや、恋は盲目だったと自制は正確にしなければね。我々はいつでもあとからそれに気づく。"
    374ページ

  • 徹と美和。もどかしく、ゆっくり距離を縮めていくふたりの恋愛のきっかけは一本の間違い電話。二十世紀ならではのシチュエーションや音楽が懐かしく、静かで穏やかな恋愛物語なのかと思ったら…。もうひと組の主人公はカシムと百合子。
    一度だけでは消化不良だったので次に読むまで☆☆☆

  • 『二十世紀の恋愛を振り返る十五ヶ国会議』において
    『二十世紀最高の恋愛』に選ばれた、ある日本人男女の恋。
    それは1本の間違い電話から始まった。

    「まったくどいつもこいつも恋ばっかりしやがって」

    唯一無二の世界観。

    【図書館・初読・4月19日読了】

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著者プロフィール

1961年生まれ。出版社の編集者を経て、音楽や舞台、テレビなどでも活躍。88年『ノーライフキング』でデビュー。99年『ボタニカル・ライフ』で講談社エッセイ賞、13年『想像ラジオ』で野間文芸新人賞受賞。

「2021年 『福島モノローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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