When 完璧なタイミングを科学する

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199971

感想・レビュー・書評

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  • 朝が大切、

  • 参考図書

  • タイミングに関してよく学べた。朝はやっぱり重要な作業をした方がいいことを改めて感じた。谷の時間への対処の仕方をより考えさせられる内容だった。行動経済学みたいな内容で面白かった

  • 理解しやすい構成。
    いつ何をすれば良いかが分かりやすく書いている。

  • 何を(What)や、どのように(How)よりも、いつ(When)行うかが重要だ!
    人間(いきもの)の緊張感は必ず中間地点で緩む。
    人生の中間点、プロジェクトの中間点、作業時間の中間点、一日の中間地点など、いきものが行う活動のすべてに当てはまる。
    この”中だるみ“を意識し、利用することで、物事をうまく進めることができる。

  • 目次をさっと見て気になる項目を読む。学校の休憩(休む力)と中年の危機(中だるみ)の話が興味深い。作者の文章より、最後の勝間さんの解説が分かりやすかった。

  • 朝型、夜型について、わかったようなわからないような話をずっとしている本。意識的に取り組めば、プラシーボ的にも効果あるかも。

  • さまざまなタイミングについて書かれているこちらの本。
    とてもわかりやすい構造で書かれていて、普段本が苦手な人でも各章ごとに丁寧で決定的なまとめがかいてあるので退屈になりません。

    今や時間系の本には大抵書かれているコーヒーのタイミングも他の本よりも少しだけ掘り下げて書かれているので興味深いです。

    また最後にはオススメの本も載せてくださっていて
    次へのステップに繋がるのでとてもいい構造の本だなと思います。

    私はもちろん時間のタイミングも興味深かったのですが、シンカーズハイについての章がとても興味深く働く上で意識していきたいと感じました。

  • <どんな本?一言で紹介>
    「いつやるか?」って聞かれたとき、「今でしょ!」とは限らない。
    「タイミング」の大切さを、科学的根拠をもって知れる“How To“ならぬ“When To“本。

    <どんな人におすすめ?>
    早起きしないといけない!と思っている人。
    19歳、29歳、39歳、49歳、59歳、69歳、79歳、89歳の人。
    タイミングをコントロールして今より賢く生きたい人。

    <読んだら、どんなことが分かるの?>
    最新の科学的見地から「タイミング」を分析し、そこから得られた知見を活かすためのノウハウ。

    ・タイミングは「科学」である!
    ・人間に組み込まれた「感情のパターン」

    ・「注意力を高める休止」の効力
    ・「社会的ランドマーク」と「個人的ランドマーク」

    ・U字カーブを描くか、右肩下がりの折れ線グラフを描くか
    ・中間地点でのモチベーションを呼び覚ます「5つの方法」

    <日々の生活、仕事などに活かせるポイント>

    1.「夜に書いた手紙は、翌朝、もう一度読み直したほうがいい」
    膨大な量のデータを短時間で処理する「ビッグデータ」技術の発達。それにより人間の「感情パターン」を、従来とはまったく異なるアプローチで解析できるようになった。
    著者は、その一例として以下のような研究を紹介している。
    「84カ国240万人のユーザーが2年間に投稿した、5億件以上のツイート分析」
    それによって導かれた結果が、「ポジティブな気分は午前中に高まり、午後に落ち込み、夕方に再び高まる。」

    『注意力』と『エネルギー力』は、午前中(起きてからランチまで)に上昇して、正午頃にピークに達し、午後から急降下する。
    この下降に比例して『集中力』と『自己抑制力』も下がっていく。
    そのため、「昼過ぎはなんか眠い、やる気でない」「朝はコーヒー飲むと、やる気出る!」という「気分」の揺れ動きは、精神論ではなく国籍人種関係なく起こる、人間として当たり前のことだと判明した。
    ここから分かることとして、まず「問題解決的仕事」は午前中に行ったほうがよい。脳に負荷をかける、高速な事務作業や情報処理の仕事や勉強は、午前中にやるといい。
    また、「洞察的仕事」は午後から行ったほうがよい。いわゆる「クリエイティビティ」と表現される「ふと思いつく斬新・画期的なアイディア」は、注意力がないほうが降りてきやすいので、アイディアを出し合うミーティングは、この時間帯に行うとよい。

    ただし例外があり、「午前中か午後か」どちらに何を「やるべきか」決める時、その人が『朝型』か『夜型』のどっちのタイプであるのかも関わってくる(詳細は以下。)

    2.『朝型』と『夜型』、自分は「どこの型か」を把握する
    著者は、「クロノタイプ(体内時計の個人差)」を「ヒバリ型(朝型)」「中間型」「フクロウ型(夜型)」の3つにカテゴライズしている。
    ヒバリ型:中心時間帯が午前1時から3時;14%
    中間型:中心時間帯が午前3時半から5時半;65%
    フクロウ型:中心時間帯が午前5時半移行;21%
    例えば夜10時に寝て朝6時に起きるとしたら、中心の時間帯が午前2時になり、ヒバリ型に該当する。

    ヒバリ型・中間型は「上記1」のサイクルに適応するが、フクロウ型は午前中よりも午後や夜に認知力が高くなる。
    朝型になったり夜型になったりローテーションを繰り返す人は、ミックスの型にあてはまるらしい。

    そして、私たちがどの「クロノタイプ」を持っているかが分かると、どの時間帯に「ピークパフォーマンス」が集中するかが分かり、
    それ合わせて作業形態を変えていくと良い、ということ。

    例えば、脳に負荷をかける「問題解決的仕事」について、ヒバリ型中間型(朝型)の人は午前中に、フクロウ型(夜型)の人は午後また夜、といったピークの時間帯に入れ、雑務など事務的な作業は、他の時間帯に当てはめるようにすれば良い。

    3.中間点や終わりを意識して「U字カーブ」を描くことが、幸福度の底上げになる
    著者は72カ国の幸福度または人生満足度において調査した結果、ほぼ全ての国において、20代と30代の幸福度は高いものの、40代から50代の初めの人は幸福感がだんだん下がり、55歳以降の人の幸福感は再び上がるというU字カーブが存在することを見出した。そして、この「U字カーブ」はチンパンジーやオラウータンにも見られる傾向で、人類特有の傾向では無いことも分かった。

    たとえば、マラソン。最初は勢いよく走り、中程で疲れるものの、後半はまさにラストスパートで頑張れるものだが、中には中盤から右肩下がりのままの人も一定数いる。

    「U字カーブを描くか、右肩下がりの折れ線グラフを描くか」の違いは、”中間点を「何かを諦めるキッカケ」ではなく「何かを目を覚ますキッカケ」として考えられる”か否か。
    つまり、「中間点を刺激として受け入れられる」と新たなモチベーションが湧いてくるが、「中間点に受動的である」とそのまま衰退していく。

    また中間点ではなく、「終わりを意識する」のも「U字ターン」を描くのに効果的だ。
    「9エンダー(ナインエンダー)」という考えが本書で紹介されており、29歳や39歳、49歳など、年齢が9でエンドする人(ナインエンダー)は、非常に精力的になりやすく、何か新しいことをはじめるのに良いタイミングだとのこと。

    中だるみは必然。だが、そのままたるんでいってしまうのでは無く、中間点や終わりを意識して「U字カーブ」を描くことが、人生の幸福度の底上げにつながる。



    <感想>
    個人的には、「夜型なんだけど会社員だから、強制的に中間型だ」っていう葛藤がうまれたが、「いつ」を科学したという斬新なアプローチの本。
    理系の人向けの文章だが、そうでない人も読破を挑戦することをすすめたい。

  • whatやhowではなく、when いつに重要な要素があることを科学的根拠を元に説明している。

著者プロフィール

Daniel H. Pink
1964年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。

「2018年 『When 完璧なタイミングを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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