When 完璧なタイミングを科学する

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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199971

作品紹介・あらすじ

『モチベーション3.0』で21世紀型の動機づけ論を提示したダニエル・ピンクが次に注目したのは、「時間生物学」。
“HOW TO”ではない、新感覚の“WHEN TO”タイムハック!

まず、あなたの「クロノタイプ」(体内時計の個人差)を知ることから始めましょう。
1.「仕事のない日」、つまり特定の時間に起きる必要がない日。あなたは通常、何時に眠りますか?
2.通常、何時に起きますか?
3.その中間は何時ですか? つまり、睡眠の中間時刻はどこに当たりますか?(たとえば、普通は 午後11時半頃に寝て午前7時半に起きるなら、中間時刻は午前3時半になる)

中間時刻が0~3時なら、あなたは「ヒバリ型」(人口の約14パーセント)。
6~12時なら、「フクロウ型」(約21パーセント)。
ほとんどの人は、おそらく3~6時の、「第三の鳥型」ではないでしょうか。

このクロノタイプによって、私たちの1日は、驚くほど異なるサイクルで動いていきます。
午前中に集中して仕事をし、次に午後まったく仕事をしない時間を過ごし、その後、さほど負担のかからない仕事を短時間集中して行うほうが効率的な人もいれば、まったく逆のパターンを示す人もいます。
自分のタイプを見つけ、自分がする作業の内容を理解し、適切な時間を選べばいい。
あなたが行動を起こすタイミングを、振り返ってみましょう!

<本書で取り上げるタイミングの一例>
・早朝の「モーニングコーヒー」(カフェイン耐性を高めてしまい、何杯も飲む羽目になる)
・午後3時から4時の麻酔手術(失敗が起きる可能性が4倍も高くなる)
・午前中のメール返信(自分が一番実力を発揮できる時間帯には、最も重要な仕事に取り組むべきだ)
・ダイエットを始める日(8年半分のグーグル検索によると、「ダイエット」という単語は元日に必ず急増する)
・朝のブレインストーミング(多くの人の洞察的作業に適した時間帯は、夕方前)

人生を順調に進めるために必要なこれらのベストタイミングを、科学的根拠をもとに説明。
学術論文、ビッグ・データ、そしてインタビューを通じて「いつやるか」を解き明かす。
時間のとらえ方がかわる本!

感想・レビュー・書評

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  • いつ新しいスマホに買い替えるか?
    いつ悲しいお知らせを伝えるか?
    いつ転職するか?

    些細なことから重要なことまで、「いつ」やるかという決断は常に行われている。
    「何を・どのように」やるかという情報は多いが、「いつ」という要素を含んだデータ分析は殆ど知らない。
    正直、あまり真剣に気にしたことはない。

    人は集中力や気分に影響を与える体内時計を持っている。起きてから寝るまでの間に気分の山と谷がある。
    1日のサイクルで、何をいつやるのが最適なのか?
    生活習慣が朝型か夜型で異なるので、画一的に午前がいいとか午後がいいとかは言えない。
    自分がどちらのタイプかを踏まえて、自分の谷の時間帯を知ることが一つのポイント。
    そして、谷の時間帯にうまく休息を入れよう。
    コーヒーを飲んで、15分程度の昼寝をするとパフォーマンスが向上するようだ。
    昼寝に最適な時間は、起きてから7時間後あたりらしい。(都合よく昼寝の時間には当てられないが、、)
    プロフェッショナルは昼の時間帯にしっかり休息をとっている。休みは効率を上げる良い手段となる。
    本書では調査データを示しながら、このような話が具体例で語られている。

    開始、中間地点、終了についても心理的側面もふまえ各タイミングで何を考え、どのように行動しがちかを示してくれる。
    中間地点では、少しだけ遅れていると後半に力が湧くとか、スポーツでも仕事でも終了間際に力を発揮するなど。

    自身は時間をかけて何かをやるとき、キリのいい手前で中断する習慣がある。
    キリのいい箇所=中間地点で、中間地点に達していないことが頭の片隅に残り再開するモチベーションになっている。
    そして、再開後は少しやることで中間地点に達し、いつでも少しだけ遅れている感がちょうどよい集中力となっている。

    社会生活している以上、本書の内容どおりに活動パターンを変えるのは容易ではないが、このような指針もあると頭に入れておこう。

  • 朝が大切、

  • 参考図書

  • タイミングについての必読書。本書は私たちが“何を”すべきかではなく、それを“いつ”すべきかに論点を置く書物。1日の中で、いつどのように行動すれば成果が上がるのか、年間あるいは人生において、いつどのように行動すれば良い人生を歩めるかが述べられる。私は、やはり1日の中の休息と仕事のタイミングが最も学びになった。特に昼寝が認知活動の向上や疲労回復に多大な影響を及ぼすことを知り、早速、仕事の昼休みに昼寝を取り入れてみている。自分のパフォーマンスを最高にするタイミングをルーティーンとして構築したい。

  • The Scientific Secrets of Perfect Timing
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000189729

  • タイミングに関してよく学べた。朝はやっぱり重要な作業をした方がいいことを改めて感じた。谷の時間への対処の仕方をより考えさせられる内容だった。行動経済学みたいな内容で面白かった

  • 何事にも最適なタイミングがあり、タイミングを間違えなければ最大のパフォーマンスを発揮できる。
    逆にタイミングに逆らうとパフォーマンスは低下する。
    自分の最適なタイミングを知ることで、能力を飛躍的に上昇させることができる。

  • 題名通り”いつ〟に焦点を当てた話しが盛りだくさんに詰まっている。
    構成も”始まり〟”中間〟”終わり〟の流れとなっており、とても読みやすい。

    個人的な感想としては、「おっと大変だ効果」と「9エンダー」は初めて知る内容だったので、とても勉強になった。

    気になった章だけを読んでも内容がわかりやすく、スラスラと読める。
    興味がある方は是非、この本を手に取ってみてほしい。

  • 理解しやすい構成。
    いつ何をすれば良いかが分かりやすく書いている。

  • 何を(What)や、どのように(How)よりも、いつ(When)行うかが重要だ!
    人間(いきもの)の緊張感は必ず中間地点で緩む。
    人生の中間点、プロジェクトの中間点、作業時間の中間点、一日の中間地点など、いきものが行う活動のすべてに当てはまる。
    この”中だるみ“を意識し、利用することで、物事をうまく進めることができる。

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著者プロフィール

Daniel H. Pink
1964年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。

「2018年 『When 完璧なタイミングを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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