When 完璧なタイミングを科学する

  • 講談社
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レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199971

作品紹介・あらすじ

『モチベーション3.0』で21世紀型の動機づけ論を提示したダニエル・ピンクが次に注目したのは、「時間生物学」。
“HOW TO”ではない、新感覚の“WHEN TO”タイムハック!

まず、あなたの「クロノタイプ」(体内時計の個人差)を知ることから始めましょう。
1.「仕事のない日」、つまり特定の時間に起きる必要がない日。あなたは通常、何時に眠りますか?
2.通常、何時に起きますか?
3.その中間は何時ですか? つまり、睡眠の中間時刻はどこに当たりますか?(たとえば、普通は 午後11時半頃に寝て午前7時半に起きるなら、中間時刻は午前3時半になる)

中間時刻が0~3時なら、あなたは「ヒバリ型」(人口の約14パーセント)。
6~12時なら、「フクロウ型」(約21パーセント)。
ほとんどの人は、おそらく3~6時の、「第三の鳥型」ではないでしょうか。

このクロノタイプによって、私たちの1日は、驚くほど異なるサイクルで動いていきます。
午前中に集中して仕事をし、次に午後まったく仕事をしない時間を過ごし、その後、さほど負担のかからない仕事を短時間集中して行うほうが効率的な人もいれば、まったく逆のパターンを示す人もいます。
自分のタイプを見つけ、自分がする作業の内容を理解し、適切な時間を選べばいい。
あなたが行動を起こすタイミングを、振り返ってみましょう!

<本書で取り上げるタイミングの一例>
・早朝の「モーニングコーヒー」(カフェイン耐性を高めてしまい、何杯も飲む羽目になる)
・午後3時から4時の麻酔手術(失敗が起きる可能性が4倍も高くなる)
・午前中のメール返信(自分が一番実力を発揮できる時間帯には、最も重要な仕事に取り組むべきだ)
・ダイエットを始める日(8年半分のグーグル検索によると、「ダイエット」という単語は元日に必ず急増する)
・朝のブレインストーミング(多くの人の洞察的作業に適した時間帯は、夕方前)

人生を順調に進めるために必要なこれらのベストタイミングを、科学的根拠をもとに説明。
学術論文、ビッグ・データ、そしてインタビューを通じて「いつやるか」を解き明かす。
時間のとらえ方がかわる本!

感想・レビュー・書評

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  • いつ新しいスマホに買い替えるか?
    いつ悲しいお知らせを伝えるか?
    いつ転職するか?

    些細なことから重要なことまで、「いつ」やるかという決断は常に行われている。
    「何を・どのように」やるかという情報は多いが、「いつ」という要素を含んだデータ分析は殆ど知らない。
    正直、あまり真剣に気にしたことはない。

    人は集中力や気分に影響を与える体内時計を持っている。起きてから寝るまでの間に気分の山と谷がある。
    1日のサイクルで、何をいつやるのが最適なのか?
    生活習慣が朝型か夜型で異なるので、画一的に午前がいいとか午後がいいとかは言えない。
    自分がどちらのタイプかを踏まえて、自分の谷の時間帯を知ることが一つのポイント。
    そして、谷の時間帯にうまく休息を入れよう。
    コーヒーを飲んで、15分程度の昼寝をするとパフォーマンスが向上するようだ。
    昼寝に最適な時間は、起きてから7時間後あたりらしい。(都合よく昼寝の時間には当てられないが、、)
    プロフェッショナルは昼の時間帯にしっかり休息をとっている。休みは効率を上げる良い手段となる。
    本書では調査データを示しながら、このような話が具体例で語られている。

    開始、中間地点、終了についても心理的側面もふまえ各タイミングで何を考え、どのように行動しがちかを示してくれる。
    中間地点では、少しだけ遅れていると後半に力が湧くとか、スポーツでも仕事でも終了間際に力を発揮するなど。

    自身は時間をかけて何かをやるとき、キリのいい手前で中断する習慣がある。
    キリのいい箇所=中間地点で、中間地点に達していないことが頭の片隅に残り再開するモチベーションになっている。
    そして、再開後は少しやることで中間地点に達し、いつでも少しだけ遅れている感がちょうどよい集中力となっている。

    社会生活している以上、本書の内容どおりに活動パターンを変えるのは容易ではないが、このような指針もあると頭に入れておこう。

  • 何を(What)や、どのように(How)よりも、いつ(When)行うかが重要だ!
    人間(いきもの)の緊張感は必ず中間地点で緩む。
    人生の中間点、プロジェクトの中間点、作業時間の中間点、一日の中間地点など、いきものが行う活動のすべてに当てはまる。
    この”中だるみ“を意識し、利用することで、物事をうまく進めることができる。

  • 目次をさっと見て気になる項目を読む。学校の休憩(休む力)と中年の危機(中だるみ)の話が興味深い。作者の文章より、最後の勝間さんの解説が分かりやすかった。

  • 朝型、夜型について、わかったようなわからないような話をずっとしている本。意識的に取り組めば、プラシーボ的にも効果あるかも。

  • さまざまなタイミングについて書かれているこちらの本。
    とてもわかりやすい構造で書かれていて、普段本が苦手な人でも各章ごとに丁寧で決定的なまとめがかいてあるので退屈になりません。

    今や時間系の本には大抵書かれているコーヒーのタイミングも他の本よりも少しだけ掘り下げて書かれているので興味深いです。

    また最後にはオススメの本も載せてくださっていて
    次へのステップに繋がるのでとてもいい構造の本だなと思います。

    私はもちろん時間のタイミングも興味深かったのですが、シンカーズハイについての章がとても興味深く働く上で意識していきたいと感じました。

  • <どんな本?一言で紹介>
    「いつやるか?」って聞かれたとき、「今でしょ!」とは限らない。
    「タイミング」の大切さを、科学的根拠をもって知れる“How To“ならぬ“When To“本。

    <どんな人におすすめ?>
    早起きしないといけない!と思っている人。
    19歳、29歳、39歳、49歳、59歳、69歳、79歳、89歳の人。
    タイミングをコントロールして今より賢く生きたい人。

    <読んだら、どんなことが分かるの?>
    最新の科学的見地から「タイミング」を分析し、そこから得られた知見を活かすためのノウハウ。

    ・タイミングは「科学」である!
    ・人間に組み込まれた「感情のパターン」

    ・「注意力を高める休止」の効力
    ・「社会的ランドマーク」と「個人的ランドマーク」

    ・U字カーブを描くか、右肩下がりの折れ線グラフを描くか
    ・中間地点でのモチベーションを呼び覚ます「5つの方法」

    <日々の生活、仕事などに活かせるポイント>

    1.「夜に書いた手紙は、翌朝、もう一度読み直したほうがいい」
    膨大な量のデータを短時間で処理する「ビッグデータ」技術の発達。それにより人間の「感情パターン」を、従来とはまったく異なるアプローチで解析できるようになった。
    著者は、その一例として以下のような研究を紹介している。
    「84カ国240万人のユーザーが2年間に投稿した、5億件以上のツイート分析」
    それによって導かれた結果が、「ポジティブな気分は午前中に高まり、午後に落ち込み、夕方に再び高まる。」

    『注意力』と『エネルギー力』は、午前中(起きてからランチまで)に上昇して、正午頃にピークに達し、午後から急降下する。
    この下降に比例して『集中力』と『自己抑制力』も下がっていく。
    そのため、「昼過ぎはなんか眠い、やる気でない」「朝はコーヒー飲むと、やる気出る!」という「気分」の揺れ動きは、精神論ではなく国籍人種関係なく起こる、人間として当たり前のことだと判明した。
    ここから分かることとして、まず「問題解決的仕事」は午前中に行ったほうがよい。脳に負荷をかける、高速な事務作業や情報処理の仕事や勉強は、午前中にやるといい。
    また、「洞察的仕事」は午後から行ったほうがよい。いわゆる「クリエイティビティ」と表現される「ふと思いつく斬新・画期的なアイディア」は、注意力がないほうが降りてきやすいので、アイディアを出し合うミーティングは、この時間帯に行うとよい。

    ただし例外があり、「午前中か午後か」どちらに何を「やるべきか」決める時、その人が『朝型』か『夜型』のどっちのタイプであるのかも関わってくる(詳細は以下。)

    2.『朝型』と『夜型』、自分は「どこの型か」を把握する
    著者は、「クロノタイプ(体内時計の個人差)」を「ヒバリ型(朝型)」「中間型」「フクロウ型(夜型)」の3つにカテゴライズしている。
    ヒバリ型:中心時間帯が午前1時から3時;14%
    中間型:中心時間帯が午前3時半から5時半;65%
    フクロウ型:中心時間帯が午前5時半移行;21%
    例えば夜10時に寝て朝6時に起きるとしたら、中心の時間帯が午前2時になり、ヒバリ型に該当する。

    ヒバリ型・中間型は「上記1」のサイクルに適応するが、フクロウ型は午前中よりも午後や夜に認知力が高くなる。
    朝型になったり夜型になったりローテーションを繰り返す人は、ミックスの型にあてはまるらしい。

    そして、私たちがどの「クロノタイプ」を持っているかが分かると、どの時間帯に「ピークパフォーマンス」が集中するかが分かり、
    それ合わせて作業形態を変えていくと良い、ということ。

    例えば、脳に負荷をかける「問題解決的仕事」について、ヒバリ型中間型(朝型)の人は午前中に、フクロウ型(夜型)の人は午後また夜、といったピークの時間帯に入れ、雑務など事務的な作業は、他の時間帯に当てはめるようにすれば良い。

    3.中間点や終わりを意識して「U字カーブ」を描くことが、幸福度の底上げになる
    著者は72カ国の幸福度または人生満足度において調査した結果、ほぼ全ての国において、20代と30代の幸福度は高いものの、40代から50代の初めの人は幸福感がだんだん下がり、55歳以降の人の幸福感は再び上がるというU字カーブが存在することを見出した。そして、この「U字カーブ」はチンパンジーやオラウータンにも見られる傾向で、人類特有の傾向では無いことも分かった。

    たとえば、マラソン。最初は勢いよく走り、中程で疲れるものの、後半はまさにラストスパートで頑張れるものだが、中には中盤から右肩下がりのままの人も一定数いる。

    「U字カーブを描くか、右肩下がりの折れ線グラフを描くか」の違いは、”中間点を「何かを諦めるキッカケ」ではなく「何かを目を覚ますキッカケ」として考えられる”か否か。
    つまり、「中間点を刺激として受け入れられる」と新たなモチベーションが湧いてくるが、「中間点に受動的である」とそのまま衰退していく。

    また中間点ではなく、「終わりを意識する」のも「U字ターン」を描くのに効果的だ。
    「9エンダー(ナインエンダー)」という考えが本書で紹介されており、29歳や39歳、49歳など、年齢が9でエンドする人(ナインエンダー)は、非常に精力的になりやすく、何か新しいことをはじめるのに良いタイミングだとのこと。

    中だるみは必然。だが、そのままたるんでいってしまうのでは無く、中間点や終わりを意識して「U字カーブ」を描くことが、人生の幸福度の底上げにつながる。



    <感想>
    個人的には、「夜型なんだけど会社員だから、強制的に中間型だ」っていう葛藤がうまれたが、「いつ」を科学したという斬新なアプローチの本。
    理系の人向けの文章だが、そうでない人も読破を挑戦することをすすめたい。

  • whatやhowではなく、when いつに重要な要素があることを科学的根拠を元に説明している。

  • 巷にあふれるhowtoではなくwhen toに関する本。

    メモ
    ・集中力、幸福感は午前に高まり、夕方にかけて再度高まっていく。集中力の落ちる午後はひらめきの時間。

  • いつやるのかという点に着目した様々な事例が紹介されていて、普段の生活に取り入れることができるものもあった。個人的に取り入れたいのは、コーヒーを飲む時間帯と病院や美容院に予約するの時間帯。あとは、中だるみの年代なので、先を見据えてリスタートのタイミングを計り、軌道修正する。

  • 何をやるかと同じくらい、いつやるかというのも重要だという話。時間をキーに研究や調査データを元に解説される。自分が仕事を進めていく上で、参考になるはなしが多かった。日本語訳も悪くはないが、元のトピックスが海外のものなので、若干しっくりこなかったけれど、そこは仕方がない。

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著者プロフィール

Daniel H. Pink
1964年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。

「2018年 『When 完璧なタイミングを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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