屋上の道化たち

  • 講談社 (2016年4月26日発売)
3.16
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Amazon.co.jp ・本 (434ページ) / ISBN・EAN: 9784062199988

作品紹介・あらすじ

まったく自殺する気がないのに、その銀行ビルの屋上に上がった男女は次々と飛びおりて、死んでしまう。いったい、なぜ? 「屋上の呪い」をめぐる、あまりにも不可思議な謎を解き明かせるのは、名探偵・御手洗潔しかいない!「読者への挑戦」も組み込まれた、御手洗潔シリーズ50作目にあたる書き下ろし傑作長編! 強烈な謎と鮮烈な解決! 本格ミステリーの醍醐味、ここにあり!


まったく自殺する気がないのに、その銀行ビルの屋上に上がった男女は次々と飛びおりて、死んでしまう。いったい、なぜ? 
「屋上の呪い」をめぐる、あまりにも不可思議な謎を解き明かせるのは、名探偵・御手洗潔しかいない!
「読者への挑戦」も組み込まれた、御手洗潔シリーズ50作目にあたる書き下ろし傑作長編! 強烈な謎と鮮烈な解決! 本格ミステリーの醍醐味、ここにあり!

みんなの感想まとめ

不可思議な現象が繰り広げられる中、銀行ビルの屋上から次々と墜落死する男女の謎に挑む名探偵・御手洗潔の活躍を描いた作品。自殺の意図がない人々が飛び降りる理由は何なのか、呪いの存在や登場人物たちの隠された...

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの御手洗シリーズ!

    島田さんらしいミステリだったのだが、ボリュームが少なかったからだろうか、物足りなく感じた。
    住田課長はじめとする登場人物たちについても、心理描写などがきちんとなされているわりには、描き方がとても中途半端に感じた。どの登場人物もちゃんと理解できないまま突然退場するかのような。また、関西弁の会話が違和感があって少し読みづらかった。

    トリックも、今回は偶然に頼りすぎていた気がする。だからこそ生まれるとんでもトリックなのだが、御手洗さんが推理の筋道を語らないスタイルもあって、謎が解けても最後まで現実味を感じられなかった。

    でも、御手洗シリーズ大好きなので、最新刊ローズマリーのあまき香りを読むのが楽しみです。

  • 面白いと言えば面白いが、何か釈然としないのは、トリック自体があまりにも、不自然だからだろう。万が一でも起こりそうもないトリックだから、読み終えて何かもやもやする。それが狙いだったのか、御手洗シリーズにもかかわらず、御手洗さんの登場もかなり遅い。私もそうか、御手洗シリーズだったんだ、やっと気づいた。
    内容的には、銀行の屋上で4人もの飛び降り自殺。これが、仕組まれたものなのか、殺人なのかが、読者の興味をそそる所だ。しかも、その4人には何か因縁があるみたいである。これをどう収拾つけるのかを想像しながら読み進んでいくのも面白い。
    ただ、最初にも言ったけど、フィクションだからあり得もしない事を書いていいという訳ではないだろう。確かに、可能性としては起こりえなくはないが、確率的にはほとんど起こりえないと想う。
    しかし、どういった終わり方をするのか最後まで気を持たされた作品だと想う。

  • 10年ぶりくらいに読んだ御手洗シリーズ!御手洗と石岡くんの会話を聞けただけで嬉しい。が、ミステリ本編については…。これだけのページを割いてこの内容は、うーん。トリックにも登場人物の言動にも「そうはならんやろ」と無理を感じた。そもそもトリックにそれほど驚かなかった。
    「読者への挑戦」という文化の継承をされたのは素晴らしいと思ったけど、なんか挑戦の仕方も弱腰だったし…。どうせやるならビシッと決めてくれ!
    御手洗シリーズにはいつも考えさせられる訓戒、教示のようなものがあったけど今回はそれもなかった。日本のサラリーマンの過労について書かれていたとも言えるけど、深く訴えるものも特に無く…。
    占星術やアトポスの衝撃を毎回求めるのが無理な話、かもしれないけど…。荘司ならもっと書けたでしょ!という感じ。

    全体的に薄かった。みかんケーキのくだりが一番魅力的でした。これならせめて御手洗と石岡くんのやりとりをもっと書いてほしかったですね。

  •  御手洗シリーズは大好きであり、のめりこんだシリーズだ。今作は久々の新作で、紹介も魅力的、どの様な謎を孕んでいるのか、おおいに期待して読み始めた。
     残念な事に、御手洗が解決した事件の中でもあまり魅力的なものではなく、確かに表面上、特異な事件ではあるが、求めている作品とは違った印象になってしまった。
     50作目という情報も変に期待が上がってしまう余計なスパイスになっている。
     残念ながら短編でサラッと読めれば評価できたかも知れない。

  • もう、島田荘司は合わないかも御手洗シリーズは終わった
    と、思いながらもついつい確認してしまう

  • 島田荘司さんの作品としては、軽くてよみやすかったし、各所でププッと笑えた。

  • 久しぶりに島田荘司を読みましたが、ちょっと物足りない感じでした。立て続けに屋上から銀行員が墜落死する銀行。自殺する理由もない人たちが飛び降りていく。自殺した女優の呪いか?そこに例のように偶然のように関わる登場人物たち。小鳥遊兄弟の相談を受けて御手洗潔が解決に乗り出す。ちょっと謎が足りない感じでしょうか。石岡氏のうろたえ方も御手洗潔の推理も雑だし。読みやすくて一気に行ける面白さは変わらずです。

  • 島田荘司の作品としては、3点くらいかな。
    他の島田荘司作品(御手洗シリーズ)と比べると、パンチが弱かった。

  • 偶然の要素が多すぎるので、本格ミステリと期待すると脱力する。ケーキ作りに嵌まった石岡君の女子力upに萌えるキャラ小説として楽しめ!

  • 御手洗潔シリーズ。

    前作「星籠の海」では比較的御手洗の登場シーンが長かったからか、今作のような終盤にならないと出て来ないパターンは久々感があった。この謎解きパターンの方がこの御手洗シリーズにはしっくり来るとは思うが、今回のトリックはちょっと雑すぎるように思う。トンデモ大仕掛けなトリックなのは確かにそうなのだが、偶然にも程がある。人物背景なんかも薄っぺらすぎて、結局最後まで読んで共感を得るものは何もなかったと思ってしまったのが残念なところ。

  • 昔の島田荘司の大仕掛けトンデモトリックで、なんだか懐かしかった。

    導入部からのリーダビリティはさすが。
    絶対自殺しないと言った矢先の銀行員たちが、屋上にあがると次々に転落死していく。呪いの?盆栽なんかも出てきて、雰囲気作りも巧い。登場人物がそれぞれにちょっとずつ悪いことをしているので、みんなが少しずつ隠し事をしているのが、うまく話を引っ張っている。

    御手洗は最近いつも登場が遅く、解決を一気にまくし立てていくので、そこはこんなものかな、という感じ。石岡くんのみかんケーキが好きで、作る手伝いをさせられているところがほっこりしててよかった。

  • 島荘のとんでもトリックの真髄、ここに極まれり!という感じでしょうか。

    うーん、既読作品の中にも「アクシデンタル感強すぎィ!」な傾向多く見られるんですが、今回ほどそれを痛感した作品、あんまり思い出せません。偶然もここまで重なると腹立つ!を通り越して爽快ですね!(そうか?

    本作のメインの謎、「連続墜落死のトリック」が腑に落ちた次の、銀行強盗とトム・クルーズ風イケメンが入れ替わったトリックを読んだらもう、ニヤニヤが止まらなかったよ…←
    ドラマ化したらただのコメディーだよこれ……

    意外と辛口な評価が多いようなんですが、かつての御手洗シリーズのトンデモ感が好きな人なら楽しめるんじゃないでしょうか(って思うんだけど、昔からのファンの方が厳しい評価っぽいな…(´⊙ω⊙`)アレー?←当てにならない所感←悲)

    いつもはファンタジックな挿話と本編が絶妙なケミストリーを起こしてくれる御手洗シリーズの中にあっては、かなり凡庸と言えば凡庸な挿話が多いのは物足りなかったかな…。
    そこが低評価の所以かな…。あと、カギカッコ多すぎだよ、うん…。

    あれ、なんだかんだで私も辛口だな……←←

    今作のタイトルでもある「道化」とは一体誰なのか。
    そんなもん、真相を見事に指摘する御手洗以外の全員ですわね←←

    一番の道化は、サーカスのピエロもビックリな曲芸を披露する可哀想な彼等でしょうが(爆笑)(不謹慎)。


    【今回は(も)Amazon先生からまんまコピペ_φ(・_・】

    自殺するはずのない男女が、必ず飛びおりて死に至る―。行ってはいけない屋上とは?強烈な謎と鮮烈な解決!これぞ本格ミステリー!御手洗潔シリーズ50作目!最新書き下ろし長編。

  • 御手洗シリーズを冠するに値しない作品のように思った。

    こんなバカミスを臆面もなく御手洗シリーズとして
    刊行する御大の老いを心から心配する。

    近年の作品の凋落ぶりは見ていられない。

  • 途中で「読者への挑戦」的な文言が入るが、そこにもある通り、真相を推理する材料があからさまで、親切。複数視点で読みやすい。読者が真相に気づくのは当然としても、御手洗が推理で見抜くのは神がかっているし、人間の描写は著者で無ければご都合主義と言われるだろう。でも、御手洗潔シリーズはこれでいいのだ。

  • 探偵は遅れてやってくるですね。すごく後ろの方で御手洗が登場し、そこからは怒涛の展開。御手洗出てきてからラストまで、きれいに謎がとけすぎてあっさりと感じました。でも謎解き部分は石岡君と同じようにおおっとしか言えずに楽しめたのは間違いないです。

  • 決して自殺するハズのない人間が相次いで身投げする屋上の謎を御手洗潔が解き明かす長編ミステリ。良くも悪くもトリック一本特化の作品なこともあり、そのぶん真相はパワフル且つダイナミック。本のボリュームと満足度が必ずしも比例しない、物理トリックの成功に心理的要因を頼りすぎ、と諸々言いたいことを細けぇことは気にするな!とばかりの豪快さで有無を言わさず捻じ伏せられました。到底答えの出せなさそうな命題とどう繋がってくるのか掴めない挿話にそれなりの着地点を用意して、いくつもの物語を一本にまとめ上げているだけでも充分感心です。

  • 自殺する気がない人間が次々とビルの屋上から飛び降りて自殺してしまう、という呪いじみた謎は魅力的ですが、真相は思ったよりスケールが小さいですし、偶然に頼りすぎているところもあるので不満が残ります。
    また、全体的に無駄話が多い為薄っぺらく感じてしまうのと、御手洗潔と石岡和己の掛け合いが後半しか見られないのが残念で、満足度は低めです。

  •  ベテランの島田さんの本で、評判もよさげだったので読んでみたのですが・・・。
     他のレビューでもあるように今回は少しトリックが乱暴だったような気が。屋上の位置関係がよく分からないのと、実際にそういうことが起きるのか?立て続けに4人が屋上から落ちるという現象が、1人目はいいが、相当警戒しているはずの2人目以降の人間にあてはまるのか?
     ただ、本の体裁などの工夫のおかげなのか、非常に読みやすく、本の分厚さの割にすいすい読めてよかった。ラスト付近に読者への挑戦があり、こういう試み自体は非常に読者を楽しませるものでよいと思います(ただ、今回に関してはあまり本気で謎解きをしようという気にはさせられなかったですが。)。

  • 御手洗潔シリーズ

    銀行員が次々とビルの屋上から転落死する怪事件

    永遠の御手洗節でパズルのピースをうめてゆく、鉄板ミステリー

    …真相解明はしたけれど、仕組まれたトリック…というより偶発的な事故と言うような…

    プルコキャラメル看板の老朽化に象徴される日本経済のうつろい、格差社会の切なさに感じ入った本作でした

  • まぁまぁ。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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