プルートピア 原子力村が生みだす悲劇の連鎖

  • 講談社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199995

作品紹介・あらすじ

“プルートピア”は、アメリカとソ連が、第二次世界大戦後の社会の欲望を満たすためにつくりあげた、「特異なユートピア」である。そのいびつな理想郷は、国家の秘密プロジェクトであり、核兵器製造の“原子力村”でもあった。アメリカはワシントン州東部のリッチランドに、ロシアはウラル山脈南部のオジョルスクに、プルトニウムの街としての“プルートピア”をつくりだした。リッチランドのハンフォードとオジョルスクのマヤークには、それぞれにそっくりの核製造施設があり、“プルートピア”という酷似した凄惨な経験が、チェルノブイリと福島の悲劇の前に存在したのだ。
本書は、国境を越えた軍拡競争の歴史を、核爆弾製造にかかわった人々の暮らしや土地と結びつけて考察し、東西冷戦という境界を越えてプルトニウムが米ソを結びつけプルートピアを生みだした経緯に注目する。核爆弾製造現場で働き、被曝者となった二つの地域に暮らす人々によって語られた驚愕の事実の数々――。インタビューと膨大な公文書記録をもとに徹底追跡する著者は、チェルノブイリ、福島と繰り返されてきた惨劇の源泉を掘り下げることに成功した。

感想・レビュー・書評

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  • 気が滅入る。酷い話だが、声をあげた被害者によって、多少は希望が見えるか。

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著者プロフィール

メリーランド州立大学の歴史学の教授。
2005年に『A Biography of No Place: From Ethnic Borderland to Soviet Heartland』を発表。ポーランド人、ドイツ人、ユダヤ人、ウクライナ人、ロシア人が混在して住んでいたロシアとポーランドの国境地帯の、1925年から30年間の変遷を描き、優れた歴史書に贈られるアメリカ歴史学協会ジョージ・ルイス・ビア賞を受賞した。
2009年グッゲンハイム助成金を受ける。
〈タイムズ・リテラリー・サプルメント〉〈アメリカン・ヒストリカル・レビュー〉〈クロニクル・オブ・ハイヤー・エデュケーション〉〈ハーパーズ・マガジン・オンライン〉に寄稿。

「2016年 『プルートピア 原子力村が生みだす悲劇の連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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