- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062200080
感想・レビュー・書評
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変わらず世界観は重厚かつシリアスなままではあるが、どうも近年の皆川博子氏の著作は比較的とっつきやすくなった。
これまでの彼女の作品が醸し出す空気が肌に合う人ならば、今作もストレスなく読了することができるだろう。
しかしながらトータルの完成度という観点からすると、散らされたままの伏線めいたトピックがあったり、各キャラクターの心情描写が浅いと感じたり、過去の傑作には若干及ばぬといったところか。
"バートンズ"が登場するという、茶目っ気のある演出もあるが、これもそれほど痛烈には効いていないかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フランス革命勃発.否応なく歴史の奔流に巻き込まれるナントの人々.貴族のフランソワ,その従者ピエール,ブルジョアの息子ローラン.湾岸労働者のジャン・マリ等,王党側と革命側に別れた多彩な人々の視点を通して重厚な物語が語られる.
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フランス革命を背景に,少し離れたナントの地で繰り広げられる内乱.狂気の蔓延る世界の中で,貴族の息子,商人の息子(僕),労働者の子供やその邪悪な妹,優しい牧師などたくさんの人々がそれぞれの思惑で動き回り,交差する運命.下巻はロンドンか?展開が楽しみである.
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感想はⅡで。
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下巻でまとめて。
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レビューは下巻にて。
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皆川博子の最新作。1巻は革命に揺れるフランスが舞台。
スリリングな群像劇でほぼ一気読みだった。凄いな〜。
続きが楽しみだ。