ブラック・ドッグ

著者 :
  • 講談社
3.39
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本棚登録 : 169
レビュー : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200158

作品紹介・あらすじ

目的のためには殺人も辞さない過激な動物愛護団体、<DOG>。遺棄動物の譲渡会が行われる会場に集まった隆平、栞、結愛と拓人たちは、<DOG>によって会場に閉じ込められ、謎の黒い獣に襲われる。獣から逃げるため、逃走を開始する人間たち。「ヒト」と「ケモノ」を隔てるのは何か。

感想・レビュー・書評

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  • グロ好きな読友さんおすすめの一冊。

    葉真中顕さん作品は、先日「ブルー」を読んだばかり。最近読んだ中ではとても惹かれる作家さんだった。

    昨今ペットブームからのペット問題が頻発している。そんな中ペットを商品として無理な交配を繰り返し、人間のエゴのために作られたペット達。その結果生まれた不良品と呼ばれるジャンク達。人間は神ではない。牛や豚や鶏と何ら変わらない。捕食されて然るべきだと。スピーシズムの克服を掲げるDOGと呼ばれる団体が制裁を下す。

    面白い。時事ネタでもあり、DOGの思想も分かる部分があるし、展開も面白かった。かなり好きな部類。

    • やまさん
      おはようございます。
      きょうは、快晴です。
      体に気を付けていい日にしたいと思います。
      やま
      おはようございます。
      きょうは、快晴です。
      体に気を付けていい日にしたいと思います。
      やま
      2019/11/16
    • gemiさん
      やまさん、こんばんわ。コメントありがとうございます♪秋晴れの良いお天気が続いてますね。日の当たる場所はぽかぽかして気持ち良いですが、影に入る...
      やまさん、こんばんわ。コメントありがとうございます♪秋晴れの良いお天気が続いてますね。日の当たる場所はぽかぽかして気持ち良いですが、影に入ると空気はややひんやりしいているのでご自愛ください。
      2019/11/17
  • 「ロストケア」や「絶叫」など、社会派ミステリーで様々な問題を読者に訴えてきた作者の新作。
    過激動物愛護団体「DOG」が引き起こした殺戮事件。
    これまでの社会派を通り越して、パニック小説の要素は強いが、600ページを超える大作でありながら、一気読み。
    無理な交配により、人を襲う謎の生き物を利用し、ペットとして動物を可愛いがりながら、平気で食用の肉を食べる日本人への警鐘を鳴らす問題作。
    一見、あり得ない設定と思われるが、この作品のキーとなす「ピットブル」という犬種は存在する。
    主要人物と思われる人も簡単に殺される。誰が生き残るのか?そこもこの作品に引き込まれる要素になっている。
    個人的に昨今の日本のペット事情には、やはり懸念を抱いている。ホラー要素も多い作品だけに好みは分かれると思うが、簡単にペットを買おうと思っている人にこそ、読んでもらいたい作品。

  • 「種差別の克服」を理念に掲げた、過激な動物愛護団体「DOG」。彼らは獣を操り、イベント会場にて次々と人々を殺していく。果たして生き残るのは。
    どの登場人物が生き残り、DOGや獣と対峙するのかと思って読み進めたのだが・・・
    過激な動物愛護団体、またペット産業の両者の極端な部分を捉えているのだが、なぜ人間はよくて動物は駄目なのか?その線引きは時と場合によると思うが、その考え自体が人間中心なのだなと。

  • 過激な動物愛護団体「DOG」が謎の生物を用いて起こす殺戮を描いたパニックホラー。実に真摯なテーマを内包しつつも、読み心地はとにかく非道・残虐・無慈悲としか言いようがなく。こういうのが苦手な人にはお薦めできません。でも過激なホラー好きにはアドレナリン出っ放しの一冊です。目が離せず一気読み。
    登場人物たちのそれぞれの物語があるにも関わらず、意外なほどあっさりと切り捨てられてしまうのも読みどころの一つかも。善人悪人関わらず、「え、この人ここでもう終了!?」ってのが多くて。最後まで誰が生き残るのか、かなり予想のできない展開でした。そして、ラストにはとんでもない驚愕も。慌てて読み返してしまいました。
    動物愛護の意味、種の差別等々考えさせられることも多いのだけれど。それって、考え出すときりがないんだよねえ。もうこれは純粋に恐怖とどきどきを楽しむための一冊かもしれません。

  • このボリューム、しかもこの内容を一気読みさせる筆力!さすが。
    絶叫はネコで今度はイヌ…

    怖すぎる。

    読んでる間中、血の匂いと骨をかみ砕く音が全身にまとわりついていて。
    しかも、「おまえだったのか!」という驚愕がそこに加わり、もう唖然茫然慄然。

    しばらくは道で犬とすれ違うだけでも震えそう。

  • 閉鎖空間で生き残るのは獣か人か…?

    殺処分や動物実験、無理な交配や繁殖。残酷で勝手な行為だと思うし、少しでもこういった
    事がなくなるように活動する、そこはすごく共感できます。動物好きなので尚更です。
    極論すぎるけど一理ある部分も。人々が獣に襲われる描写は確かにキツいけど
    やり返しただけ、人間はもっと酷いじゃないかと言われたら…私は反論できないなぁ。
    お肉は食べるけど、お肉として食べられるのは嫌だ。うーん、考えさせられますね。

  • 種差別(スピーシズム)の克服を主張する過激な動物愛護団体DOGによるテロ事件が勃発。使われたのはペット企業の子犬工場で交配により生まれた獣「不良品」達だった…。多くの人が送ってきた人生、そして想い…、閉ざされた施設の中で、あざ笑うかのようにそれらを踏みにじり屠っていく圧倒的な暴力と理不尽な蹂躙が描かれる。スピード感ある展開と迫真の描写に引き込まれるが、テーマは少々現実離れ?

  • アチラコチラストーリーが満載で、
    切り替えちょっと大変でした。

  • なんか人間が嫌になる。ハマさんコンプ読みの為の最後の砦となった本作。過激動物愛護団体「DOG」が仕掛けたテロ。遺伝子変異による凶悪な犬が人間を喰らいつくす。結構スプラッター描写ありなのでその辺は無の境地で読んだ。全ての動物は平等であるVSペットは商品であり消費すべきものという極論と極論のバトル。何が正しくて何が正しくないのか。深く考えると迷い込む。登場人物が多く出てくる割に書き分けが見事だし、壮大なミスリードにもやられた。発達障害もキーになっており読み応えはあったが、犬を飼っている人は気分が悪くなるかも。

  • 地球上生物の種のひとつとしての“人”の傲慢を、極論し断罪すればこうなるのだろう。
    が、警鐘を感じさせるよりエンタメ(楽しくはないが)に終わってしまっている。

    プロローグ 熊
    Ⅰ 犬
    Ⅱ 獣
    Ⅲ 人
    エピローグ 鳥

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。2013年、「ロスト・ケア」で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。2019年、『凍てつく太陽』で第21回大藪春彦賞、第72回日本推理作家協会賞長編及び連作短編部門受賞。ほかに、『絶叫』『コクーン』『Blue』『そして、海の泡になる』など著書多数。

「2021年 『W県警の悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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