若様とロマン

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 468
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200257

作品紹介・あらすじ

一見平和そうに見える明治の世の中に、不穏な空気が漂いはじめていた。
数年以内に”戦争”が始まるかもしれない――。成金のひとり、小泉琢磨は、戦へと突き進む一派の意向をおさえるべく、動いていた。が、このままでは開戦派のやりたいようになってしまう、そう懸念した琢磨は、今いる仲間以上に人を集めようと考える。そしてその秘策がなんと、「若様たちのお見合い」だったのだ!
お見合いをさせ、縁組みをし、開戦派に対抗する同士を増やそうというその魂胆、果たして?!
若様組シリーズ最新作、ついに登場!

感想・レビュー・書評

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  • 今回は若様組にお見合いの話が続々と来る!あらあら、意外にするすると纏まるじゃないの(*^^*)♪と思っていたら、振られる若様もあり(^^;)微笑ましい気持ちで読んでいたら、なんとお見合い話には裏があった(゜゜;)まぁ小泉琢磨の気持ちも分かるけれどね(^_^;)ミナと沙羅のその後が気になるわ~(-_-;)

  • このシリーズこれで終わりなのかな?
    開戦の2文字がちらついてきな臭い流れになるかと思いきや見合い連続で笑った。
    長瀬はやっぱ沙羅のこと諦めきれなかったけど、振られちゃったな。
    あやめと縁ができたしもしかしたら…?
    園も琴子さんといい感じになりそうかな?

    沙羅と言えば、渡英しちゃったな。
    あの行動力は凄い!
    渡英良いなぁ。
    なんとなく沙羅はバリバリ仕事もするだろうけど、ミナが渡米したし、最終的にはミナと結ばれそう。
    それにしても手紙のトリックには気付かなかった。
    若様達頭いい。
    手紙の内容が漏れることを想定して、手紙をリアルタイムでやり取りさせていると見せかけてその間で沙羅を渡英させるとはねぇ。

    落とし所もいいし、これでおしまいなのかな。

  • 相変わらずのチームワークで、大人たちの無理難題も乗り越えて行きます
    でも、結局、自分たちが無自覚に直面している限界に、立場に、大人の思惑がプラスされて、力業で動かざるを得なくなった、って感じなんですよね。
    だから、最後の顛末は納得です。
    願わくは、次のステップへすすんだみんなが、どんな風になって帰ってくるのか。乞う続編!
    ここで、幕切れても文句はないんだけど、もう少し読みたいなー
    真次郎さんの活躍をもっと見たいです。

  • 若様組シリーズ。
    波乱万丈であっても時間だけは変わらず過ぎていくものなのですなあ。
    と、しみじみ思いました。
    皆、大きな岐路に立たされ、変わるもの変わらぬもの。
    いや、変わらないままではいられない。
    そしてこの先に待ち受けているものはといえば、どうしようもない歴史の事実なのですよなあと。
    明治大正浪漫を描く作品は多いですし、私も好きなのですが、その先にあるものを考えると時が止まれば良いのにと思ってしまうわけです。

    面白かったです。

  • 若様シリーズ三作目。相変わらずの若様たちの活躍が楽しいのですが。今回は時代の推移に伴ってのそれぞれの転機も描かれていて、かなりシリアスな部分がありました。やはり「戦争」の影は重いよなあ……。
    若様たちのお見合いに関して起こる様々な騒動とその解決に関しては、気楽に楽しめました。いやいや、さらっと流しているけれど若様たち凄すぎじゃないですか! と思うことしきり。にしても本当に、なぜみんなよりにもよって園山にかかっていっちゃうんだろう(笑)。

  • 時代は移り、富国強兵の時代の明治に変わりつつあるのでしょう。
    物語りは戦争へ走り出そうとする国のために、若様組に降りかかった災難が見合いだというもの。
    これまで幕末を抱えてきた彼らが未来へ向かう物語だと思いましたねぇ。
    これでシリーズは終わってしまうのかなぁ。

  • 内容紹介
    一見平和そうに見える明治の世の中に、不穏な空気が漂いはじめていた。
    数年以内に”戦争”が始まるかもしれない――。成金のひとり、小泉琢磨は、戦へと突き進む一派の意向をおさえるべく、動いていた。が、このままでは開戦派のやりたいようになってしまう、そう懸念した琢磨は、今いる仲間以上に人を集めようと考える。そしてその秘策がなんと、「若様たちのお見合い」だったのだ!
    お見合いをさせ、縁組みをし、開戦派に対抗する同士を増やそうというその魂胆、果たして?!
    若様組シリーズ最新作、ついに登場!

    内容(「BOOK」データベースより)
    開戦前夜、若様たちに降りかかった災難―それはお見合いだった!『アイスクリン強し』『若様組まいる』に続くシリーズ第3弾登場!

  • 3年間も積読状態にしてしまった。積読状態の3年の間に新刊が出ていないので、これがシリーズ最終作、と思ったほうがいいのだろうか。登場人物それぞれのその後がとても気になるのだけれども。
    欧米との時間のかかる手紙のやりとりのもどかしさが作る物語が読みたい。
    進学問題についてのその後が読みたい。
    御当主のその後の戦争対策が読みたい。
    読みたいことがいっぱいで、ページを閉じた。
    主人公、というのかな、主な話の進め手、やはり主人公かな、長瀬という姓から、いつの間にか、アイドルグループの長瀬さんをイメージしながら読んでいる自分が、なんとも変な感じ。
    とても楽しめました。
    もし、後日談が発刊されたら、今度は積読状態になんかせずに、すぐに読みます。

  • よかったけど、沙羅さんと真次郎さんが日本からいなくなって、ちょっとさみしい…

  • アイスクリン強しで、ミナが一番好きだったのでどうも若様組が主だと物足りなさが・・(;゚Д゚)!
    そして三作目は一番つまらなかった・・。。済みません。
    沙羅と御当主の強引さに若様やミナが振り回されるだけ・・。アイスクリン強しでは沙羅はけっこうミナのこと本気で好きそうだったのに、なんかもう若様たち誰のことも好きじゃなさそうw
    、と、アイスクリン強しが凄く面白かったのでその後をその後を!とかなり引きずってしまって、楽しく読めませんでした・・。別物と思ったほうが良いですかね。

  • 若様達が反戦争派の味方を増やすためお見合いをさせられていく。

    最後の方のさらさんの言葉が印象的だった。女性から男性とお話ししたいと言うことさえ躊躇われる世界で、「添う相手は自分で決めます」とピシャッと放ったのがカッコよかった。

  • 若様組シリーズ(現時点での)最終巻。うっすら見える戦争の影と若様たちのお見合い祭り。どの若様も格好いい。強い若様素敵。
    渡米する仲間あり、結婚する仲間あり、長瀬もこれからどうしていくのか、道をたがえても仲間思いの若様たち。戦争に突入しそうで不安だが、いつか続きが読みれば嬉しい。

  • 若様組始めそれぞれが人生の岐路に立たされた回でした。
    伴侶を得る者、再出発する者、未来をみる者、巣立ちに慌てる者などなど。
    時代が時代なだけに、今の私たちより一つの決断が文字通り人生を左右するんだろうな。
    それでもお互い叱咤激励して支え合っていく若様組が微笑ましい。

  • 若様組第三段。
    戦争反対派である沙羅の父・琢磨達の考えにより、味方を増やすべく若様たちに見合いをさせるという話に。

    「園山・運動会」
    沙羅の通う女学校の運動会へ、将来性のある若様たちを紹介ついでに警備として呼び出される。
    沙羅の友人でもある駒子は父親ほどの年の青山からの縁談が入っており、叔母である水島久子の元に助けを求めるため若様たちが力を貸そうとするのだが…

    「小山と小沼・川開き」
    若様組の中でどうにもパっとしない、名前も似た2人同時に見合いの話が舞い込む。
    小山と見合い予定だった孝子と、小沼と見合い予定だった弥生が入れ替わってしまい、更に2人は森本という悪党について悩んでいるという…

    「加賀・百花園」
    警視庁の伯父を持つ加賀は、明らかに伯父や小泉家当主の意向とは違う、軍人の娘・八重花との縁談が舞い込んできた。
    2つ返事で見合いを承諾してしまったものの、見合いの席には瀬木大尉も現れ小麦問題を知ることとなる…

    「長瀬・居留地」
    一番縁談がまとめにくいだろうと言われていた長瀬にも、とうとう縁談が!
    しかし分かりやすく餌をぶら下げられ、怒る長瀬だが…その行動まで見通され、大学付きのあやのと見合いをすることに。
    何故か見合いの席に仲人はおらず、代わりに宙ぶらりんとなっていた縁談の琴子と園山も同席していて…

    「真次郎・亜米利加」
    こっそりと渡米しようと準備をしていた沙羅だったが、父親にバレてしまい祖父のところへ逃げ込む。
    スッパリ振ったはずの長瀬含む巡査を頼りに計画を推し進めるが、父・琢磨が問題ごとを押し付け、更に自身は暴漢に斬りつけられてしまう…

  • 若様組の面々がお見合いをしていくことに。
    それぞれ新たな帰路に立たされ、勇気を持って一歩を踏み出していく。
    沙羅さんや、真次郎の行動力、勇気に脱帽。

  • 人が多くてややこしい。しゃばけだけで良かった…

  •  若様達に縁談!?とくれば、長瀬さんの片思いや如何に!一番美形で一番物騒な園山さんには、どんなお嬢さんが!とか、親戚のオバちゃんさながらに若様組の縁談に心躍らせて読み進めました(笑)
     さすが若様達、どの縁談も一筋縄ではいかない奇妙な具合に話が転がっていきますが、無事にお嫁さんを迎えることになった者、うまくご縁が結べなかった者、新たな道を拓いた者…戦争の影が薄くではあるけれどチラリと見え隠れするようになったきた時代、ボヤきつつも軽やかに過ごしていける日が少しでも長く続いていってほしい。

  • シリーズものだとは思わなかったなぁ。畠中恵さんの本ってシリーズ作品が多いけど、何作目かホントわかりにくいと思うのは私だけ?とにかくシリーズものでもこの作品だけでそれなりに読めたけど登場人物が多くて何度も一覧に戻った。今からでも前作を読んでみよう。

  • 若様シリーズの続きはどうなってしまうのか。さみしいけど終わりなのかな。

  • 前作を読んでから少し間があいてるのだが、感じたことは、こんな感じの作品だっけ??

    前作や全前作とは雰囲気がちがう気がします。
    もう少しユーモアがある感じだったように思うのですが。

    今回は仲間が旅立ちます。
    御当主がこじらせますw

    そんなかんじでした。

    2016.12.24
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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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