リボルバー・リリー

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 277
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (498ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200356

作品紹介・あらすじ

VS帝国陸軍1000人
たった二人の六日間戦争

小曽根百合――実業家・水野寛蔵の下、幣原機関で訓練を受け、十六歳で実地任務に投入。東アジアを中心に三年間で五十七人の殺害に関与し、各国大使館から「最も排除すべき日本人」と呼ばれた美しき諜報員。二十歳を迎えた彼女は、突然、活動を止め、消息を絶った。

純粋で一途、ゆえに冷徹非情。硝煙をまとい、絶望と踊る女――二つ名は「リボルバー・リリー」。
消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太との出会いが、彼女を再び戦場へと還らせる。
二人を追うのは帝国陸軍の精鋭たち。関東大震災後の東京を生き抜く先に、終息の地はあるのか!?
ノンストップ・アクション巨編!

小説現代長編新人賞から四年、待望の受賞第一作!

感想・レビュー・書評

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  • 2016年大藪春彦賞受賞作品。初読み作家。
    関東大震災が起きた直後に東京から秩父へと越してきた少年・細見慎太。彼の父親は陸軍の資金を隠し殺されるが、最後に慎太へとあるものを託す。慎太は、かつて諜報員として恐れられた小曽根百合を頼るが、2人は陸軍、やくざなどに追われ、命さえ狙われる。無事に海軍へとたどり着くことはできるのか・・・
    アクションシーンは、サスペンスやハードボイルドの要素ともうまく絡み合い緊張感がリアルに伝わってきた。弁護士の岩見、昔から一緒に戦ってきた奈加、国松などのキャラクターもよく非常に面白く読めた。

  • 関東大震災後の混乱は、無法違法ナンデモありの超常世界
    その場が温泉のように心地よいのが特殊工作員の訓練・実務を終えた百合であった
    いわくがありすぎる家庭のサブ主人公の慎太は壮絶な生活を読者に見せつけるのだが、学校時代はぬるま湯の世界であって、親の闇の世界が少年に容赦なく襲う陸軍にヤクザセット

    万能を思わせた奈加が力尽きるのは残念でした
    この時代背景をもう少し知っているともっと面白いと思う
    残念ながら、知ろうとにも整理して情報を出してもらわないと、せっかくの失踪感の邪魔になる気がします

  • 完全に映画向きなアクション巨編です。小柄美人の拳銃の達人の殺し屋が、陸軍に追われている少年と逃げながらバンバカ撃ち合いをして、ボンボン爆発します。色々な社会背景を下敷きに話に厚みを持たせていますが、紺の白襟のワンピースを着て大口径の銃でバカスカ敵を打倒す映像はまさにアニメかアクション映画がふさわしいかと。
    それにしてはかなりのボリューム感でかなり手ごわい本でありました。

  • 出だしは面白くて 私の好きなやつだと すぐに引き込まれて
    それがどこからだろ なかなか進まなくなったのは。
    途中の戦闘シーンが長すぎて 永遠かと思えるほど。
    ヘトヘトになる。
    あそこがもっとギュってコンパクトにまとまってたら もっと面白かったーって思えたと思う。ほんと残念。
    五代目の武統がお母さんを殺しちゃったのは なんで?と納得出来ず その後の騙し討ちみたいなやり方が たしかにアタマはキレるけど イヤなオトコだと読後感まで悪くなる。
    でもこういう人が登り詰めるんだろうなぁ。
    やっぱり物語は結末だよー。
    出だしは好きなやつと思ったのになー。
    もう一回言うけど ほんと残念。
    百合と奈加のカッコいいこと。
    オンナがオンナに惚れるね。
    星3,5

  • 長過ぎ
    ノンストップハードボイルドアクション巨編ってところなんだろうけど疲労感しか残らない。
    赤刃もそうだったけどハチャメチャなのは程度問題。
    度が過ぎると疲れる。
    最後まで付き合ったけど正直飽きた。
    もうちょっとシンプルにまとめると読んでてワクワクするのになあ、と思いながら読んでた。
    あと、リボルバーなら6発なんだけど何発撃っているんだよ?弾数くらい数えておけよと思ったし。
    銃の種類が沢山出て来るにしては描写がいまひとつリアル感が無い。それを求めるのは酷ってもんですか?

  • 和製ニキータ。
    小説としては長く野太い。
    しかし内容に釘付けになる。
    最後の日比谷公園での激戦は映画にするにも過激すぎるだろう。
    次回作が楽しみだ。

  • このミス2017で6位
    時は大正末期。子供の頃から美人間諜としての訓練を受けてきた小曾根百合ことリボルバーリリー。その名の通り拳銃の使い手で、周辺国から最も排除したい日本人との評価を得ている。父親が帝国陸軍の秘匿資金を手中にした為、他の家族全員を惨殺された少年細見慎太。慎太は父親から受け継いだ資金を守りつつ、百合と逃避行を始める。追手は陸軍精鋭部隊1000人と、陸軍の要請をうけた大勢のやくざ。百合と慎太は無事に海軍山本五十六大佐率いる部隊のもとへ逃げ込むことが出来るのか。
    百合はターミネーターを彷彿とさせるくらい、撃って撃ちまくり、敵と格闘し超人的に敵を排除していく。ラスト良い終わりかと思いきや、百合は最後までハードボイルドを貫くのであった。

  • 関東大震災後の帝都を中心舞台としたノワール小説。

    この著者の作品は初めてですが、大作で力作で良作でした。
    とにかく当時の風景表現が詳細までこだわっているようで、自分がそこにいるような感覚になりました。
    逃避行の部分は手に汗を握りつつ、主人公たちの超人ぶり、悪運ぶりがすごくて、エンターテイメントとしても面白いです。
    周りの登場人物もキャラが立っていますし、ラスト近くは実在の人物も深くかかわってうまいです。
    ただ、逃避行が永遠ともいえるほど長くて、ちょっと疲れました。
    あと、エロチックなところがもう少しあってもいいかなと思います。

  • 帯に東山彰良さんが書いていますが、まさにグッドオールドハードボイルドです。若干冗長気味ではありますが、スピード感があって一気に読ませます。年齢的には微妙ですが、百合さんが綺麗でなりよりです。映像化すると面白いと思います。

  • 強い女の人の話は好きなのだが、流石に後半百合の待遇に食傷気味な。まぁ、大団円になるとは思って無かったけど少し疲れてしまった。でも12章の最後のあたりの光景が読みながら頭に浮かんできて、その感覚は感動的ではあった。

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著者プロフィール

1967年埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業後、出版社勤務などを経て放送作家に。その後、難病指定の病にかかり闘病生活に入る。退院後に初めて書き上げた『赤刃』で、第6回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。2017年、デビュー二作目となる『リボルバー・リリー』で第19回大藪春彦賞を受賞。他の作品に『マーダーズ』がある。

「2020年 『アンダードッグス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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