虹のふもと

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 98
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200394

作品紹介・あらすじ

やめるなら――それは一体いつなんだ?

球界を代表するピッチャーとして海を渡り、MLBでも活躍した川井秀人。45歳となった今も、日本の独立リーグ「JMリーグ」でプロとして現役を続けている。人気拡大を目指し、リーグはエクスパンションを決定。川井は新設されるハワイのチームに移籍することに。そこで待っていたのは、かつて「棄てた」一人娘の美利だった。独立リーグを足がかりに、「メジャー」を目指す若い選手やフロント陣の野心。その中で、元一流選手のベテランが「現役プロ」にこだわり続ける意味とは――。堂場スポーツ小説の最前線。

感想・レビュー・書評

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  • 軽い気持ちでみれば、父娘の気持ちが通じてスッキリ。

  • ちょっとあり得ない設定かな。 2019.5.17

  • 自身の野球愛を「爽やかじゃない」方法で表現する、まさに堂場瞬一ワールド全開な一冊でありました。展開に関わる大きなアクシデントがほとんどなく、考えさせるような流れにしていないから疲れずに読めるのは警察モノと違うところ。去年レス・ムラカミ・スタジアムに行ったし、今年は「野球の父」アレクサンダー・ジョイ・カートライトJr.の墓参りですね。

  • 45歳現役投手、なぜ彼は老体に鞭打ちながら投げ続けるのか?その先に何があるのか?
    NPB、MLB、独自リーグと渡り歩きながら、常に第一線、先発に拘り続ける。そんな矢先にハワイへ飛ばされ、そこには20年前に別離した娘がGM補佐に(゜ロ゜)
    野球?を通して、少しずつではあるが、繋がりはじめる二人・・・
    その先は・・・

  • NPB、メジャーと渡り歩き、今は独立リーグに所属する川井は今年46歳になる超ベテラン投手。シーズン開始直前に、新設されたハワイの球団への移籍を命じられた。そこで球団のGM補佐・美利と偶然、20年ぶりの父娘の再会をする。川井の常に飄々とした態度が実に魅力的で、若い選手に影響を与え、美利を苛立たせる。年齢による身体の不安、チームの将来、娘との関係など、川井が送るワンシーズンに、どんどん引き込まれた。ラストの美利から川井への質問、なぜ今も現役を貫くのが?飄々と答えた川井の魅力が何倍にも増す回答でした。

  • 野球をしつづける生活。別れた娘との再会。

  • プロ野球,メジャーリーグを経験した後,JMリーグで投手をやっている川井秀人.コミッショナーからハワイのオアフ・レインボーへの移籍を要請される.そのチームには分かれた妻との間にできた娘 美利がGM補佐として活動している.不器用な川井は娘との接触に苦労する.川井のピッチングを記述する言葉が的確で,読んでいても実際の場面を想像できて楽しめる.様々な変化球を織り交ぜて何とか投球を続ける川井.最後の場面の美利とのキャッチボールで親子の会話がやっとできたようだ.爽やかな読後感が味わえる著作だ.

  •  ほっこりして読み終えた。

  • 去年のナンバー1に挙げた氏の『黄金の時』がど真ん中に投げ込まれたフォーシームだとしたら、本作はツーシーム。NPB、メジャーと渡り歩いた父とピッチャーを断念して、MLBのGMを目指すキャリアをスタートさせた娘の話は、少しずつ、真芯を外していて、それが著者の企みだったりして飽きずに読ませる。ラストはお約束のキャッチボール。これ野球小説のウィニングショットということで。
    昨日、野球部を出禁になって、力を持て余していた中2の息子とキャッチボールをしたが、なにせ、これとといった球歴もなく、7年前に右肩を骨折したただの野球好き親爺にはそろそろ息子の相手も厳しくなってきた。キャッチャーミットで受けても、ほんの少し、受け損なっただけで親指を持っていかれ、激しく痛む。近い距離のキャッチボールなら、無難にこなすことが出来るものの、遠投となるとノーバン返球はもう無理で、せいぜい30mが限界。ノックがまだそれなりに出来るのが救いかなあ。高校野球で硬式をやるかどうかは本人次第だが、そろそろキャッチボールの相手は引退して、専属トレーナーにしてもらおうか。

  • 球界を代表するピッチャーだった川井は、45歳になった今も日本の独立リーグでプロとして現役を続けている。新設されるハワイのチームに移籍することになった川井を待っていたのは…。

    日米のチームが参加している野球の独立リーグという架空の舞台での人間模様を、父娘の葛藤を絡めて描く。野球の描写を読んでいると、堂場瞬一は本当に野球が好きなんだなとわかる。
    (C)

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。2014年8月に刊行された『壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課』は、本作へと続く人気文庫書下ろしシリーズとなっている。

「2021年 『チェンジ 警視庁犯罪被害者支援課8』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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