決戦!川中島

  • 講談社
3.54
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本棚登録 : 137
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200455

作品紹介・あらすじ

累計8万部突破の「決戦!」シリーズ最新作!
武田VS上杉――戦国最強同士の激突、その時、二人の英雄は何を思うのか。

プロアマの激戦を見事突破した「決戦!小説大賞」受賞者も参戦。
原点にして、さらなる進化をとげる「決戦!」を見届けよ!!

武田勢
武田信玄――宮本昌孝
武田信繁――矢野 隆
真田昌幸――乾 緑郎
山本勘助――佐藤巖太郎(「決戦!小説大賞」受賞者)

上杉勢
上杉謙信――冲方 丁
甘粕景持――木下昌輝
宇佐美定満――吉川永青

感想・レビュー・書評

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  • とても面白かった!戦国最強同士の対決で色々な話で激突してやっぱり川中島はすごい戦いです!決戦川中島で面白かったTOP3は、①乾緑郎の「影武者対影武者」②木下昌輝の「甘粕の退き口」③矢野隆の凡夫の瞳です。決戦!桶狭間早く読みたいです。【小5】

  • ぼくは、川中島合戦には、上杉謙信も武田信玄も正々堂々戦って、痛み分けというイメージがあったけど、この本では、どの作者のお話でも、どちらもひきょうなことをしていたのが新鮮だった。
    「上杉謙信」(冲方丁)が一番おもしろかった。「義」を重んじるイメージの謙信が、欲が深かったりする、ひどい感じで書かれていた。家臣をまとめる才能があるのは、かっこいい。(小5)

  • 佐藤厳太郎の啄木鳥を読みたかったので手にしたが、7作どれも面白かった。第四次対戦 八幡原の決戦を舞台に武田、上杉双方の視点の作品が並び、読者がそれらを俯瞰的に読めるのが楽しい。歴史的には織田信長の桶狭間の戦いの頃だったのだということを初めて認識した。

  • 読むのに時間がかかったなぁ。

  • 20170626

  • 実はよく知らない川中島の合戦。というか信玄と謙信。
    私が勝手に描いていたイメージとは違ってた。
    そして、謙信像が作家によって、それぞれ随分違うのが驚きだった。それだけ色々な解釈ができる余白のある人物ってことなのか。
    武田信繁を描いた矢野隆の作品が良かったかな。
    しかし、知らない人物の方が多いし、今回はマイナー感が強かった。葉室と伊東が抜けた分だけ、全体的にも厚みが薄い感じがした。

  • いろんな作者がいろんな角度から川中島の戦いを描く。
    試みとして面白い。
    「決戦!桶狭間」や「決戦!関ヶ原」もあるみたいで興味津々。

  • シリーズ第4弾。先に、同じく川中島合戦を描いた伊東潤『吹けよ風 呼べよ嵐』を読んでいたので、背景知識は十分。7人の武将それぞれの視点で語られる川中島を堪能した。印象に残ったのは、上杉方の老将・宇佐美定満を描いた吉川永青「捨て身の思慕」、時の人・真田昌幸が登場する乾緑郎「影武者対影武者」、信玄の弟・武田信繁の最期を描いた矢野隆「凡夫の瞳」、織田信長の台頭に焦る武田信玄を描いた宮本昌孝「うつけの影」。

  • 謙信vs信玄の死闘(川中島の戦い)を各作家の短編オムニバスで構成された小説で互いの軍師(
    勘助vs宇佐美)の読み比べで面白かった。

  • ★2016/7/2読了『決戦!川中島』冲方丁他著 評価B

    川中島決戦に関連する人物を各作家が短編小説によりオムニバス方式で描き出す短編集。
    これらの作品の中では、先日事件は起こしたものの冲方丁が、一歩抜けている印象でした。

    五宝の宝 冲方丁
    越後全土を支配するに至る長尾晴景と景虎兄弟に焦点をあてた物語 他人には知り得ない深い兄弟間での信頼関係が、新しい越後支配を可能にした。

    啄木鳥 佐藤厳太郎
    武田信玄の軍師の山本勘助と武田勝頼の物語 啄木鳥とは、武田軍が仕掛けた夜襲の作戦名。

    捨て身の思慕 吉川永青
    長尾政虎(上杉謙信)と彼を慕う部下で軍師の宇佐美定満の長年の思い

    凡夫の瞳 矢野隆
    兄武田信玄に従い、川中島で上杉の強襲から兄を守る為に死んでいった弟信繁の思い

    影武者対影武者 乾緑郎
    川中島決戦の一騎打ちは影武者同士の対決だった?

    甘粕の退き口 木下昌輝
    義の為と言いながら、やる事に一貫性がない長尾景虎は家臣達から越後へ引く事を求められるのだが、それを逆手に取り、景虎は決戦持ちこんでしまう。

    うつけの影 宮本 昌孝
    武田信玄の川中島決戦の策略の裏には、遠くで勢力を伸ばす織田信長への焦りと彼の若さと運に対する憧憬があった。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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