旅立ちの季節

  • 講談社
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本棚登録 : 34
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200462

作品紹介・あらすじ

自分らしく生き、死ぬというのは、どういうこと? 64歳、元海上保安庁の「海の男」、やもめ暮らし。主人公・楠木が考えた、終活=人生の自分らしい終え方の準備とは。北海道・小樽とフィンランドのオーロラ観測施設の雄大な風景を舞台に、元芥川賞候補のスイス人作家が描く感動作。

感想・レビュー・書評

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  • "終活"がテーマのお話です。

    妻に先立たれ、64歳で海上保安官の職を定年退職した楠木健太。
    仕事一筋で生きてきた後、余生を考えるにあたり"終活"を手掛かりとして、自分の今後を考えるための活動を始めます。

    "終活"について詳しく知ることができる一方、中盤の手続き的な話しがテキストを読んでいるようで少し退屈でした。

    ただ、この冗長な中盤があるからこそ、終盤の楠木の死生観についての葛藤がとてもリアルに感じながら読むことができました。

    主人公・楠木の人柄や、楠木の活動を誠実に支える姪の理沙、その婚約者のペッカなど、登場人物のコミュニケーションの様子は、とても自然体で読んでいて気持ちよかった。

    一旦は読むのをやめてしまいましたが、最後まで読み切って良かったと思います。

  • 元海上保安官の楠木健太は伯父だが,9歳の時両親を亡くした理沙は,健太をボースンと呼んで父のように暮らしきた.妻の百合子を亡くした健太は退職後やる気を失くしたが,終活に取り組み,「安心いきいきの会」で様々な活動を開始し,活力を取り戻す.旅行会社に勤めた理沙は仕事の関係でフィンランドの地でペッカと知り合い,オーロラ見学事業を始める.健太の想いは揺れ動くが,理沙のやっているオーロラ見学施設に行き,自然の素晴らしさに心を動かされ,自死を思いとどまる.外国人でここまで日本語で書けるのは凄いことだ.

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著者プロフィール

1962年、スイス生まれ。1986年、ジュネーブ大学日本語学科を中退して来日、同志社大学文学部国文学専攻に編入。
卒業後、テレビ朝日の記者兼ディレクターとして働く。
1996年、「いちげんさん」ですばる文学賞受賞、芥川賞候補になる。
1998年、テレビ朝日を退社。
現在、日本語で執筆活動を続けるかたわら、若石健康法のリフレクソロジストとして活動中。
著書に『アレグリア』(三島由紀夫賞候補)、『不法愛妻家』、『命の風』、『旅日記』(日本エッセイストクラブ賞受賞)など。

「2016年 『旅立ちの季節』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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