マルの背中

  • 講談社 (2016年9月15日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200639

作品紹介

「子供のころに、言葉にできなかったたくさんの気持ちが、言葉になって、ここにある。」江國香織氏絶賛!

「なんというピュアな物語だろう。懐かしく哀しく、優しく温かい。眩しい成長のストーリーに激しく心を動かされた」三省堂書店 営業企画室 内田剛さん

「亜澄ちゃんの一生懸命さに泣きました」書泉ブックタワー 江連聡美さん

「母に”頑張れ”は酷かもしれないけれど、あえて言いたい。亜澄も毎日を精一杯頑張ってます。だからお母さんも負けないで!」長谷川書店 ネスパ茅ヶ崎店 永島幸世さん

「お母さん大好きと亜澄ちゃんが言えますように、ネコのマル頼んだよ!子どもも大人も読んで欲しい。私も読み直したい」増田書店 色部紀子さん

「厳しい現実を描いているにも拘わらず、爽やかな読後感」水嶋書房くずは駅モール店 和田章子さん

「口から出た願いはぐるっと自分へぶつかってくる。叶えるのは自分自身」MARUZENジュンク堂書店渋谷店 小林寛子さん

「大人が思うよりずっと不自由な状況でもがいているんですよね、子どもって」くまざわ書店取手店 柴田佳代子さん

「けっして優しいとは言い難い世界で生きる少女の素直な心に、私たちは胸を苦しくさせる」宮脇書店本店 藤村結香さん

「あの時こうしていたら、ということに立ち向かっていけるとき、前に進むことができるとマルは教えてくれます」ジュンク堂藤沢店 鈴木かがりさん

「マルはやっぱり“幸運を呼ぶ看板猫”だったんじゃないだろうか」ジュンク堂大宮高島屋店 中桐裕美さん

「子どもの世界って『広大で、無限だった』ことを思い出しました。」戸田書店 鍋倉仁さん

「私のゾゾはいつの間に居なくなったんだろう。」大垣書店ビブレ店 金本里美さん

「亜澄が一瞬一瞬を一生懸命生きている様子がとても切なく愛おしかった。」浅野書店 大宮和子さん

「何気ない存在が与えてくれる光と力。大人に読んで欲しいが、子ども時代にこの本に出会えることもまた幸せだ」大垣書店イオンモール京都店 辻香月さん

「駄菓子屋のおじさんの気持ちがマルを通して亜澄に伝わっていると感じました」丸善名古屋本店竹腰香里さん

マルの背中の感想・レビュー・書評

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  • パートだけで子育てや家事に専念してきた主婦が、突然の離婚。特に資格もなく、いままでのような生活費を得ることかどんなに難しいか…。

    仕事が決まらない不安と苛立ちからか、「死のうか」と娘に言ってしまう母。

    その一言から、不安と小さな怒りと夏休みを過ごすことになる安澄。

    でも、ナゾの店のおじさんに頼まれ、猫のマルの面倒を見ることになる。お店に来るお客たちから、マルの背中の丸い模様をさわると、願いが叶うと言われている。

    安澄には、マルがいてくれた、あの夏休み。
    離れ離れになってしまった弟、理央。理央には、ゾゾがいた。

    母がコンビニのパートの後、帰ってこない日がある。
    もしかしたら、自分だけ死んでしまったのか…マルの背中を撫でながら、不安に耐える安澄の姿に胸を締め付けられる。

    周りの大人たち…
    駄菓子をたくさんくれ、マルを預けてくれたおじさん、おじさんの店の常連の化粧の濃い女の人と、おばあさん。
    教会の人たち。
    それから安澄にちょっかいを出す自転車の中学生。

    感動作とは思わない。
    淡々とした、大人たちとのかかわりの中で、自分らしさをしっかりともっていく安澄。

    母の仕事がどうなるのか、ゾゾは、とこに行ったのか…

    それがこの、安澄とマルの夏のおはなし。

    私には映画のようにありありと安澄の呼吸か聞こえてきた。

  • 【図書館】ネコはあまり好きではない。しかし、酒井駒子さんの表紙で手に取った1冊である。猫のマルと亜澄の関わりを読んでいて、家の屋根に住みついた猫が子猫を産んでしまった猫のチャトランのことや高校に住みついていた猫に味噌汁で出汁を取った後のにぼしを持って行って、あげていた猫のことを思い出した。マルと亜澄、お母さんと亜澄の一生懸命に生きている風景が浮かんで来るようでした。

  • 猫では人生は変わらない。

  • 岩瀬さんは児童文学者としては社会派なんだ。
    いじめや不登校をテーマにして、共感させて明るい未来を感じさせる終わり方っていうのが、今どきの児童文学の定番で、虐待や貧困が出てきても、そんなに生々しくは描写されないし、最悪の状態ではないのが普通なのだが、このところの岩瀬さんのは救いがないというか、あまりにリアルというか。
    『きみは知らないほうがいい』も『ぼくが弟にしたこと』も逃げ場がない感じだったが、この本の貧困シングルマザー家庭も、これからどうなってしまうのだろうかと、読んでて心配になるのだが、最後まで状況は変わらない。お菓子を食事にしたり、母親が帰ってこなかったり、気に入っている服を「あんたには似合わないから」と説得されて売られたり、母が転職するのも、学校給食のパートから清掃業で明るい未来は見えない。実際貧困家庭ってこうなのだろうけど、小学生の女の子が語る形式をとっているので、この子の心がどんなに不安と寂しさで押しつぶされそうになっているかが伝わってきていたたまれない。(またこういう子どもの心情を語らせるのが上手いんだ。)
    主人公だけでなく母はもちろん、別れた父と暮らしている弟も情緒不安定から見えない生き物がいると言ったりするし、老母と暮らす絵描きの老嬢も、教会の人も、近くの戸建ての子も、皆心に闇を抱えて生きにくそうにしている人ばかり。
    『そのぬくもりはきえない』や『「うそじゃないよ」と長谷川君はいった』『まつりちゃん』は厳しい状況を描いても、救いがあったし、『くもりときどき晴レル』は切ないけれどさわやかで良かったのだけど、なんか、これは『迷い鳥飛ぶ』系の暗さ。子供向けとしてはちょっと辛すぎる。

  • なんというか…普通。

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