さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1076
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062201001

感想・レビュー・書評

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  • どのエピソードも微笑ましくて面白くて一気に読んだ!さかなクンの話でありながら子育て本。さかなクンもお母さまも魅力的すぎる。

  • 好きを貫きつづけたさかなクンもすごいけど、それを支えたまわりの大人たちもすごい。特におかあさん。さかなクンの好きをひとつも否定せずに、褒めて、自分も一緒にたのしみ、好きを摘もうとする大人たちから、うちの子はこれでいいんですと防波堤になり、と。妖怪、はたらくくるま、タコ、ウマヅラハギと移り行き、そこから魚全般へと興味がひろがり。はじめての釣りは捕ったタコをこうしないとうまくならないとたたきつける友人の祖父に大ショックを受け、その後は、ようやくつかまえたタコを飼おうとして炎天下に置いて死なせてしまったり、和食屋で惚れ込んだウマヅラハギを飼おうと思って勇気をだしてください!と言ったらおつくりになってでてきたり。最初は、命をいただく意味、生き物としての生死すら審らかではなかったさかなクンがそれも含めての愛着を魚全般にいだいて行き。学校の先生、水族館、魚屋、すし屋とかれら親子の熱意を見て手をさしのべてくれる人もいて。学校で許可されて公開した、さかなのすきなところ全開なイラストつき壁新聞がのちの職業につながってたり、学校でカブトガニの人工ふ化に成功して新聞にのったり、テレビチャンピオンの全国魚通選手権に高校生のときに出て優勝したり。勉強は全ツッパで、好きをつらぬいてきたので、あこがれの東京水産大学には入れなかったけど、水族館や寿司屋やペットショップなど、魚にかかわれると思ってついた仕事も、逆に魚に思い入れがありすぎてそれいがいのことがうまくいかずつづかず。たどりついたのは、建物のかべに魚を描くしごと。最初は寿司屋の大将の好意からじょじょに口コミが広がり。おさかな専門イラストレーターとして活躍し、テレビにもでるようになり、研究施設に出入りするうちにみこまれて、東京海洋大学(あこがれの東京水産大学の合併後の大学)から客員准教授への就任を打診され。好きをつらぬいたさかなクンがどんなにさかなが好きか、それがどういう紆余曲折をたどって花開いて今にいたったかがよくわかっていい一冊だった。

  • 母親の姿勢が素敵だなと感じました
    ・子どもの好きなものに共感、否定しない
    ・子どもとお店との人とのやりとりでは口を挟まない
    ・お料理を作ってくれて、不味くても不満を言わない
    ・魚の絵ばかり描いて成績が思わしくない時、先生に「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです。」と受け止める

    子どもの気持ちを受け止めたいと思っていても、成績が悪くなったりすると
    つい口を出してしまいそう、、、と感じました。
    お母さんの広い心があったから、さかなクンは好きなことに一直線になれたんだな。
    さかなクンのお母さんみたいに、好きなことを伸ばしてあげる母親になりたいです。

  • なんだかすごく感動した。
    さかなクンの印象そのままの素直な文章で読みやすいし、魚が大好きなことが伝わってくる。
    高校卒業後の仕事選びに迷っていた期間も含め、「魚が好き」という一点からブレることなく生きた結果、それが特別な才能になり評価されるようになった。
    小学校の卒業文集で書いた「東京水産大学の先生になって、調べたお魚のことをみんなに教えてあげたい。そして図鑑を作りたい。」という内容を、大学には進学しなかったのに実現している。なんて素敵な人生だろう。

    そしてお母さんが素晴らしい。
    勉強もせず魚の絵ばかり描いていても、ずっとさかなクンの好きなようにさせてあげる。
    小学校の先生に勉強させた方が良いとアドバイスされても「成績が優秀な子もいればそうでない子もいるからいいんじゃないですか」。絵が上手いから、先生の元で習ったら?と言われれば「それでは絵の先生と同じ絵になってしまうから、好きなように描いてほしい」。魚屋や水族館に沢山連れて行き、魚を丸一匹買い、魚料理も沢山作る。
    不器用で大人しくて勉強もできない子供だと、できない所を修正してしまいそうだけど、そうではなく魚への興味や、上手に描ける絵の才能を伸ばす。いざ自分の子供のこととなると、私も含めなかなかできない親が多いと思う。さかなクンもそんなお母さんが大好きで感謝していることが、文章から滲み出ている。とても良い本でした。

  • 素敵な人生
    本当に好きなものに出会いたい

  • さかなクンの半生をさかなクン自身が書いた自叙伝。さかなクンは本当に純粋で「好き」を突き詰められた人だと思いました。そしてそのさかなの「好き」を温かく見守ったお母様には感服します

  • 誰もが知ってるさかなクンは一体どうやって生まれてきたのか。
    好きこそものの上手なれとは言いますがさかなクンの好きなことへの没頭ぶりはただただすごいとしか言いようがない。

    この本を読むと誰もが元気がもらえると思います。
    とてもおすすめの本です。

    この本を原作に「さかなのこ」として映画化も決まっているのでそれも楽しみですね。

  • 子供向けの装丁だが、大人でも十分楽しんで読めた。お母さんの子供への向き合い方が特に印象に残った。

  • さかなクンもすごいけど、お母さんがもっとすごかった。好きなことに没頭させてあげる器の大きさよ。あと、せまい水槽に入れるとイジメが始まるメジナの話にとても感心した。

  • 一魚一会のことば通り進んできたからさかなクンはいるんだなあと感じた。好きなここは隠さず、みんなに話すと、人は繋がってゆく。

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著者プロフィール

東京都出身。年齢は「成魚」。東京海洋大学客員准教授。お魚らいふ・コーディネーター、環境省地球いきもの応援団。豊富な知識と経験で、テレビ・雑誌・書籍・講演など、さまざまなジャンルで魚や自然・海のおもしろさを伝える、「魚の親善大使」である。「朝日小学生新聞」「小学三年生」での連載をはじめ、「おしえて!さかなクン」(角川つばさ文庫)「さかなクンのあいうえお魚くいずかん」(小学館)など著書多数。映画ドラえもん「のび太の人魚大海戦」(2010年)では、声優も務めた。『原寸大すいぞく館』では、本全体の構成、写真撮影のためのラフコンテ作成、文章の執筆を担当。その多彩な才能をフルに発揮した。

「2013年 『さかなクン ギョギョギョことわざカレンダー2014』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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