ビジュアル年表 台湾統治五十年

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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062201193

作品紹介・あらすじ

五十年間、日本は初めての植民地であった台湾と、どう向き合い、関わり、そして何を残したのだろうか。半世紀間だけでも同じ国の人間として生きた事実とその歴史とを、一度きちんと知っておく必要がある。
(本文第一章より抜粋)

台湾の国立台湾歴史博物館および秋恵文庫の協力のもと、多数の歴史資料と文物をカラー写真で紹介しつつ、日本統治時代の五十年の歴史を、一小説家の目から紐解いていくビジュアル歴史クロニクル。

日本の敗戦から七十年余り――今こそ、偏りと偽りのない視座から見つめるべき、台湾と日本の〈1895-1945〉の半世紀を振り返る。

感想・レビュー・書評

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  • 学校の日本史や世界史じゃ日本統治時代の台湾の歴史なんて勉強しない。近年の「台湾ブーム」では「台灣は親日国だ。なぜなら日本統治時代があったから」などという理由で語ろうとする人が一部いるが、統治に至るまでの歴史や、統治初期にどれほどの衝突があったかなどを考えたら、あまりにも浅く見える。
    後藤新平や新渡戸稲造、霧社事件や嘉義農林の甲子園初出場など、今まで点として知っていた統治時代の事件を線として繋いでくれるのが、この年表。当時の写真や図画が多く掲載され、中立な視点で時代の概略も書かれているのもいい。そして引き揚げで終わらず、2・28事件や白色テロの時代までもフォローしているので、ここからどう現代につながるのかも、別の文献でも読んでいきたい。

  • 小説家が書く歴史書とあって、非常に読みやすく興味深い内容にグングンと読み進んだ。
    台湾統治をつぶさに、というよりも50年をざっくりと資料を交えての解説といった内容だが、資料や文体の面白みもあってとてもわかりやすい。
    歴史に翻弄され、武力や暴力に支配され、言葉を次々に変えられ、未だ独立さえ曖昧な台湾。

    今は叶わずとも是非とも訪ねてみたい。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2020年 『チーム・オベリベリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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