珠玉の短編

著者 :
  • 講談社
3.09
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本棚登録 : 330
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062201247

作品紹介・あらすじ

★第42回川端康成文学賞受賞作「生鮮てるてる坊主」収録!★

奈美はある夫婦と親しくしているが、妻の虹子よりも、夫の孝一の方に深い友情を感じている。虹子にまつわる問題を二人で解決することで、更に親密度は増していく。しかし、孝一の出張中の雨の日を境に、三人の関係に歪みが生じ始めて…。(「生鮮てるてる坊主」)

神戸美子は幼い頃からありとあらゆる悪意を一身に受けてきた。中学の時、ついに長年の恨みが念となって同級生の男子を襲う。世にも稀な復讐の才能を手に入れた美子は、教祖と信者を兼任するひとり宗教「みこちゃん教」を設立することに…!?(「自分教」)

スプラッタ描写に定評がある作家・夏耳漱子は、自作に最も似つかわしくないはずの「珠玉」という惹句に取り憑かれてしまった。やがて頭の中で珠玉たちが地位向上と種の保存を騒ぎ出して…!?(「珠玉の短編」)

恋愛、友情、自尊心――人間の欲望の行き着く先は、グロテスクでブラックで愛おしい。詠美ワールド全開の11編の絶品をご堪能あれ。

感想・レビュー・書評

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  • タイトル通りこれは本当に珠玉の短編集だと思う。
    短編とは思えない読み応え。
    全体を通して漂うねっとりする感じと艶めかしさ、野生的エロさとちょっとうすら寒くなる終わりがなんともくせになる1冊。

  • いかにもの詠美ワールド。情念の起こすひずみ。理屈でない心の揺らめき。「珠玉の短編」の軽さが好きである。

  • 山田詠美は「姫君」が初めてだった。
    「珠玉の短編」はそれを少し思い出した。
    山田詠美もやっぱり好きだな

  • 言葉用重箱の隅つつき病

    という後書きがしっくり。
    まさに珠玉の短編集?
    読後感は何とも言えないものが多かったですが。。

  • 山田詠美「珠玉の短編」 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062201247 … 読んだ。おもしろかった、そして1時間で読める。血みどろ暴力エロや狂気と軽薄な文体とのミスマッチがさすが。タイトルは山田詠美っぽくないなあ、と思ったら、珠玉という単語を手玉にとった1作品だった。やはりな(つづく

    サヴァラン夫人、生鮮てるてる坊主、虫やしない、鍵と鍵穴がよかった。山田詠美の、人を見る意地悪であたたかな眼と、深刻さを避けておちゃらけてしまう感受性が好きだ。この本は、表紙がとにかくきれい、フォントまで玉虫色。この表紙を時々手にとって眺めたい♡ (おわり

  • 山田詠美「珠玉の短編」 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062201247 … 読んだ。おもしろかった、そして1時間で読める。血みどろ暴力エロや狂気と軽薄な文体とのミスマッチがさすが。タイトルは山田詠美っぽくないなあ、と思ったら、珠玉という単語を手玉にとった1作品だった。やはりな(つづく

    サヴァラン夫人、生鮮てるてる坊主、虫やしない、鍵と鍵穴がよかった。山田詠美の、人を見る意地悪であたたかな眼と、深刻さを避けておちゃらけてしまう感受性が好きだ。この本は、表紙がとにかくきれい、フォントまで玉虫色。この表紙を時々手にとって眺めたい♡ (おわり

  • 17/03/28 (23)
    ぶっ飛んだ話だらけ。「生鮮てるてる坊主」と「鍵と鍵穴」の恐怖。嫌悪感。

    ・ごめんねごめんね、あたしは二人がいないと駄目になる。いつだって、消え入りそうな声でそう訴えて、私の胸をきゅっとつかむ。(P106 生鮮てるてる坊主)

    ・愛よりも憎しみの方が、いつだって潔いのだ。(P135 骨まで愛して・・みた)

  • サヴァラン夫人、珠玉の短編、箱入り娘、自分教、生鮮てるてる坊主、骨まで愛して・・みた、命の洗濯、屋、蛍雪時代、虫やしない、鍵と鍵穴、100万回殺したいハニー、スウィート ダーリン

  • 一時期熱中して読んでいた山田詠美なんであるが、今の自分とこのテンションはしっくりこないな…などと思いながら、ちょっとガンバって読んだ感じだった。
    でも、ラスト「100万回殺したいハニー、スウィート ダーリン」 はよかった。中上「軽蔑」やフェリーニ「道」を思い出した。
    卑猥と悲哀と愚かさと愛しさが凝縮されているようだよね。

  • やっぱり詠美ちゃんの小説は面白いな、と思っていたら賞を取っていた。おめでとうございます!
    あとがきも変わらずあって、なんだか嬉しい。

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著者プロフィール

山田 詠美(やまだ えいみ)
1959年、東京生まれ。明治大学文学部中退。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。同作品は芥川賞候補にもなり、衝撃的なデビューを飾る。87年には『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞受賞。89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年 『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16「生鮮てるてる坊主」で川端賞を受賞している。その他の著書に『無銭優雅』『学問』『タイニー・ストーリーズ』『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』などがある。

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