アンマーとぼくら

  • 講談社 (2016年7月20日発売)
3.71
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Amazon.co.jp ・本 (306ページ) / ISBN・EAN: 9784062201544

作品紹介・あらすじ

休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり、再婚した父も逝ってしまった。観光を続けるうち、リョウは何かがおかしいことに気がつく。かりゆし58の名曲「アンマ―」に着想を得た、書き下ろし感動長編。

みんなの感想まとめ

家族の絆や成長をテーマにした物語は、沖縄を舞台にした不思議な3日間の旅を描いています。主人公リョウは、亡き母との思い出を抱えつつ、再婚した父と新しい母との関係を深めていく過程で、感情のぶつかり合いや笑...

感想・レビュー・書評

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  • 有川ひろさんらしい家族の物語。

    夫婦、父と子、母と子、そして友情。
    それぞれの想い。
    少し不思議な物語だったけれど、そういうことが起こってもおかしくない沖縄・琉球の国。
    沖縄には何度か行ったことはあるけれど、あらためてもう一度行ってみたいと思いました。

    やっぱり、夫婦が仲がいいのが一番だと思いました。

    メモ
    「わたしと出会う前は律子さんのカツさん。私と出会ってからは、わたしのカツさんってことにしましょうね、魂を分けたの」

    「その絵本を描いた人が、言ってたの。男の子を育てるっていうことは、好きな人の子供の頃を見られるっていうことだって」

  • 沖縄を舞台にした、32歳の現在の僕(リョウ)と子供の頃の僕が交錯し、不思議な時の流れで進む、3日間のお話です。

    リョウは、小学校四年生の時に、実母が亡くなり、その後父親は、沖縄の女性と再婚。三人での沖縄暮らしが始まります。最初はギクシャクした、噛み合わない関係が、時には怒り、大いに泣き、笑い、感情をぶつけ合いながら、深い絆で結ばれていきます。そんな関係を、沖縄の自然が、温かく、時には厳しく見守っています。

    この不思議な3日間は、沖縄の神様からのプレゼントだったのかもしれない。子供がそのまんま大きくなったような、よく問題を起こすお父さん。血は繋がらないけれど大らかな優しいお母さん。それぞれの想いは、ちゃんと通じ合っていたんだと、確かめるための3日間だったのではないでしょうか。

    沖縄の聖地を、三人で一緒に旅をしているような、ロードムービーのような本です。

  • 小さい頃に母親からの遺言を受け取った主人公が大人になって母親のために沖縄に里帰りする
    はてどういこと?
    そんな不思議な冒頭から始まる物語は有川浩さんもその「?」を最初に配置することから始め、広がったストーリーだったんじゃないかなって思ったりしました

    主人公のお父さんは良くも悪くも子どものような人でそれゆえに周りを振り回してしまう人です
    自分もよく奥さんに「本当に子どもなんだから」と叱られます
    叱られるくらいなので悪い意味で子どもなんでしょうね…反省…

    って有川浩さんに求めてるのはそんな反省を促されるような物語じゃないんですよ!★3じゃ!(完全な逆恨みですね…反省…)

  • アンマーとは沖縄の言葉で「お母さん」という意味らしいです。
    タイトルの「アンマーとぼくら」は、直訳で「お母さんとぼくら」。
    内容はとてもお母さん孝行に溢れるお話でした。

    主人公は母親の住む沖縄に、3日間帰省するのですが、そこには過去の自分の行いを修正するためのタイムトラベル的な要素が盛り込まれています。

    最初は父親に振り回される可哀想な子供感が拭えませんでしたが、それぞれの抱える胸の内を知るたびに、どの登場人物も憎めないキャラクターだと思えてきます。


    血の繋がらないお母さんだけど、父の連れ子をリョウちゃんと呼び、深い愛情で育ててくれた。
    そんな母との別れは突然でした。

    印象的な言葉に
    「男の子を育てるっていうことは、好きな人の子供の頃を見られるっていうことだ」とあります。


    父を愛したお母さんは、リョウを育てる中でお父さんの面影を見つけては愛しいと思っていた。
    男の子を育てる母の気持ちが、なんとなくわかるような気がしました。

  • 自分勝手で、わがままで、恐がりで、寂しがりなお父さん。でもなんか憎めない。そんな子どもみたいなお父さんが繋ぐ、愛が溢れる家族の物語。ぼくが沖縄に帰郷し、おかあさんと二人で島内を観光する三日間が描かれる。沖縄の魅力も伝わってくる。相手の郷土も含め全部丸ごと愛するお父さん、そんなお父さんとその息子を愛するお母さんとおかあさん。みな優しさと愛に溢れている。読むと心が洗われるようで、読後は幸せな気持ちに。両親にありがとうって伝えたくなった。

    • 松子さん
      うぅぅぅ、感動の予感!
      教えてくれてありがとっ
      骨太作品、何冊か挑戦するから
      その後、以前教えてもらった、おにぎりの小説とアンマー読んでみる...
      うぅぅぅ、感動の予感!
      教えてくれてありがとっ
      骨太作品、何冊か挑戦するから
      その後、以前教えてもらった、おにぎりの小説とアンマー読んでみるねっ(^^)
      2022/07/19
    • ひろさん
      骨太作品に挑戦した後に癒されるのもいいね!
      おにぎりとアンマーお勧めです♪
      あっ!まつはタオルハンカチを忘れずにね~( *´꒳`*)ノ
      骨太作品に挑戦した後に癒されるのもいいね!
      おにぎりとアンマーお勧めです♪
      あっ!まつはタオルハンカチを忘れずにね~( *´꒳`*)ノ
      2022/07/19
    • 松子さん
      うん!あと2冊とも電車では読まないよーにする
      (o^^o)
      うん!あと2冊とも電車では読まないよーにする
      (o^^o)
      2022/07/19
  • 子供だって気を使うし大人より気づいたり分からないわけではないよね。子供目線からの大人との関わりが沖縄を舞台に話がすすむ。
    沖縄の解説も丁寧で一緒に旅行している気分になれる。
    こんなワンチャンスがあれば人は色々な思いが伝えられるだろうに。

  • ん〜、よかった!心があたたかくなる!!

    心に亡くなった妻・母親がいても、新しい家族をともにつくることはできる。両方大切にできる。
    それぞれがそれぞれを好きで、尊敬して、大切にして、素敵な家族だな。私もこんな風に大切にできるかな。

    沖縄に、いきたーい!もっと沖縄の歴史を、文化を、勉強してから!

  • 有川先生の作品は4冊目の読了。

    ずっと読みたかった一冊ですが、気づけば第一刷発行から間もなく5年も経とうとしていました。

    沖縄を舞台にした心温まる物語、個人的にも沖縄は大好きなところで状況が許されるようになればすぐにでも再訪したい土地です。

    そんな作品の主人公はリョウ(最後に坂本竜馬が名前だと明かされる)。

    北海道で育ったリョウは最愛の母を早くに亡くし、母の死を受け入れる前に父の再婚を機に沖縄へ移り住む。

    そこから始まる義母(おかあさん)も含めた3人の新たな生活に幼きリョウは戸惑いながら暮らしていきます。

    本作はそんな幼少期のリョウと32歳となり東京で暮らすリョウがおかあさんの為に久々に泊まりで帰省した3日間の2つの視点で描かれています。

    そして父をも亡くし、物語の最後ではおかあさんをも失くしてしまう。

    悲しい物語でもあるはずなのに、心温まる作品との印象が深いのは登場人物一人一人の温かさが滲み出ているからだろう。

    コバルトブルー。ターコイズブルー。エメラルドグリーン。沖の藍色。陰影をつけるリーフ。一転して、暗く沈んで灰色に泡立つ海。伸び上がる大鯨に化けもの鯨。そしてまた一転、青。青。青。あらゆる階調の、青。そして、沖に戯れる、幾頭もの、竜。

    全ての観光地をまわった訳ではありませんが、次は
    そんな海がゆっくり感じられるように離島の海辺にてゆっくり読書を楽しみたい。



    説明
    内容紹介
    休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり、再婚した父も逝ってしまった。観光を続けるうち、リョウは何かがおかしいことに気がつく。かりゆし58の名曲「アンマ―」に着想を得た、書き下ろし感動長編。
    著者について
    有川 浩
    高知県生まれ。2004年10月、第10回電撃小説大賞 <大賞> を『塩の街』で受賞しデビュー。同作と『空の中』『海の底』を含めた「自衛隊三部作」、アニメ化・映画化された「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『植物図鑑』『三匹のおっさん』『ヒア・カムズ・ザサン』『空飛ぶ広報室』『旅猫リポート』『県庁おもてなし課』『明日の子供たち』『だれもが知ってる小さな国』など著作多数。

  • 休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と島内を観光する。
    一人目の「お母さん」はリョウが子供の頃に亡くなり、
    再婚した父も逝ってしまった。
    観光を続けるうち、リョウは何かがおかしい事に気が付く…。

    東京で働く32歳のリョウは、おかあさんのお休みに付き合って、
    おかあさんの希望だった、三日間の沖縄観光の為久し振りに帰省する。
    気が付くと那覇空港…気が付くと迎えに来たおかあさん…。
    不思議な違和感を感じる冒頭から物語が始まりました。
    北海道で産まれ育ったリョウは、小学4年生の時お母さんを病気で亡くした。
    お父さんは強引に北海道の家を売却し、沖縄のガイドさんをしている晴子さんと再婚。
    沖縄に移住した。
    実母が亡くなってまだ一年、晴子さんが嫌いな訳じゃない。
    でもまだ新しいおかあさんは欲しくなった。
    お義母さんをなかなか「おかあさん」と呼べなくて、子供子供のお父さんが許せなくて…。
    読んでる私も、余りにも子供じみたお父さんに前半イラッとしてましいました
    お父さんとの思い出を辿りながら、観光名所を巡っている時、
    何故か子供の頃のボクや晴子さんやお父さんと遭遇する…。
    何かがおかしい…。3日間鳴らない携帯…。現在の自分の事が全く思い出せない…。
    現在の自分の事が全く思い出せない…。もしかして…。

    父との思い出や過去と現在が交錯し、3人の歩んできた道が
    少しずつ少しずつ見えて来て切なかったです。
    3日目では、色んなシーンで知らず知らず涙が零れていました。
    家族愛・夫婦愛・友情・故郷…沢山のものが詰まっていた。
    哀しい涙ではなく、ほっこり温かい気持ちになれました。
    沖縄の自然の中にこそ神が宿る神聖な大地。
    沖縄だからこそ、起こった優しい優しい奇跡の3日間だったのですね。
    沖縄にとっても行きたくなりました。
    表紙の意味もタイトルの意味も読んでから改めてわかりました。
    親友の金ちゃんがとっても良かったなぁ。
    それと、日本三大がっかり名所。同感過ぎて笑えました~(*≧∪≦)笑

  • 以前沖縄に旅行に行った時は、観光スポットを短時間で巡る2泊3日だった。『アンマーとぼくら』を読むと、行ってみたい場所、見たい景色がたくさん。敬意を持ち、改めてじっくり沖縄を巡ってみたくなる。

  • うーむ、これは難しい。
    全体的なテーマは、確かに家族愛で、父親の再婚で新しい母親をなかなか受け入れられない少年の揺れ動く心情の描写は、読みやすいし、面白い。
    だけど、パラレルワールドの処理がちょっと。これ、このお話の中ではかなり大事な役割を持っているんだけど、なぜそうなった?の部分が全くなく終わるという。
    読了直後の???感が強かったです。

  • 父親がダメ過ぎた。沖縄の文化に触れられたのが良かった。チンビンとポーポー食べたい。

  • ★3.9
    家族のお互いを思いやる愛情を描いた物語で、面白く読めました。主人公の少年の、お母さんとおかあさんとの間で揺り動く微妙な心模様が、よく描かれていると感じました。ただ作品の全体の構成に関して、奇をてらわずにもっとシンプルにした方が、より素敵な話しになったのではないかな。また、作中にあまりにも沖縄の観光地の描写が多過ぎて、ガイドブックみたいになってしまった点も少し残念。

  • 沖縄に行く予定があるので、近所の図書館にあるこちらを。
    なんとなく沖縄で検索したら出てきたこの本は、沖縄に行く前に読むには最適だと思った。
    何しろ登場人物が観光ガイド。
    沖縄の観光地を網羅してくれて、これから行く土地に俄然親近感が湧いてきた。

  • 久しぶりに、本を読んで泣きました!感動です。金ちゃん、サイコーでした。親友ですね。

  • 父と母と子の物語。
    過去と現実と空想が物語を深く掘り下げて、読む手が止まらなくなりました。
    こんな家族は素敵だな〜



    息子は旦那の子供時代を教えてくれる。
    今まで血縁関係がない親子は、親友になれても親子関係は難しいと思っていた。
    そんな先入観を壊してくれる一冊。

    舞台は沖縄で現実でも移住者が多い地域。
    湿度、物価、人間関係で後悔する人も多いらしいけど、沖縄いいな〜と思いました。
    有川浩さんの地方舞台作品は凄い。

  • 映像ではない文字の自由さと力強さを感じた…
    読みながら、自分が作品の中に溶け込んでいるのに気がつくような感覚でした。
    竜の守る島で、風と波を青を体験したくなる。

  • 待望と言って過言の無い、有川浩の最新作。
    純粋な小説としては、2014年にリリースされた「キャロリング」
    以来だから、どうしても期待値が高くなる。もちろん、僕もかな
    り期待して読んだ。

    舞台は沖縄で、32歳の青年が義理の母親と共に、亡き父の思い出
    の地・沖縄の各所を巡る話。沖縄ローカルの人たちしか知らない
    ようなとっておきの場所から首里城のような王道観光ポイントま
    でが多岐に渡って紹介されている。

    基本的に沖縄好きな僕ですらかなり反応出来る紀行文。おそらく
    コレは未だに彼の地を踏んでいない人たちにも有効であり、ちょ
    っとした指南書の役割を果たす筈。よし、沖縄へ行こう!という
    人は一読してみるといいかもしれない。

    ただね・・・。
    僕と同様の有川浩のファンの人たちへ問いたいことがある。
    ・・・これ、面白かった?

    帯には有川浩自信の言葉として「これは、現時点での最高傑作で
    す」とある。もし本人がそう思っているのであれば、それは彼女
    の過去の作品に対して凄く失礼な気がする。ロードムービー的な
    手法もあざとさが先に立つし、女史の同種の傑作である「旅猫リ
    ポート」のレベルには遠く及ばない。

    作家本人の言葉に反論するのは正直遺憾だが、これまで読んで来
    た有川浩作品の中では、最高にときめかなかった。レベルで言え
    ば、デビュー作の「塩の街」と同等くらい。ただし、アチラは
    有川浩の今の形が出来上がる前の作品だと考えると、僕にとって
    はこの作品がいちばん・・・。

    僕の読書スタイルが変わったのか、それとも有川浩が変わったの
    か?今後もこの状態が続くとは思わないし、思いたくも無い。
    ただ、今は正直コレを最高傑作だとコメントする有川浩の精神状
    態が、本当に心配だ。

  • おかあさん・・・

  • 沖縄本島を旅した時のことを思い出しました。行ったことある場所ばかり出てくるので、景色が目に浮かび、主人公が似ている景色をしっかり思い浮かべながら読めたのも楽しかった。少年が死別した母と新しいおかあさんとを迷いながらの整理して受け入れて行く心の整理が丁寧に描かれながら旅行気分も味わえる巧みな作者の手腕に敬服です。とても楽しく読めて、途中、吹き出し笑いしてしまった。家族の形や友情について考えさせられました。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

有川浩の作品

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