スタンフォード大学 マインドフルネス教室

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062201704

作品紹介・あらすじ

意識・価値観を変えれば、あなたの能力はまだまだ伸びる!
エリートの卵たちの魂を揺さぶる感動の授業。

あなたは目の前のことに本当に集中できていますか?   
あなたは相手の言葉に真剣に耳を傾けていますか?
あなたは自分の弱さを人に見せられますか?

その場への集中、相手の価値を見いだすための観察などを通じ、
自分の意識と価値観を変えてゆく。

リーダーシップ、キラーストレスへの対応策など、
その効果が科学的に実証され、
ビジネス界・医療界・教育・子育ての応用でも大注目のマインドフルネスの真髄と実践。


各章に実際のエクササイズも掲載。

第1章 念(Mindfulness)
マインドフルネスとは何か/マインドフルネスの科学的根拠/マインドフル・リーダーシップ/マインドフル・エデュケーション etc.

第2章 初心(Beginners Mind)
自分の「弱さ」を体験する/あるフットボール選手の物語/謙虚さが自分を成長させる/VUCAワールド etc.

第3章 本当の自分(Authenticity)
あなたは誰か/人生の目的を見つける/日本人祖母の話/比較することについて etc.

第4章 絆(Connectedness)
つながりの科学/共感を発達させる/「私たち」という感覚  etc.

第5章 聴く力(The Heart of Listening)
「聴」という文字/聴くという贈り物/間と沈黙/聴く力は優れたリーダーの条件  etc.  

第6章 受容(Acceptance)
「仕方がない」という思想/平静の祈り/森田療法/変化と受容/スティーブ・ジョブズの受容について/手放すということ etc.

第7章 感謝(Gratitude)
感謝と幸せの関係/価値を見いだす知能/病気における感謝/「今はただ感謝だけが残る」 etc.

第8章 義理、人情、責任(Responsibility)
「特権」と「責任」/義理の真の意味/私たちこそリーダーだ/マインドフルネスと社会改革 etc.

感想・レビュー・書評

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  • 『マインド フルネス』

    【購読動機】
    からだとこころは、離して考えるではなく、一緒に考えたいため。

    【内容】
    スタンフォード大学生に、どんな目的、どのような授業を通じて、マインドフルネスを伝えているのか?

    学術というより、教授の体験、実践内容が記述されています。

    【理解したこと】
    ①マインドフルネスとは?
    無 む になること。
    今に、集中すること。
    ②許す
    過去に対して、怒り、悲しみ を持つのではなく、流すような気持ちになること。
    ③内省
    感謝を表現すること。
    してもらったこと、してあげたこと、そして、迷惑をかけたこと。
    これを一日の終わり、書き出してみる。
    ④自分
    自分と、自らは、全体の部分と書く。
    全体、他から学ぶ姿勢をもつこと。
    ⑤時
    生まれる時、死ぬる時、植える時、抜く時。
    それぞれ存在する。
    ⑥状況。
    1.逃げる 2.変える 3.受け入れる
    選択肢は、3つしかないこと。

  • ここ数年、枕元の常備本のひとつになっている。
    悩める時ほどこれを手にとり、何度も読み返している。

    ダニエル・ゴールマン著『EQ~こころの知能指数』、マックス・ピカート著『沈黙の世界』、森田療法に関する書籍とセットで読むと、共通点が見出せて、より深い理解に繋がると思う。

    また、ヴィクトール・E・フランクルの名著『夜と霧』が何度も引用されているので、既読の人にはより理解しやすい。渡辺和子シスターの著書にも通ずるものがあり、両方読めば相乗的に理解できる。


  • 特に5章「傾聴」がよかった。

    •会話を支配しない
    •自分の好奇心をおさえる
    •何らかの言葉をフィルターにかけ、メッセージを歪め、異なる視点から考えられなくさせている自身の先入観を暴き出す(ほんの一瞬でも自分の信じているものを捨てる)

  • スタンフォード大学で教鞭をとる著者(日本生まれ米国育ち)による、マインドフルネスの諸要素に関する解説書。

    内容は、著者がスタンフォード大学で行っている授業がベースで、前半は自己と向き合い内省すること、後半は他者と自分との関係性のなかで自分がどうあることが望ましいか考察するという形式をとっている。

    相談援助職としては、人の話を傾聴し共感することの効用というのは一応知っているつもりではいたが、本書のように実践とそれが話し手・聞き手にもたらす効果について詳しく書いてあり、理解が進んだ感じはあります。また、弱さを持つ自分を振り返り、受け入れることが最初に述べられていたこともとてもよく納得できました。

    個人的に残念に思った点は、①マインドフルネスは科学的根拠のある~と所々で言っている割に、研究成果に関する記述が少なく、著者の実体験に関する記述が相当に多かったこと(もちろん研究成果を披露することがメインでないことは承知していますが、どんなevidenceがあるのかは気になる。また、体験談にあまり感情移入できなかったことも一因かもしれない)、②訳後の文章にあまりなじめなかったこと(本書は恐らく、著者が英語で記載したものを別の翻訳者が日本語訳したもの。日本語で馴染みのない言葉が多数並ぶことや、単語の順序の問題なのか、ちょっと読みづらい印象でした)。

  • 読了

  • 受け入れることが大切。
    自分でハードルを上げすぎない。
    初心忘るべからず。

  • 皆さんの時間はかぎられているのだから、他の誰かの人生を生きるなどして時間をムダにしてはいけません。それは他の人たちの判断の結果と共に生きることだからです。他人の意見の雑音にあなたの内なる声を消させてはいけません。
    ⇒自分の行くべき道は自分で決めなければいけない。

  • マインドフルネスを学問的見地から書かれた本。マインドフルネスをある程度知ってから読むとすごくためになる一冊。最初はスタンフォード大学の教授ということでとっつきにくさがあるが、気になる部分を中心に読み進めると、すごく勉強になる一冊である。

  • マインドフルネス奥が深い
    人生達成感が重要だが、最後まで得られないかもしれないと言う悲しい現実を実感した。
    まだ諦めないぞ!

  • 瞑想とは違った。
    自伝と引用が多いが講義の話なので仕方ない。

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著者プロフィール

スタンフォード大学の心理学者。スタンフォード大学ハートフルネス・ラボ創設者。

日本で生まれ、アメリカで育つ。ハーバード大学大学院で臨床心理学博士号を取得。1994年から、東京大学留学生センター・同大学大学院の教育学研究科助教授として教鞭を執る。
その後、アメリカに再び戻り、スタンフォード大学医学部特任教授を務める。現在は、医学部に新設された「Health and Human Performance」(健康と能力開発プログラム)における「リーダーシップ・イノベーション」という新しいプログラム内で、マインドフルネスやEQ理論を通じて、グローバルスキルや多様性を尊重する能力、リーダーシップを磨くすべなどを様々な学部生に指導している。また、「Global Youth Leadership Program」(国際青少年リーダー育成プログラム)のディレクターも務めている。
学外では、米国政府、日本企業、医療・教育機関などでリーダーシップに関するワークショップや講演を行うほか、ヨーロッパ、アジア各国でも講演活動を行っている。

「2019年 『スタンフォード式 最高のリーダーシップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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