- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062201889
作品紹介・あらすじ
奥西建設の会社員・飯田功の死体が、自宅マンション近くの崖下から発見された。現場に遺書が残されていたことから警察は自殺と判断、捜査を終える。働き盛りの男が、幼子を残して突然自殺するはずがない――。経済学の理論で事件を解決してきた異色の捜査員・伏見真守は疑問を覚え、人事交流で来日していた中国公安部のエリート捜査官・王花琳とともに再調査に乗り出す。
捜査の中で浮上する談合疑惑、建築偽装、裏金問題。建築業界の黒い裏側を目の当りにしつつ、伏見が見つけた真実とは?
犯人の勝ち逃げは100%許さない!
新感覚経済学ミステリ第3弾!!
感想・レビュー・書評
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1作目に出ていた麻耶さんやプロファイルの盛崎も少し出てきたりと、シリーズらしくよかったです。
説明も多いですが、何気なく考えていることや行動していることが、合理性・非合理性に基づいて経済学的に考えられているところが面白いです。
恐怖も勇気も伝播する、って本当にその通りなんだと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経済学に基づいて捜査をする経済学者が主人公のシリーズ第3弾。
建築会社同士の談合のお話。
経済学の説明が多いが特に読みにくいとは感じず読了。 -
読みやすかった。タイトルにあるような対決構造はあまり感じられなかったけれど。
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面白かった
エウレカシリーズの3作目、最初にあとがき(謝辞)から読み始めたら意味深なことが書かれていて何事かと思ったが、読んでいって合点がいった
このシリーズをみていない人にもおススメできるが、シリーズを通してみているからニヤッと出来る場面があってよかった
あと、ヒーローものが好きな人にははまるんじゃないかなぁと思った、というのも私がそういったものを好きだからなのだが
この作品を読み終わってモノの見方が変わった、TPPは大丈夫なのかって思った -
02/25/2017 読了。
図書館から。 -
「プロファイリング」とは異をなす、
「行動経済学」を犯罪捜査に取り込んだ、
新しぃ着想の頭脳派ライトミステリーの、
シリーズ3作目です。
1作目では、作者さんが、まだ、
「行動経済学」といぅ目新しい武器(素材)を、
使いこなし切れてなかった点が、残念でしたが、
2作目では、その辺りもうまくこなれてきて、
作品の目指した醍醐味が出ていたと思います。
そんな感じで期待しての、3作目でしたが…、
いぃ感じでまとまっていて、面白かったです。
特に、前作までは、
「行動経済学」を、無理くり組み込んだり、
それを正当化するために説明過多になったり、
そのために、多少難解になったりもしましたが、
本作品では、要所々々で差し込んでくる感じで、
あまり前面に出過ぎていなぃ点がよかったです。
また、前作までは、
キャラ立ちが弱ぃ、といぅ一面もありましたが、
その辺りは、マイルドに落ち着いてきた感じで、
それはそれでいぃのかな~?、といぅ雰囲気…。
総じて、
前作よりも、さらによくなっていたと思います。
あとは、「行動経済学」のネタ切れだけですね?
次回作も、期待しまそぅ! -
発売日をチェックしてまでも読みたかったシリーズ3作目。
考え方は難しいのですが、芯は「その行動で利益を得るか否か」
とシンプルなものだと解釈して読めば難しい!と
思わずに楽しめる。
文中にもそれらしき表記が目立つので、3作目は特に
読者にやさしく語られているのかなと思いました。
犯罪捜査以外にも、行動経済学を知っていると
普段と違う冷静な判断・分析ができるのではないかと
思い、難しい内容だとわかっていても
うっかりその世界の書籍に手を出してみようかと
思わせる物語です。
今後何作でも読み続けていきたいシリーズです。