- Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062202015
感想・レビュー・書評
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情けないおやじの話って感じ。
盛り上がりもないし読んでて疲れた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長峰さん!!
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話の先が気になって一気に読んだ。最近では珍しいことだ。
桐野さんの小説にしては、ほとんどひねりがないし普通っぽいけど、これはこれで面白く読めたから良し。
主人公の優柔不断さ、自己保身、その場しのぎのウソ、愚かな策、女性の攻撃に対する腰の引け方など、リアルに感じた。
女性の内面の描き方のリアルさは桐野さんの小説の醍醐味だと思うが、男性については、他にどんな小説があったか。この小説を男性が読んでもリアルだと思えたろうか。
桐野さんの新刊の発売を1年知らなかった自分にショック。新聞をやめたのだが、本の情報は圧倒的に新聞に頼ってたことがやめてからわかった。書評と広告。映画に関してもそうかも。 -
ゲスな男の物語。
多数派とは思わないが、優柔不断で、その場しのぎの対応を繰り返し、すぐに寝返り、気の多い男というのは、一定割合、確かに存在する。そういう意味で、ある程度、リアルに読み進められた。
薄井正明は取締役で、常務や、展開によっては社長の目もある。妻子と幸せな生活を送り、長男と二世帯住宅の計画も着々と。つきあいの長い愛人がいるが、タイプの異なる会長秘書もすごく気になる……。
今後も恵まれた暮らしが続くと思いきや、会社も、家庭も、愛人関係もことごとく崩壊していく。
プライドの高い男は攻め込まれるともろく、覚悟を決めた女は強い(そして、怖い)。
夢で宣託をする謎の占い師?(詐欺師?)長峰栄子の「言葉」が物語を加速させる。彼女の存在は、最初から最後までずっと不気味だった。
会長秘書・朝川真奈のキャラクターもいい。 -
2017.7.7