呉越春秋 湖底の城 第七巻

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 59
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062202459

作品紹介・あらすじ

宛出身の范蠡は12歳のときに家も家族も失う。彼はちょうど施氏を供の開、臼、雀中とともに訪れていたため、難を逃れたのだった。行くあてのない范蠡らは、父の親族の范季父がいるという越の会稽へ移り住む。
范蠡は18歳の時に計然のもとで学び、ここで親友の種(のちの大夫種)を得て、二人は20代なかばにして太子・句践の側近となる。
国主・允常が没し、3年の喪に服していた句践。呉が攻め入ってくるという風聞を耳にし、范蠡と大夫種に真相を確かめさせる。
風聞が真実だと分かり、越は来たるべき呉との戦いに向けて準備をととのえ、そしてついに戦となる――。
兵力で劣る越は、奇襲を行い、見事勝利を収める。
闔慮のもとで栄えた呉は、名君を失い衰退へと向かっていくのだった。
勝利を収めた越では、范蠡がその戦いの成果により邑を与えられ、句践の片腕となっていく。

感想・レビュー・書評

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  • ここから范蠡

  • 主人公が范蠡に~伍子胥の依頼で黄金の盾を作って保管していた范家は盗賊の襲撃で壊滅したが,生き残った范蠡は父の従弟を頼って呉へ移住し,やがて越王允常に仕えるようになった。允常が逝去し、太子の勾践が父の後を継いだ。允常の訃報を聞いて喪中に服している越に対して、闔閭は出る杭を先んじて叩いてしまおうと判断し、越に侵攻しようとしたが,胥?は孫子の兵法を学んで,戦いは敵方の領土で,と?李に呉軍を迎えた。の戦いを起こして攻め込んできた。越は決死隊を集めて敵の目の前まで行かせてそこで自ら首をはねさせると言う奇計で、呉軍が仰天している隙を付き,越の武将霊姑孚が振るった戈が,呉王闔閭の足に当たり,闔閭は陣没し、越は大勝した。范蠡は大夫となり勾践の側近となったが,かつての施家と成った婚約者が勾践の側室となり,西施と呼ばれているのに仰天する~「顰みに倣う」の西施ね。死者に鞭打った伍子胥は前巻で「もう良いやぁ」と成った感ですね。間もなく夫差に誅殺されるらしいので退場ですね。次は越の番で范蠡に大いに語っていただきましょう

  • 一気読みした。
    面白いね、范蠡の話がメイン。これから越の活躍が見もの。

  • 新たな主役范蠡登場というところか。役者が揃い、いよいよクライマックスへ。

  • 呉越の戦いを描く中国歴史小説第6巻。

    本巻から主人公が越の范蠡になっていて、驚きつつも納得です。
    とはいっても、長々と范蠡の生い立ちを語ることは無く、呉越の戦いが始まります。
    戦いの状況もわかりやすく描かれていて、闔閭の最後なんかは桶狭間の戦いのようでした。
    それにしても孫武がいかにすごい兵法家だったかということがよくわかる戦いでした。
    なぜか、臥薪のシーンが出てこないのですが、史記に載っていないからでしょうか。
    とはいえ、次巻も期待できますね。

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著者プロフィール

宮城谷昌光

一九四五(昭和二十)年、愛知県蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。九一(平成三)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、九三年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、二〇〇一年『子産』で吉川英治文学賞、〇四年菊池寛賞を受賞。他の著書に『奇貨居くべし』『劉邦』『三国志』『呉越春秋 湖底の城』『呉漢』『孔丘』など多数。

「2021年 『窓辺の風 宮城谷昌光 文学と半生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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