地鳴き、小鳥みたいな

著者 :
  • 講談社
3.43
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本棚登録 : 91
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062202879

作品紹介・あらすじ

甲府盆地の中心より南にくだったところにある母の実家の町。子ども時代の記憶を確かめようと訪れ、土地の描写のなかに、「あなた」と呼ぶ女性とのやりとりが綴られる。(表題作「地鳴き、小鳥みたいな」)

夏。K先生の訃報。若い友人の死。20代で出会ったある先生との忘れがたい対話。枯れて見えたその先生から聞かされた性欲をめぐる話が意外で、20代の私はただ驚いた(「夏、訃報、純愛」)。

ほかに「キース・リチャーズはすごい」「彫られた文字」を収録。
記憶の体感を綴る4篇。最高の、久々の短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • これは…小説なのか? エッセイのような感じに思えるのですけれども、小説コーナーにあった本だからおそらく小説なのでしょう…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    私小説みたいなものですかねぇ? まあ、それはともかく相も変わらずの保坂節でして、何の事件も起こりませんねぇ…まあ、それが保坂氏の持ち味なんですけれども、こうも何も起こらない小説ですと読み手を選びそうなことだけは確かです。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、僕は慣れていますからいいんですけれど…そうですねぇ、結構アレですね、慣れたら保坂氏の文章は心地よいですよ! まさに読書の喜び、みたいなものを教えてくれる作家さんだと思います…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 読みやすい物語、とはとても言えないが、意識の流れにぼんやり身を任せるのが心地好かった。
    読み終わった後も、じんわり頭の奥で響いている感じがする。

  • 《教員オススメ本》
    通常の配架場所:教員おすすめ図書コーナー(1階)
    請求記号:913.6//H91
    【選書理由・おすすめコメント】
    芥川賞作家 保坂和志の短編集、とにかく不思議な文章構成で、読んでいると思考が変になりそうな話の数々です。しかし、普段のとりとめのないお喋りの文脈は、「将にこれら文章のようだ。」と感心させられます。自分の無意識でおこなっている思考をみつめることができそうな1冊です。(医療栄養・松本明世先生)

  • キースリチャーズに関する短編集でも言及されていたように、ステレオタイプな小説のフォーマットから逸脱して自由になっていく感じ。時系列もわかりにくいというかもはや気にしなくて良い感じもするし、話の焦点がどんどん横滑りしていって後から読み返して話の筋を把握したところでだからなんなんだ、という状態。なんなんだ、動きはないのにやたらの疾走感。

  • 201//4/4読了。

  • 好き嫌いが分かれまくるだろうなあ!
    読み難いったらありゃあしない(笑)
    のに!つるつるとするすると読み進めてしまう謎の一冊でした。相変わらず何も、驚くような出来事は怒らない、急に思考が始まり、テーマから逸れたり大回りしながらも何気なく再び主題に戻るという。
    この人の頭の中を散策しているのかな、という不思議な1冊。913.6なのか?これは…。

  • 考えたことを原稿に書いているというより頭に浮かんだことをそのまま原稿に書いている印象を得ました。話はどんどん脇道に逸れてすごく遠回りをしながら最後は落ち着くところに落ち着くといった感じです。保坂氏のお気に入りのデレク・ベイリーをYouTubeで聴いてみましたが私には不向きでした。保坂氏はジャズではフリージャズでおそらくメロディーが印象的なものよりジャズに明るくないひとが聴いたなら雑音にしか聴こえないものを好まれるのですね。まあ、保坂氏の文章もだんだんそのような雰囲気を醸し出してきました、でも好きですよ。

  • 年々保坂さんの小説は変化していき、どんどん読みづらくなってきている。しかし、それでも読みたい何かがある。

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著者プロフィール

1956年、山梨県生まれ。著書に『草の上の朝食』(野間文芸新人賞)、『この人の閾』(芥川賞)、『季節の記憶』(平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞)、『未明の闘争』(野間文芸賞)、『ハレルヤ』など。

「2019年 『読書実録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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