ヴィジョンズ

  • 講談社
3.14
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本棚登録 : 188
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062202947

作品紹介・あらすじ

宮部みゆき「星に願いを」
飛浩隆「海の指」
木城ゆきと「霧界」
宮内悠介「アニマとエーファ」
円城塔「リアルタイムラジオ」
神林長平「あなたがわからない」
長谷敏司「震える犬」

大森望編集。全編書き下ろし!超豪華執筆陣が集結!!
SFの枠を超えたエンターテイメントアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 「きみが死んだら哀しい」とぼくは言う。「自分が死ぬことより、ずっと」
    「だから」ときみは応える。「ヒトは花で飾るのよ、死者を」
    (P.221)

  • はじめて買ったSFアンソロ。執筆陣が豪華。神林長平が目当てでしたが、このアンソロで飛浩隆に会えたのが良かったです。最も長い長谷敏司の「震える犬」には胸が熱くなる程の面白さを感じました。

  • 5:買ったの去年だけどようやく読めました……。長谷さんのが圧巻だったけど、好きなのはやっぱり円城さんかな。ところで、SF的ガジェットが二十年前のSFより断然「今風」で「ありそう」なのは時代が進んだからだよなあ……。

  • 宮部みゆきのみ読了。途中ドキドキしたけど収まるところに収まってホッとした。地に足のついた短編SFだった。

  • 図書館より。

    読みたい宮部みゆきのみ、読了。あと、漫画も読了。
    SFというよりは、私的にホラー。怖いよね。

  • SF。短編集。
    飛浩隆「海の指」は既読のためスルー。好きな作品です。
    円城塔「リアルタイムラジオ」もスルー。苦手な作家さんなので。
    全体的に高水準の、完成度が高い作品揃い。☆3.5。

    宮部みゆき「星に願いを」
    あまりSFの印象がない作家。しかし上手い。SFホラー的な感じ。

    木城ゆきと「霧界」
    マンガ。飛浩隆「海の指」原案。「海の指」の設定プラス、小林泰三「海を見る人」の読後感という印象。良い。

    宮内悠介「アニマとエーファ」
    物語を紡ぐロボット。この設定が好き。

    神林長平「あなたがわからない」
    意識。共感能力。難しいが、結末の世界が反転する感覚が刺激的。

    長谷敏司「震える犬」
    中編。AR。チンパンジー。進化。チンパンジーの社会性の変化が非常に興味深い。

  •  6編の短編と1編の漫画からなる作品集。
     飛浩隆目当てで購入したのだが、他の作者の作品も充分に堪能することが出来た。
     短編小説は、宮部みゆき「星に願いを」、飛浩隆「海の指」、宮内悠介「アニマとエーファ」、円城塔「リアルタイムラジオ」、神林長平「あなたがわからない」、長谷敏司「震える犬」、そして木城ゆきと「霧界」は飛浩隆の「海の指」を原作とした漫画となっている。
     いつもなら衒学的であまり面白みを感じない(そんなに何冊も読んではいないけれど) 円城塔の作品も面白かったし、飛浩隆も相変わらずグロテスクで壮大なスケールの作品だった。
     神林長平の作品は、読み始めは「なんか一番つまらないなぁ」と思えたのに、読み終ると「一番面白かったなぁ」に変わっていた。
     実は初めて読む作者だったので、色々と調べてみたら、なんと生まれた月日が一緒だった(彼の方が年上)。
     長谷敏司の作品は「五十枚を目安に書いてください」という依頼に対し百八十枚越えの中編となっており、人類の発祥の謎とチンパンジーのフィールドでの実験過程がオーバーラップしていく様は、ベタだと思われる人もいるかも知れないが、僕にはとてもスリリングで妙に納得できる内容でもあった。
     宮部みゆきも(彼女の最高傑作ではないとしても)いい意味で安心して読めるし、宮内悠介の、小説を書く人形を軸に人間世界の縮図を描いたような作品もグっとくるものがあった。
     木城ゆきとの漫画も、飛浩隆を原作としてはいるが、内容は全くのオリジナルと言っても過言ではないと思う。
     いずれの作品もSFというジャンルを意識することなく、面白く読み進めることが出来た。

  • SFアンソロジー。
    宮部みゆき『星に願いを』、神林長平『あなたがわからない』、長谷敏司『震える犬』がよかった。
    自分には難しすぎる作品もありました。

  • 宮部みゆき「星に願いを」
    飛浩隆「海の指」
    木城ゆきと「霧界」
    宮内悠介「アニマとエーファ」
    円城塔「リアルタイムラジオ」
    神林長平「あなたがわからない」
    長谷敏司「震える犬」
    「あなたがわからない」が一番好きかなー。「海の指」や「震える犬」も印象に残っている。

  • 久しぶりに骨のあるSFを読んだ

     冒頭の宮部みゆき作品が良い。きっちりとしたオチやそこに至るまでの躍動感なんて最高だ。次の飛作品は灰海という新しい背景を持ってきた。この背景に馴染めなかったのだが、こんな作品は大好きかな。魚舟獣舟イメージ。

     中盤からの宮内作品は難解というかピンとこない。続く苦手な円城作品も同じ。比較的好きな神林作品でも軌道修正できず、ラストの長谷作品はほとんど流し読み。

     SF苦手になったのかな? そんなことないバスだと思いながら、また乱読を楽しむことにしよう。さて、風呂だ。酒だ。

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著者プロフィール

円城塔(えんじょう とう)
1972年、北海道生まれ。東北大学理学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。複数の大学で研究員を務める。34歳の時、研究を続けることが困難となり、2007年にSEとして一般企業に就職。2008年に退職、専業作家となる。
デビューのきっかけは、研究のさなかに書いていた「Self-Reference ENGINE」。各所で認められデビュー作となった。2007年『オブ・ザ・ベースボール』で第104回文學界新人賞、2010年「烏有此譚」で第32回野間文芸新人賞、2012年『道化師の蝶』で第146回芥川賞、同年『屍者の帝国』(伊藤計劃との共著)で第31回日本SF大賞特別賞、第44回星雲賞日本長編部門をそれぞれ受賞。他にも2012年に咲くやこの花賞(文芸その他部門)、2017年「文字渦」で第43回川端康成文学賞をそれぞれ受賞している。
その他代表作に『これはペンです』『エピローグ』などがある。「新潮」2016年5月掲載号で川端康成文学賞を受賞した短編小説、『文字渦』が2018年7月に発売された。

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