十一月のマーブル

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 177
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062203043

作品紹介・あらすじ

小学6年生の波楽(はら)は、私立の小学校に通う左利きの男の子。お母さんと血がつながっていない。
でも、今のお母さんは大好きだし、妹も好きだ。しかし、ある疑惑をかかえていて・・・。
波楽は、たまたま本当のお母さんの恋人に出会い、その謎をときあかそうとしたら・・・。待っていた衝撃的な事実。小学生高学年以上向き。

あさのあつこ氏推薦!
これは、少年たちの静かで美しい戦いの物語です。わたしたち大人が忘れて久しいひたむきな戦いの物語です。波楽とレンの眼差しの先にあるものに心が震えて、止まりません。

感想・レビュー・書評

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  • もやもやした自分の気持ち。
    父親を思う気持ち。親友への気持ち。
    傷付き悩みながら成長していく姿に感動。

  • 12歳でこんなにも自分自身と真正面から向き合えている2人の強さが眩しくて羨ましくて。
    波楽に対してレンが言ったある台詞が光を放っていて、思わず涙が溢れてしまった。
    この先きっと辛いことがたくさんあると思うけれど、この思い出が2人の支えとなり続けるのだろう。
    読み終えた後、あらためて表紙を眺め、そしてもう一度初めから読み返したくなる。


    血の繋がった両親が揃っていることや性自認の一致などをほとんどの子どもがごく当たり前に享受しているものとして捉えるならば、2人が都会の、それもかなり裕福な家の子というアドバンテージも物語のもつメッセージ性において不可欠な要素であるように思える。
    人それぞれに与えられたものと与えられなかったものがあって。
    そこから生まれる悲しみや苦しみ、その悲しみや苦しみがあるからこそ得るものもあるのかもしれない。
    受け止め方ひとつで人生が姿を変えること。
    そんなことに思いを巡らせた。

  • 何処かで見かけて「あっコレ娘が好きそうだな」と思って借りてきて、娘が見事にハマって「コレ絶対お母さんも読んで」と言うので・・・
    いやぁ~正直子供が読む物語だと思ってみくびってました
    読む者の想像力がベースになる『本』だからこその、どんでん返し(゚∀゚)
    思わず最初から読み直しました
    でもストーリー的には映像化したくなる・・・キャスティングするなら誰かなぁ~ワクワク
    「神様はかならず、その人に必要なピースを与える」
    きっとこの本も娘と私にとって必要なピースの一つだったんだろうな

  • 表紙に惹かれて読みました。
    子どもが読むには重たいテーマが折り重なっているような気がしますが、小学6年生が悩みながらも前向きに向かっていく姿に、純粋に感動しました。そして、主人公の周りにいる大人たちの温かさに、自分もこうありたいと感じるところが多かったです。
    設定もよく考えられていて、子どもが読みやすく、理解しやすい文章になっていると思いました。
    最後のどんでん返しにはびっくり!

    ・神様はかならず、その人に必要なピースを与える
    ・未来は明るいって、いっしょに信じて
    ・好きだけど、いっしょにいると傷だらけになりそうだから

  • 11月のマーブル
    人間は1個体、1個体につき高度に複雑な精神世界をもつ生き物であるが、生命であることには変わりない。

    道徳とか倫理とか、他の個体と協力するための社会にまつわる精神と、生と死の存在を自覚するがゆえの人間特有の精神性は強いものに思われるが、
    生命としての本能もそれに劣らず強烈に人間を突き動かす。

    コントロールの行き届かない生命の力が、人間特有の苦しみを生む。この話では不倫によってできた血縁関係のない家族の悩み、性同一性障害の悩みなどが扱われる。

    大きな視点で見れば人間のやっていることは、他の生き物のそれと大差なく、穏やかに過ぎる時間の流れのなかでシンプルな生命の営みが続いているだけである。しかし人間の視点から見るとそこにはさまざまな苦しみと幸せな感情が渦巻いていて、それが数ある生き物の中で人間という種として生を受け、この世を謳歌する、一番自然なやり方なんだなぁと月並みなことを思った。

  • 女の子だったんだーって感じ

  • 小4の姪からお薦めされたから読んだけど、これ子供が引き受けるにはかなり重たいし内容が濃いと思う。主人公と血の繋がらない家族、本当のものすごく若い父親、一番好きな女の子で男の子の親友。ものすごく重たいものを主人公たちは背負っていて、でもいい人しか出てこないこんな複雑な世界を不幸だとしてしまわなかったためにみんなお金には困っていないところがちょっと減点かな。小4姪は読書家です。

  •  波楽(小6)は、は、小説家の父に頼まれた資料を探していて、一枚の葉書を見つける。その葉書は、波楽の産みの母・華子の七回忌を知らせるものだった。波楽の両親は、波楽が一歳の頃に離婚していた。
     家族との関係、友人レンのこと……最近の児童書って、子どもの置かれている状況が複雑だな。

  • 子どもの本かと思いきや、テーマは重い。
    自分の子どもには中学生以上で勧めたい。
    さらっと読めるが、最後にはどんでん返しもあり、始めに戻って読み直してしまった。
    実際にあれば辛すぎる現実だろうが、登場人物が全員素敵なキャラクターなので救われる。
    波楽ファミリーもレンも凪カップルも幸せになれますように。

  • 小5の子どもにすすめられた本。

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著者プロフィール

1984 年、埼玉県生まれ。武蔵大学経済学部経営学科卒業。東京都在住。『ぼくたちのリアル』で講談社児童文学新人賞を受賞し、 2016 年にデビュー。同作で児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。2019年には『ゆかいな床井くん』で野間児童文芸賞受賞。そのほかの作品に『十一月のマーブル』『理科準備室のヴィーナス』『レインボールームのエマ』『トリコロールをさがして』『しかくいまち』など。

「2021年 『ジャノメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

戸森しるこの作品

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