潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 259
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062203081

作品紹介・あらすじ

伊豆諸島の「神の出島」でミイラ化した女性の遺体が発見され、警視庁から岩楯警部補が派遣された。首吊りの痕跡から、解剖医は自殺と断定。死亡推定月日は3ヵ月以上前とされた。第一発見者によれば、島のハスキー犬がミイラを引きずってきたらしい。遅れて島に入った法医昆虫学者・赤堀涼子が、事前に解析した微物と、現場周辺を調べて出した結論は……。

感想・レビュー・書評

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  • 伊豆諸島の離島で若い女性のミイラ化した遺体が発見された。警察より先にマスコミにすっば抜かれて島は大騒ぎ。ミイラ化は不思議だが単なる自殺で片付くと思われたがあるべき虫の痕跡が見つからず違和感を持った赤堀先生と遺体の状態にある疑問を持った岩楯刑事が協力してそれぞれの立場から真相に迫る。今回はウジがいないしおとなしめ?と思ったらキーになる外来種のアリがえげつなかった。破壊力はある意味ウジ以上でぶるぶる。虫一本で猪突猛進していく赤堀先生に相変わらず振り回されながらも地道な捜査が光る岩楯刑事のタッグは安定しているし最後まできっちり纏め上げてくるが今回は展開がややマンネリな印象。関係者でどんどん曲者出てくるし岩楯刑事の今回の相棒とのやり取りも面白いし犬はおバカ可愛いし読み応えは充分なんだけどな。

  • シリーズ5作目ともなると
    読む方もだいたいの話の流れをつかんできてるので、
    あ、そろそろ来るな、とか
    今はこんなだけど徐々に変わるよね、とか
    先読みしてしまっていたりする。
    それは言うほど悪いことではなくて、
    この物語の世界にすっかり慣れ親しみ、
    居心地の良さを感じている証拠なのかも。

    今回は気持ち悪さは激減。
    ただ事件現場の描写が少し理解しにくく
    こんな時は「映像化されたらいいのになぁ」
    と願ってしまう。

  • シリーズ第5弾。
    毎回、岩楯刑事の相棒も気になるこのシリーズ。今回は潔癖の事なかれ主義の兵藤刑事。「むやみやたらにウェットティッシュ」も、物語の後半には愛着が湧いてしまうくらい、相棒のキャラ設定も毎回凝っている。それ以上に凝っているのが、事件現場。今回は伊豆諸島の(多分架空の島の)神ノ出島。ミイラ化されて発見された20代の女性の遺体。このシリーズでは珍しく、最初から遺体の身元ははっきりしているが、やはり遺体の不審な点が多いことから、今回も赤堀の登場となる。
    今作では、これまでたくさん出て来たウジやハエは、あまり出て来ず、主役はアリ。しかも外来種で毒を持つと言う。事件の謎はもちろん、外来種の危険性、島の抱える問題など、幅広く描いており、いろいろと考えさせられる場面も…
    でも、何と言っても、今作はやっぱりハスキー犬の「トシゾー」の活躍が一番!

  • 法医昆虫学シリーズ第5弾。
    伊豆諸島にてミイラ化した女性死体が発見される。当初自殺と判断されるものの、岩楯警部補らが再度調査することに。赤堀も島に入り「虫の声」に耳を傾け調査を進めると、別の場所で5体のミイラ死体を発見する。岩楯、赤堀は別の角度から犯人に迫る。
    犯人はわりと当初に予想できてしまうが、それ以上に赤堀の奮闘振りが面白い。虫の生態には詳しくなり勉強にはなるが、相変わらず食事しながらは読むのはお勧めできず(笑)微妙に潔癖症の兵藤とのコンビはよかった。また続編が楽しみ。

  • 伊豆諸島でミイラ化した状態で発見された遺体から始まる話。今作は少し赤堀の人間性が出ていて、ある意味新鮮でした。

  • ミステリ。シリーズ5作目。
    離島でミイラ化した死体が発見された事件。
    毎回のことですが、死体発見などの凄惨な状況の臨場感が素晴らしい。
    シリーズに慣れてきたからかもしれないが、昆虫から思いもよらない真実に迫っていく過程が、いつもより物足りなく感じた。
    十分に楽しめる品質なのは間違いなし。

  • 伊豆諸島、神の出島でミイラ化した女性の遺体が発見された。首吊りの痕跡から、解剖医は自殺と断定し死亡推定月日は3ヵ月以上前とされたが遅れて島に入った法医昆虫学者・赤堀涼子が、事前に解析した微物と、現場周辺を調べて出した結論はそれとは異なるものだった。法医昆虫学捜査官シリーズ5作目。

    岩楯刑事の相棒が毎回変わるんですが、出てくるたびに「今回の相棒は微妙だな~」と思って読み始めるのに終わりの頃には「ああ…事件解決したからお別れなのか…」と思えるようになる不思議…なので鰐川さんの再登場とか嬉しくなりますね…!

    今回はいつものように蛆などのオンパレードではなく、アリだけなので意識が遠のくことはなかったのですが、過疎の進む島や、外来種生物の危険性、鬱からの社会復帰など色々な問題も描いてあって興味深かったです。ミイラが増えてからの土着信仰・民俗学、風習への展開はゾワゾワしました…

  • 沖田先生で薄い本が描きたい

  • 法医昆虫学捜査官シリーズ、5作目。

    シリーズ5作目を重ねてきたが、この面白さは全く勢い止まらぬという感じだった。今作も、これぞ法医昆虫学の真骨頂と言わんばかりの事件設定。しかしながら、一方の刑事捜査の描写も疎かにせず、本当にバランス良い仕上がりで素晴らしい。そこに、デビュー作の「よろず~」を彷彿とさせる土着信仰・風習みたいな描写も加わるわ、今作の岩楯の相棒である潔癖キャラ・兵藤刑事の成長ぶりも見られるわで、もうお腹いっぱいの充実ぶり。そんな中、最後の不穏な流れだけがモヤモヤする。赤堀と岩楯の関係が次作で大きく変化しちゃうような予感が、、、。凄~く気になる展開ではあるけれど、まさかまさかの辛いモノになっていたらどうしようと今から気を揉んでしまいそう。

  • 相変わらずの面白さ。虫たちの声を拾い上げていくとこはもちろんだが、人格面などを含めて被害者の謎を解いていくとこが新鮮だった。開けっぴろげで馬鹿笑いもでき、何より法医昆虫学にどこまでも真摯な赤堀にさらに惚れた。

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著者プロフィール

1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、’11年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。ロングセラーとなった人気の「法医昆虫学捜査官」シリーズには、『147ヘルツの警鐘』(文庫化にあたり『法医昆虫学捜査官』に改題)『シンクロニシティ』『水底(みなぞこ)の棘(とげ)』『メビウスの守護者』『潮騒のアニマ』『紅のアンデッド』『スワロウテイルの消失点』の7作がある。そのほかにも『桃ノ木坂互助会』『女學生奇譚』『フォークロアの鍵』『テーラー伊三郎』『賞金稼ぎスリーサム!』など多彩な題材のミステリー、エンタメ作品がある。

「2021年 『スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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