潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官

著者 :
  • 講談社
4.12
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本棚登録 : 175
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062203081

作品紹介・あらすじ

伊豆諸島の「神の出島」でミイラ化した女性の遺体が発見され、警視庁から岩楯警部補が派遣された。首吊りの痕跡から、解剖医は自殺と断定。死亡推定月日は3ヵ月以上前とされた。第一発見者によれば、島のハスキー犬がミイラを引きずってきたらしい。遅れて島に入った法医昆虫学者・赤堀涼子が、事前に解析した微物と、現場周辺を調べて出した結論は……。

感想・レビュー・書評

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  • 法医昆虫学シリーズ第5弾。
    伊豆諸島にてミイラ化した女性死体が発見される。当初自殺と判断されるものの、岩楯警部補らが再度調査することに。赤堀も島に入り「虫の声」に耳を傾け調査を進めると、別の場所で5体のミイラ死体を発見する。岩楯、赤堀は別の角度から犯人に迫る。
    犯人はわりと当初に予想できてしまうが、それ以上に赤堀の奮闘振りが面白い。虫の生態には詳しくなり勉強にはなるが、相変わらず食事しながらは読むのはお勧めできず(笑)微妙に潔癖症の兵藤とのコンビはよかった。また続編が楽しみ。

  • 沖田先生で薄い本が描きたい

  • シリーズ第5弾。
    毎回、岩楯刑事の相棒も気になるこのシリーズ。今回は潔癖の事なかれ主義の兵藤刑事。「むやみやたらにウェットティッシュ」も、物語の後半には愛着が湧いてしまうくらい、相棒のキャラ設定も毎回凝っている。それ以上に凝っているのが、事件現場。今回は伊豆諸島の(多分架空の島の)神ノ出島。ミイラ化されて発見された20代の女性の遺体。このシリーズでは珍しく、最初から遺体の身元ははっきりしているが、やはり遺体の不審な点が多いことから、今回も赤堀の登場となる。
    今作では、これまでたくさん出て来たウジやハエは、あまり出て来ず、主役はアリ。しかも外来種で毒を持つと言う。事件の謎はもちろん、外来種の危険性、島の抱える問題など、幅広く描いており、いろいろと考えさせられる場面も…
    でも、何と言っても、今作はやっぱりハスキー犬の「トシゾー」の活躍が一番!

  • 法医昆虫学捜査官シリーズ、5作目。

    シリーズ5作目を重ねてきたが、この面白さは全く勢い止まらぬという感じだった。今作も、これぞ法医昆虫学の真骨頂と言わんばかりの事件設定。しかしながら、一方の刑事捜査の描写も疎かにせず、本当にバランス良い仕上がりで素晴らしい。そこに、デビュー作の「よろず~」を彷彿とさせる土着信仰・風習みたいな描写も加わるわ、今作の岩楯の相棒である潔癖キャラ・兵藤刑事の成長ぶりも見られるわで、もうお腹いっぱいの充実ぶり。そんな中、最後の不穏な流れだけがモヤモヤする。赤堀と岩楯の関係が次作で大きく変化しちゃうような予感が、、、。凄~く気になる展開ではあるけれど、まさかまさかの辛いモノになっていたらどうしようと今から気を揉んでしまいそう。

  • そろそろネタ切れかと思いましたがまだまだいけますね。シリーズが進むにつれて登場人物のエピソードで引っ張る、こともなく、虫からぶれてない。でもいつも最後は危機一髪過ぎますね。

  • 法医昆虫捜査官のシリーズ5作目

    自殺とみなされつつある遺体の事件性を明らかにして犯人にまでたどり着く頭脳と執念がすごい

    赤堀さん、ケガしすぎで心配

  • 安定のシリーズ第5弾。前作のあらすじにも書きましたが、本作では赤堀センセのDr.スカーペッタ化がますます進みます。ちょっと心配になってきました。

  • 法医昆虫学捜査官シリーズ。今回はミイラ化した遺体の謎。なので腐乱は控えめ、ウジの盛り加減も控えめで読みやすいかも(笑)。その一方でアリの大洪水もこれまたかなり……あれ、もしかしたら実害ないだけウジの方がましなんてことはないか!?
    赤堀・岩楯のコンビに付き合わされる所轄刑事が潔癖気味というのにまずは危惧。大丈夫かこの人(笑)。そして閉鎖的に見える島と、そこにまつわる謎の因習。謎めいた遺体と、島の奇妙な生態系。魅力的な謎がたっぷりで、赤堀の奇行にも笑わされつつぐいぐい引き込まれました。
    事件の真相はなかなかに陰惨で、残酷。酷い、としか言いようがありません。でも作品の雰囲気としては明るく楽しく読めました。キャラ立ちも大きいかも。ラストのあのあわや大惨事シーンすら、なぜか笑えるような……。

  • シリーズ第5弾。
    今回も面白い。
    いつもと違い"虫の声"がほとんど聞こえない案件。
    それでも、すがすがしいほど虫だけを見つめ、真相にたどり着く赤堀の姿が痛快。
    潔癖症のきらいがある兵藤が、虫まみれの赤堀とどう付き合うかも、面白かった。

  • 相変わらずの物凄い虫の量でしたね。私は虫が別に苦手ではないからいいけど、ダメな人は読んでて具合悪くなるかも。ゾワゾワしますもん。でも虫によって謎が解明されていくのは面白い。
    今回は赤堀さんのロマンス的な要素もあったのもまた楽しかった。先のことの不安もあるけどシリーズ続いてもらいたいです。

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著者プロフィール

1970年福島県生まれ。文化服装学院服装科・服飾専攻科デザイン専攻卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服をデザインするかたわら小説を執筆。2011年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビューを果たす。著書に、『法医昆虫学捜査官』から始まる「法医昆虫学捜査官」シリーズ、『桃ノ木坂互助会』『女學生奇譚』『フォークロアの鍵』がある。

「2017年 『テーラー伊三郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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