- 本 ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062203173
作品紹介・あらすじ
幽霊を「嗅ぐ」「聞く」「見る」ならどれがいい? 怖いけど痛快! 祠(ほこら)は「子供の守り神」それとも……。忠次たちが住む溝猫(どぶねこ)長屋には、三月十日に最年長となった男の子たちが長屋の奥にある祠を毎朝お参りする決まりがある。その祠を拝むようになってから子供たちは「幽霊が分かる」ように。祠にはどんな謂れが? そして忠次と同い年の銀太、新七、留吉らに苦難の日々が始まった。
幽霊を「嗅ぐ」「聞く」「見る」
ならどれがいい?
怖いけど痛快!
大人気『古道具屋 皆塵堂』シリーズに続く新作登場!
祠(ほこら)は「子供の守り神」それとも……
忠次たちが住む溝猫(どぶねこ)長屋には、三月十日の時点で最年長の男の子たちが、
長屋の奥にある祠を毎朝お参りする決まりがある。
その祠を拝むようになってから子供たちは「幽霊が分かる」ように。
祠にはどんな謂(いわ)れが? なぜ「分かる」ように?
そして忠次と同い年の銀太、新七、留吉らに苦難の日々が始まった――
感想・レビュー・書評
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新シリーズ。やっぱり皆塵堂と比べてしまって、結果、皆塵堂のほうが好きだな~ってなってしまうんだけど、巻を重ねるごとに面白くなればいいなぁとも。ここの長屋も”猫祭り”なんで、ふらっと巳之助や太一郎が来ないかしらなんて思ったり。(笑)
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輪渡さんらしいホラーとユーモアが説実なバランスで入り交じった作品。
なんといっても面白いのは、霊能力の中の『見る』『聞く』『嗅ぐ』を四人の男の子たちで分け合う設定なのだが、その分け合い方が不平等で楽しい。当人たちには気の毒だけど。
幽霊に遭っても懲りない珍しくタイプの男の子たち、説教好きの大家、呑気そうな岡っ引き、一見頼りなさげで別の顔を持つ手習所の教師、箱に入れても出て来てしまう箱入り娘、そして輪渡さん作品には欠かせない猫たちと犬。
ドタバタとユーモアとちょっぴりミステリーとホラー、全てが噛み合って楽しく読めた。
それにしても輪渡さん作品を読んでいると、幽霊に遇っても気に病むな、と言われてる気になる。 -
皆塵堂シリーズは終わってしまったが、新しいシリーズ化になりそうで期待。
猫はかわいいし、幽霊いっぱいだし、各キャラがたっていいね!輪渡颯介らしいです。 -
「古道具屋皆塵堂」の作者が描く新たなシリーズ。
その長屋で最年長の男児は長屋の奥にある祠を毎朝お参りする決まりがある。そしてお参りを始めるとその子供は「幽霊がわかるように」なる。
設定的にはホラーテイストなんですが全体的にはコメディというノリは変わらず。ホラー苦手な人でもまったく問題ないかと思います。そして連作短編でもって謎が解明という流れも同じ。まあ「読み応えが」というのはそれほどでもないですが、読みやすくさらっと楽しいというこの作者の作品はもうちょっと評価されてもいいんじゃないかと思っております。
今回はシリーズ第一弾ということで今度も楽しみにしています。 -
忠次の住む通称溝猫長屋には妙な習わしがあった。それは、長屋の年長男子が毎朝祠に御参りするというものだ。そしてその年は、忠次とその幼馴染たち四人がその番になった。すると四人に様々な怪異が現れて…。
不思議な現象の裏にある謎を子供たちが解いていく話で、読後感もいい。意味なく猫が出て来るがのが、この作者らしいかな。 -
“皆塵堂シリーズ”が終わってしまい、ロスっていたところでの、待望の新作。
輪渡作品お馴染みの、幽霊と猫(数は多いが個性少なめ)。
訳あり祠と、少年たちが遭遇する“怪”の裏に隠された事件の謎を追う展開。
読みやすいですが、内容の薄さは否めないかなと。
ただ、長屋の少年たち4人が、わちゃわちゃ仲良しで可愛いので、許す。って感じです。 -
図書館で借りた。
子どもが主人公なのでやや行動に制限を受ける。そのため広がりにかけるか? -
こちらが1冊目ですね。
正直、シリーズものにはちゃんと番号振ってほしいと思う次第。
長屋の子供達が主役の話。
五感ならぬ三感を使う幽霊譚。
とはいえ、子供達は引っ掻き回して遊んでいるだけで、話を解決するのは大人。
みんな昔は子供だった、という感がなんとなくノスタルジー。
幽霊はそうあるだけで、一番怖いのは生きている人である。
幽霊が幽霊になるにはそれなりの理由があって、そしてそれらは普通にこの世にあるけど、常に見られるわけではなく、チャンネルが合った時にだけわかる、という感じかしらん。 -
【収録作品】お多恵ちゃんの祠/ついて来る者/質屋の隣に出る幽霊/栄三郎殺しの始末
著者プロフィール
輪渡颯介の作品





