本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド

  • 講談社 (2016年11月10日発売)
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  • 本棚登録 :103
  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062203357

作品紹介

どのページを開いても、本格愛、本棚探偵への愛に溢れた一冊。
本書を読める幸せを享受しないなんてもったいないです。――辻村深月

本格ミステリ誕生175年目の衝撃!
日本推理作家賞受賞作家が放つ
今まで見たことのないブックガイド!!

○本当にお薦めしたい古典ミステリを選ぶ「H-1グランプリ」
○読んで書いて覚える「エンピツでなぞる美しいミステリ」
○本棚探偵が街で見つけた謎「ミステリの風景」
○みすを名言・格言集「ほんかくだもの」
○名作をイラストで紹介「勝手に挿絵」
○喜国雅彦の本を楽しむ姿を描く「国樹由香の本棚探偵の日常」

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(「エンピツでなぞる美しいミステリ」コーナーより)


私が『メフィスト』を買うたび、毎回真っ先に読んでいたのが
喜国さん由香さんのこの連載でした。

喜国さんの「本格力」に唸り、笑って、勉強させてもらいながら
(何度もなぞりましたとも!)、
由香さんが見守る「本棚探偵の日常」にときめいたり、にやにやしたり、
涙したり。
何かを失う悲しい涙ではなくて、幸せすぎて涙が出るような、
そういう本格への愛、本棚探偵への愛が、どのページにも詰まっています。
お二人からのこの愛と想いが、皆さんのもとにもどうか届きますように。(辻村深月)

本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイドの感想・レビュー・書評

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  • もちろん、本棚探偵はスゴイし面白いのだが、一番注目したのはワンコの変遷だったりする。

  • 読みたい本、読み直したい本が増えて困る。本好きでもいいんだー、買っちゃっても読んじゃってもいいんだー、と妙な勇気が湧いてきて困る。

  • 海外古典本格ミステリのブックガイド。
    古典といえど遠慮のない評価で、ダメなものは何故そうなのかを考察しているところがよかった。自分の評価とは真逆のものもあったが、それはそれで面白い。
    それだけではなく、名作のイラストや街で見つけたミステリな風景、国樹由香による「本棚探偵の日常」のコーナーも楽しい。(本棚探偵シリーズを読んで喜国雅彦はかなり変なヒトだと思っていたので、こんな優しくて可愛い側面があるのかと感動した)
    これを読んで、未読だったものだけでなく、かつて読んだけどほとんど忘れている作品や、いまいちだった作品も再読したくなってしまった。

  • もうね、みすをだけでも、読む価値あり。
    本格ミステリあるあるすぎて笑う。
    グランプリは全然私の評価と間逆のものばかりでしたが、キャラクターの書き分けと登場人物欄が肝になっているようだ。クリスティとバークリー傑作ばかりだよ!!みんな読もうね!!

  • 笑いあり、涙あり、面白くて勉強にもなるエッセイと漫画とミステリガイドとその他いろいろ。ミステリ好きはそりゃもうどっぷり浸れてお得感も満載の一冊なのですが。
    「ミステリ好き」「基本的に面白ければなんでもいい雑食性」「そのわりには案外と海外古典本格は食わず嫌いしてる」という私のような人間にとっては……これ、とんでもない悪書でした。これ一冊読んだだけで、読みたい本がどれほど激増したか!
    有名&名作とされるあれやこれやが「退屈」とあっさり書かれていたり。それで「あ、退屈だと思っていいんだー。じゃあ面白いって書かれてるこれを読んでみたら面白いかも」と読んだら面白いし。逆に私が好きな作品でもあまりほめられてなくて、「あ、やっぱり好みは人それぞれなのね。じゃあそれほど評価されてないみたいだけど、これ気になるし読んでみようかな」なんて思ったり。あああ、これを読み終えた後には底なし無間地獄が待っていましたよ。でもある意味、とてつもなく甘美な地獄(笑)。
    あくまでも評価は自分で決めるもの。だけど人の評価を見てきっかけになることもある。という意味で、誘惑がいっぱいの一冊です。それなりに覚悟を決めて読みましょう。
    ……ちなみに私は。この本のおかげで「ローマ帽子の謎」「Xの悲劇」を読んだきり陥ったクイーン食わず嫌いを克服できた気がします。「Yの悲劇」、犯人だけ知ってたけど凄く面白かったー。

  • さーすが本棚探偵。おもしろかった! なんだこのぶ厚さは、とひるみつつ読み出したのだけど、趣向の凝らされた楽しい書き方で、飽きることなくすいすい読めた。

    定番の本格古典ミステリって今読み直しても本当におもしろいか、忌憚のないところを言っちゃおうというのが、実にキクニさんらしくていいなあ。古典への愛が半端ではないことをみんな知ってるからこそ許される企画。けなしてあっても全然嫌な気がしない。思ったことを書くぜ!というスタイルが気持ちいい。

    なんといっても「普通の女子高生りっちゃん」(と「博士」との対話というスタイルになってる)の口を通して語られる、名作ミステリへの容赦ない評が最高。「上品すぎ」「地味すぎ」「中盤が死ぬほど退屈」「のどかすぎる」「中途半端」…、あはは!

    いやーほんと、クロフツ「樽」なんか実に退屈だよねえ。若いとき読んだので「これが名作なのか」と辛抱して最後までつきあったけど、今なら絶対ムリだわ。バークリーとかデクスターもちっともおもしろくなかったんだけど、ワタシはそうは言えなかったのよ。どこがどうつまらないのかもちゃんと書いてあって、探偵はエライ。

    もちろん、読み返してもやはり傑作!という古典もいろいろある。自分がミステリ初心者の頃読んで、ガビーンと衝撃を受けたクイーン「Yの悲劇」については、「雰囲気最高。悪意最高。不道徳万歳」と◎がついていた。おお、そうでしょそうでしょと嬉しい。長年人に勧めまくってきたアイラ・レヴィン「死の接吻」には「儂の求める一つの理想型」と。探偵ー。握手してくださいー。

    「本篇」のミステリガイドの他に、「みつを風」の一言や、「勝手に挿絵」と題したイラストやらあって楽しいが、一番熱心に読んだのは、探偵のお連れ合い国樹由香さんによる「本棚探偵の日常」。オマケ的に読んでもらったら、と書いてあったが、もしかしてこっちの方がおもしろかったかも(あわわ、申し訳ない)。ロックでヘビメタで、ああいうマンガを描くキクニさんが、実生活ではすごく真面目で人見知りだそうで、なんかすごーく可愛げがあるのだなあ。お二人の仲の良さも、ワンコ愛もほほえましくて良かった。

  • 読み直したい本やこれから読みたい本が増えすぎて困る。そして喜国さん、由香さん夫婦のエピソードが素敵すぎる。

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