本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド

  • 講談社
3.59
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本棚登録 : 147
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062203357

作品紹介・あらすじ

どのページを開いても、本格愛、本棚探偵への愛に溢れた一冊。
本書を読める幸せを享受しないなんてもったいないです。――辻村深月

本格ミステリ誕生175年目の衝撃!
日本推理作家賞受賞作家が放つ
今まで見たことのないブックガイド!!

○本当にお薦めしたい古典ミステリを選ぶ「H-1グランプリ」
○読んで書いて覚える「エンピツでなぞる美しいミステリ」
○本棚探偵が街で見つけた謎「ミステリの風景」
○みすを名言・格言集「ほんかくだもの」
○名作をイラストで紹介「勝手に挿絵」
○喜国雅彦の本を楽しむ姿を描く「国樹由香の本棚探偵の日常」

蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲
(「エンピツでなぞる美しいミステリ」コーナーより)


私が『メフィスト』を買うたび、毎回真っ先に読んでいたのが
喜国さん由香さんのこの連載でした。

喜国さんの「本格力」に唸り、笑って、勉強させてもらいながら
(何度もなぞりましたとも!)、
由香さんが見守る「本棚探偵の日常」にときめいたり、にやにやしたり、
涙したり。
何かを失う悲しい涙ではなくて、幸せすぎて涙が出るような、
そういう本格への愛、本棚探偵への愛が、どのページにも詰まっています。
お二人からのこの愛と想いが、皆さんのもとにもどうか届きますように。(辻村深月)

感想・レビュー・書評

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  • 大変頼りになるガイドブック。

  • 足掛け九年の連載を一冊にまとめたもんだから、厚い厚い。
    メインのH-1グランプリはためになり、これだけでも手元に残しておきたいところ。ただ、あくまで著者も述べているように、主観が基準だから、意見が合わない人もいるだろう。
    箸休めの「挿絵」も良き。この系統で続けてもらいたいほどだ。

  • 読みたい本、読み直したい本が増えて困る。本好きでもいいんだー、買っちゃっても読んじゃってもいいんだー、と妙な勇気が湧いてきて困る。

  • 「どのページを開いても、本格愛、本棚探偵への愛に溢れた一冊。
    本書を読める幸せを享受しないなんてもったいないです。――辻村深月

    本格ミステリ誕生175年目の衝撃!
    日本推理作家賞受賞作家が放つ
    今まで見たことのないブックガイド!!

    ○本当にお薦めしたい古典ミステリを選ぶ「H-1グランプリ」
    ○読んで書いて覚える「エンピツでなぞる美しいミステリ」
    ○本棚探偵が街で見つけた謎「ミステリの風景」
    ○みすを名言・格言集「ほんかくだもの」
    ○名作をイラストで紹介「勝手に挿絵」
    ○喜国雅彦の本を楽しむ姿を描く「国樹由香の本棚探偵の日常」」

  • 現代でも通用する古典翻訳ミステリとはなんぞやを語る。
    単に面白い点だけでなく、読むのが苦痛だった箇所や本格としてどうなのかという面も述べられていて楽しい。
    読みたい本が無限に増えてしまう遊び心に満ちた恐ろしい本。

  • ・一見して存在感のある本。全部読み通すことになるとは思わなかった。
    ・本格ものミステリのブックガイド。あれこれやってはるんでわりとタイクツしないしサクサク読める。
    ・《本の並び替えは、ある意味、本を読むより愉しいからな》p.330
    ・扱われた本をリストにしようかと思ったが、冊数が多いし、洋モノは(内容はまったく覚えてないが)すでにわりと持ってるようなのであきらめることにした。

    ▼巻末にある「H-1グランプリ」優勝作品のリストだけ簡単にメモしとく。(誤字脱字のチェックはしてません)

    ・『赤毛のレドメイン家』フィルポッツ
    ・『ギリシャ棺の謎』エラリー・クイーン
    ・『Yの悲劇』エラリー・クイーン
    ・『完全殺人事件』ブッシュ
    ・『ナイルに死す』クリスティー
    ・『赤い右手』ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ
    ・『自殺じゃない!』シリル・ヘアー
    ・『僧正殺人事件』ヴァン・ダイン
    ・『皇帝のかぎ煙草入れ』カー
    ・『グリンドルの悪夢』パトリック・クェンティン
    ・『六死人』ステーマン
    ・『スターヴェルの悲劇』クロフツ
    ・『ニューゲイトの花嫁』カー
    ・『殺人者なき六つの殺人』ボアロー
    ・『フォックス家の殺人』エラリー・クイーン
    ・『十日間の不思議』エラリー・クイーン
    ・『五番目のコード』ディヴァイン
    ・『水晶の栓』モーリス・ルブラン
    ・『虎の牙』モーリス・ルブラン
    ・『曲がった蝶番』カー
    ・『すねた娘』ガードナー
    ・『緑は危険』クリスチアナ・ブランド
    ・『ナイン・テイラーズ』ドロシー・L・セイヤーズ
    ・『歯と爪』バリンジャー
    ・『殺人交叉点』カサック(「交差点」でない本)
    ・『暗い鏡の中に』ヘレン・マクロイ
    ・『消えたエリザベス』リリアン・デ・ラ・トア
    ・『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル
    ・『思考機械の事件簿 I』ジャック・フットレル
    ・『死の接吻』アイラ・レヴィン

    ▼ついでに「勝手に挿絵」のコーナーで取り上げられてた和モノのリストも。

    ・「謎の咬傷」小酒井不木
    ・「蛇男」角田喜久雄
    ・「暗黒館の殺人」綾辻行人(今回は「正式に」)
    ・「五体の積木」岡戸武平
    ・「踊る一寸法師」江戸川乱歩
    ・「蜘蛛」甲賀三郎
    ・「足の裏」蘭郁二郎
    ・「狂気ホテル」大下宇陀児
    ・「四〇九号室の患者」綾辻行人
    ・「処女水」香山滋
    ・「山高帽のイカロス」島田荘司
    ・「面影双紙」横溝正史
    ・「父を失う話」渡辺温
    ・「巡査と踏切」江島伸吾
    ・「叫ぶ夜光怪人」津島誠司
    ・「とむらい機関車」大阪圭吉
    ・「魔笛」高木彬光
    ・「まぼろし」城昌幸
    ・「黒鳥譚」中井英夫
    ・「芋虫」江戸川乱歩

  • 本格ミステリのブックガイド。
    作品愛に溢れています。

    流し読み。

  •  本格ミステリ大賞にもなったヤツだし、こういうガイドブックぽいの、好きなんですけどね。
     2人のキャラの会話で進むんですが、その形式は嫌いじゃないけど、キャラ自体が嫌だった。
     2人の会話がしんどい。
     せっかくの本だったけれど、キャラが嫌すぎて殆ど読めなかった。

  • 翻訳物は苦手。それでも読みたくなったものが出てきた。

  • さっぱり覚えていないため、ついていけないのが難。

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著者プロフィール

(漫画家、雑文家、装画家、プチ音楽家、本棚探偵)
1958年香川県出身。多摩美術大学卒業。
1981年に『ふぉーてぃん』で漫画家デビュー 。
代表作に『月光の囁き』、『日本一の男の魂』など。
さらに「本棚探偵」シリーズ、『東京マラソンを走りたい』、『シンヂ、僕はどこに行ったらええんや』などのエッセイも上梓。
1997年にみうらじゅん賞、2015年に『本棚探偵最後の挨拶』で第68回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞。

「2021年 『ラストシーンは崖のうえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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