七月に流れる花 (ミステリーランド)

  • 講談社 (2016年12月20日発売)
3.51
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  • 本棚登録 :510
  • レビュー :72
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062203449

作品紹介

坂道と石段と石垣が多い静かな街、夏流(かなし)に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城――夏流城(かなしろ)での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。

七月に流れる花 (ミステリーランド)の感想・レビュー・書評

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  • 「みどりおとこ」と言う不気味な影。呼ばれた子供たちは必ず行かなければならない
    夏の城。呼ばれた少女達で共同生活がはじまる。絵本のような挿絵とルビ。児童向けの作品なのか
    大人もこれは奇妙な世界へ引き込まれる。謎に満ちて懐かしくて哀しい夏を堪能した気分。

  • 恩田さんらしい、少女たちときれいな古城と、秘密の物語。恩田作品は当たり外れが大きいと言われるけれど、楽しみ方を覚えればどの作品も楽しめると思っている。イラストが酒井駒子さんで大変豪華。

  • 最初、ミステリーで面白い。
    最後、ちょっと悲しい。
    恩田 陸さんの本が大好きです!

  • 【図書館】表紙が酒井駒子さんだったこともあって、手に取りました。恩田陸さんははじめて読みました。静かで悲しい世界観。先が気になり、一気に読み終えました。とても好きなお話でした。

  • 装画&挿絵が酒井駒子さんでとても綺麗でした。魔法などはなんにも でてきていないのにとてもファンタジー感がありました。ミステリーとファンタジーが合わさった感じのお話です。世界観がとても素敵でした。

  • 非常に恩田さんらしい作りだと思います。装幀もきれいだし魅力的。ただ、段々明かされていく全容は酷く厳しく理不尽で、少女たちのやりきれなさが哀しい。一人だけなにも知らない「ミチル」の不安感に読者は共感できるので、ある意味きれいには終われているなと思いました。
    ただし、読めば読むほどミチルの母親にむかつくというか納得できなくて消化不良。

  • 少女が体験する一夏のファンタジーホラーミステリー。

    自分としては恩田陸ワールド全開という感じでした。
    ホラー調で始まり、閉鎖空間によるミステリー&サスペンス、お互いに不信を抱かせるような会話劇、意表を突くSF的設定による謎解きなど、満載です。
    しかも、最近の恩田さんらしくきっちり完結しているのもありがたいです。
    「八月は冷たい城」とセットになっているようで、残った謎はそちらで明らかになると思います。

  • 2018.1.1
    恩田陸らしくて、不思議な感覚になりながら。
    装丁や挿絵が可愛かった。
    予想していなかった結末だった。

  • 久しぶりに恩田陸を読んだ!という感じでした(これはいい意味で)。
    人間は誰しもが選ばれたいと思っている、自己顕示欲を調整できない子供なら余計に。
    選ばれた子供たちのかなしいおはなしでした。
    どこの土地がモチーフになっているかはちょっとわからないけれど、日本の架空の都市。転校生で何も知らない、よそ者の主人公。絵に描いたような優等生のクラスメイト。閉鎖的な空間。物語の中では成立しているおまじないのような常識。わ〜恩田陸だ〜とテンションの上がる要素が盛りだくさん!少女たちの世にも奇妙な物語(少し童話寄り)ってかんじ。
    現実的じゃないのに現実的という不思議な感覚に陥っていました。登場人物のインパクトがあまりなかったというか、美しさがもう少し欲しかったので、☆4止まり。

  • 七月が先で合っていた。

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