天子蒙塵 第二巻

著者 :
  • 講談社
4.07
  • (31)
  • (39)
  • (16)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 298
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062203708

作品紹介・あらすじ

張作霖爆殺事件から3年、息子・張学良は無抵抗将軍となり、清朝最後の皇帝・溥儀は玉座を追われたなか、満洲の野に放たれた猛獣と化した関東軍に一人反抗を続ける男・馬占山。
馬は同じ張作霖側近であった張景恵の説得を受け一度は日本に従うが──。
一方、満洲国建国を急ぐ日本と大陸の動静に目を光らせる国際連盟の狭間で、溥儀は深い孤独に沈み込んでいた。
ついに日本の軍部もその存在を知るところとなった天命の具体「龍玉」は今、誰の手に──。
『蒼穹の昴』シリーズ第五部、第二巻は日中の思惑が激突する満洲を舞台に、義と信に生きる男たちがしのぎを削る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 帯の通り、まさに満州の闇について。馬占山と志津邦陽がかなり印象に残る。もちろん春児の係累たち、そしてゆかりの人々、全てがいろんな糸でつながっているのが見えてくる。マンチュリアンレ・リポート読み直さんといかん。ともかく、この巻、感きわまるシーン多し。特にラストシーンは号泣。

  • 父・張作霖を爆殺された張学良に代わって、関東軍にひとり抗い続けた馬占山。
    1931年、彼は同じく張作霖側近だった張景恵からの説得を受け、一度は日本にまつろうが──。
    一方、満洲国建国を急ぐ日本と、大陸の動静を注視する国際連盟の狹閒で、溥儀は深い孤独に沈み込んでいた。

    馬占山は張作霖の意思を受け継ぐ真の馬賊だ。彼が取った思いがけぬ動きは彼が馬賊であれば容易に予想できた展開。

    相変わらず沢山の登場人物がそれぞれの思惑のもと、動き回る。各節の書き出しではそれが誰のことを書いているのか、すぐには分からない様になっていて読書欲を誘う。

  • 第一巻は中華皇帝溥儀の第二夫人の離婚に纏わるその当時の中国史。
    第二巻はいよいよ満州国の建国にかかる表舞台。
    難しい…なんとか浅田次朗なので読めてるけど、人物像が確立できてないと誰の独白かわからずにはじまるので、なおさらピンときたときは嬉しいのだけど。
    何度も巻末の地図を見直して、いっそのこと人物相関図なんかもあると助かるな…

  • おーっ!盛り上がってまいりました。1巻が溥儀とか後宮界隈の後日談で、”これって本編で取り上げる内容なのか?”って微妙に疑問を持ってしまっただけに、2巻以降の展開が気になってました。でもそれは全くの杞憂に終わり、ここではまた、張作霖亡き後の同軍団構成員が、それぞれ取り上げられています。これが読みたかった。結構バラバラになってしまってるのはちょっと切ないけど、それぞれの心の中にまだ反骨心は燻っていて、その爆発力がどこへ向かうのかがこれからの読みどころでしょうか。まだまだ楽しくなってきそうな予感。続きに期待大。

  • 第二巻。

    満州国の建国や利権を巡って、複雑に絡み合う関係を、登場人物それぞれの視点で展開していきます。
    もう本当、面白い!ページを繰る手が止まらないほど、グイグイ読ませられますね。
    吉永さんや、春雷兄さんも出てきて、懐かしさもひとしおです。
    終盤の、文秀・玲玲夫妻が故郷を訪ねる場面では胸がいっぱいになりました。
    春児と春雷は時々会えているようなので、彼らと玲玲・文秀が笑って再開できる日が、早く訪れるといいな。。。

  • 『蒼穹の昴』シリーズ第5部、第2巻。
    今巻では、満洲国執政・溥儀に加え、第4部までの登場人物たちへ断続的にスポットを当てる構成になっている。
    登場人物たちが歳を重ねてきているからか、シリーズ中の他の長編作品に比べ、全体に湿っぽい雰囲気がある。

  • 張作霖(チャンズオリン)爆殺事件から3年後
    無抵抗将軍となった張学良()、玉座を追われた万歳爺(ワンソイイエ)溥儀(ブーイー)、
    関東軍に一人反抗を続ける馬占山(マーチャンシャン)。
    不死身のレイコウ・春雷(チュンレイ)、梁文秀(リヤンウエンシュウ)。

    馬占山がカッコいい!
    馬占山と張景恵(チャンチンホイ)と会う場面がいい。
    そして永田鉄山と武藤信義。
    ますます面白くなってくる。

  • 馬占山帥氣登場,而春兒的二哥春雷離開東北,但是龍玉卻在其守護之下。而溥儀則是漸漸被編入關東軍的計畫之中,要前往東北擔任攝政。我覺得很納悶的是,到底為什麼會把他在新京的暫居安排在鬼門....

  • だいぶと蒼穹の昴や中原の虹を忘れてしまっているのだが、春雷、春雲兄弟が出てくるとやはり嬉しくなる。

    馬占山の我に山河を返せ、がどストレートに響いた。
    ただただ願うはそれだけなんだ。っていう叫びが。

    2019.5.25
    81

  • 満州国が建てられ溥儀は執政へ。彼を取り巻く張作霖の部下たちや宦官たちが、それぞれの人生を歩んで行きます。「蒼穹の昴」を読んだのは、もうずいぶん前のことだから、第2巻の50年前はどんな時代だったのか。思い出せない。

全30件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1951年東京都生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で第16回吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で第117回直木賞、2000年『壬生義士伝』で第13回柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で第1回中央公論文芸賞と第10回司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で第42回吉川英治文学賞、2010年『終わらざる夏』で第64回毎日出版文化賞を受賞。2011年より2017年まで日本ペンクラブ会長。2015年紫綬褒章受章。2017年『帰郷』で第43回大佛次郎賞受賞。2019年、菊池寛賞受賞。

「2021年 『兵諫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

浅田次郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

天子蒙塵 第二巻を本棚に登録しているひと

ツイートする
×