お師匠さま、整いました!

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 67
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062203937

作品紹介・あらすじ

いつの世も、働く女性はカッコいい

寺子屋を舞台に女師匠が大奮闘!
爽やかでほんのり温かい“時代×お仕事”小説登場!!

享保十一年、茅ヶ崎は大岡越前守の菩堤寺である浄見寺。今は亡き夫の跡を継ぎ、桃は寺子屋で子どもたち相手にお師匠さまをしている。そんなある日、酒匂川の氾濫で両親を亡くした春が寺子屋を訪ねてくる。すでに大人の身でありながら、もう一度算術を学び直したいという。はじめは戸惑う桃だったが、春の朴訥さと一生懸命さに次第に魅せられていく。しかし、寺子屋で一番秀才な生意気娘・鈴が黙っているはずはなく……。

活き活きとした人物描写を全選考委員が絶賛!!
一筋縄ではいかない寺子屋ライフを描いた
第11回小説現代長編新人賞受賞作!!

感想・レビュー・書評

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  • 第11回小説現代長編新人賞受賞作に加筆修正したデビュー作

    数学者で祖父ほど年の離れた芒夫の跡を継いで寺子屋の師匠となった桃と、鈴と春という利発な教え子の成長の物語で、心情が丁寧に描かれている。

    両親が川の濁流に呑まれて助けられなかった傷を負う春は、大岡越前守が川の改修工事のために作った土木工学を学ぶ塾に進学し、裕福な商家の娘でプライドの高い鈴も遅れて入塾し、算額を完成させる。

    後半に和算の問題の解き方も示されるユニークな小説になっている。
    桃が川に流された春を救う場面は物語のピークだが、ちょっと無理があるように思う。

  • 第11回小説現代長編新人賞受賞作品。

    新人賞である、ということはこの作品が作者にとってデビュー作であるということ…デビュー作とは思えないほど、描き慣れてるなと感じる文章を書く泉ゆたかさん、本当にすごいと思います。
    また、年頃の女の子の心情の移り変わりが本当によく文章化されていて、時代は違えども、女の子の考えていることはそうは変わらないのかもしれないなーとも思いました。
    私も学びに精を出そうかな!と思えるような、一歩を踏み出す勇気をくれるようなそんな作品でした。

    泉ゆたかさんのこれからの作品も楽しみにしています!

  • 誰が主人公なのか分かりづらい。私だけ?

    表紙と中身のギャップがすごくて、内容がストンと入ってこなかった。

    あと、皆名前が似てて最初の方は誰が誰だか考えないと分からなかった。
    キャラ設定が弱い感じ?

  • 江戸期の寺子屋を舞台にした小説。主人公の桃さんのキャラが今一響かなかった。鈴や春の描写は良かったのに。

  • あんまり江戸物書きなれてないのかなという、土台がしっかりしてない感じがします。桃が本当にお桃様でどうしようもない子供の様でしたが、成長出来たようで良かったです。もうちょっと物語にしっかりとした血肉が付くと良いかなと思いますが、皆が軽やかに成長していく明るい内容で楽しめました。

  • 【収録作品】桃の寺子屋/天賦の才/大岡越前守の量地塾/清道の手紙/酒匂川へ/算額の誉

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著者プロフィール

泉ゆたか(いずみ ゆたか)
1982年、神奈川県逗子市生まれの作家。早稲田大学卒、同大学院修士課程修了。2016年に『お師匠さま、整いました!』で第11回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー、同作が代表作。軽妙な筆致と、立体的な人物造形が注目の若手女性作家。他の著作に『髪結百花』、『お江戸けもの医 毛玉堂』など。

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