あさきゆめみし 完全版7

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 28
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062204064

作品紹介・あらすじ

若き日に父を裏切った報(むく)いか――。新妻の不倫、そして懐妊。光源氏(ひかるげんじ)と女三(おんなさん)の宮(みや)の結婚は、形だけにすぎなかった。恋の喜びも知らぬままに過ごす女三の宮だったが、ひとりの青年と密通してしまう。しかしその不倫の代償は、若者たちにはあまりに大きいものだった……。

読むだけで、源氏物語がよくわかる。ハードカバー愛蔵仕様。

感想・レビュー・書評

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  • 見ずもあらず
     見もせぬ人の恋しくは
      あやなく今日や
       ながめ暮らさむ

    --見ないというのでもなく
       見たというのでもない
      ただ簾のすきまからほのかに見た
       あなたが忘れられずに
        一日を過ごしています--

    いまさらに色にな出でそ山桜
     およばぬ枝に心かけきと

    --いまさらお顔の色にもおだしになさいますな
       手のとどかぬ山桜の枝のようなおかたに
        恋してしまったなどと--

    親子ほど年の離れた女三の宮と源氏は、夫婦として心打ち解け合うことができない。

    その埋められぬ心の溝に入ってきたのは、息子のように可愛がってきた柏木。

    源氏と次男として生まれた薫は、柏木と三の宮の不義の子。

    柏木を許せぬ源氏。
    苦しみもだえる柏木と三の宮。

    その薫を抱きながら源氏はある思いに至る。

    自分自身も父に不義を働いた。
    父は知ってか知らずか、大きな愛で包んでくれていた。

    今更ながら、己の業に苦しむ源氏。
    そして、幼子を抱えてある思いに至る。

    盃を持ちて祈り
     願ふことや
      他の語なし
    慎んで頑なに
     愚かなること
      汝が爺(ちち)に
       似ること勿(なか)れ

    --汝が父に似ることなかれ……
       そなたは誰にも似てはならぬ
        強くかしこい男であれ--

    病に苦しむ時、言いようのない宿命に立ち向かう時、仏に祈りを捧げるシーンが随所に登場する。

    因果応報(いんがおうほう)--あらゆるものごとには三世にわたって因果律が貫かれており、悪因には必ず苦果、善因には必ず楽果が生ずること。

    「この子の瞳のなんと無垢なことか……。憎しみにも悲しみにも、汚されぬ心がここにある……。私はこの子を愛することができる……!」

    源氏の悩み深き、そして美しき人生のドラマは続いていく。

  • この巻は、表紙にあるように女三の宮が中心。
    美形の上や姫は、ほとんど見分けがつかないけれど、
    この宮は目元に特徴があるので分かる。
    不義のお相手の柏木も少しクセ毛なので見分けがつく。

    二人の関係が三の宮を成長させた。
    源氏もこうなって初めて愛おしく思い、
    手放したくなくなった。勝手なものだ。

    紫の上も一時は命が危なかったけれど、取り留めた。
    正妻に子ができたのだから、以前ならとても動揺して
    いただろうけど、そのような描写は出てこない。
    出家もさせてもらえず、ある意味一番過酷な立場。

    そして、六条の御息所。この方の想いは誰より強い。

    さて、薫にはどんな将来が待っているのだろう。

  • 前巻から半年くらい空いてしまったのもあって、そろそろ誰が誰だか分からなくなってきた。序盤で、女三の宮が三の宮(匂の宮)なのかと思って勘違いをしていて(つまり男女も間違えていた)、この不思議ちゃんが宇治十帖でメインを張るのかと思いきや、そうではなかった。大和和紀の描く子どもはほんとかわいい(匂の宮)。後半、出家や死去などばたばたとした展開には光源氏の人生の「秋」を感じさせる。

  • 太政大臣(前頭中將)的長子,精通音律的柏木,一直以來跟朱雀院要求想要三之宮的高貴血緣,但因為官位太低被拒絕,聽到三之宮和源氏沒那麼契合的傳聞,某天又不小心因為風吹看到三之宮的臉,於是瘋狂地執意想見她,在小侍從的協力之下終於侵犯了三之宮(這些人侵犯別人的台詞都是前世姻緣...)。當時紫之上被六條御息所纏上一度病危過世,被和尚念經救回來,源氏當時比較常待在紫之上那邊,三之宮就是在這段時間被睡了,肚子也被搞大了。源氏察覺之後非常憤怒,柏木也嚇到生病,最後被源氏稍微恐嚇一下居然就嚇得一命歸西。三之宮哀求父院讓她出家(後來才知道是六條御息所搞鬼。這人真可憐一直被拿出來作文章,分明一切都是活著的人搞的)。源氏看到薫很可愛,本來暴怒但後來感到把他養大就是救贖。三之宮出家之後又突然覺得她長大變真正的女人了,不想放手。

    同時,夕霧為了柏木的遺願,開始拜訪柏木的妻子二之宮,漸漸暗自有意,被源氏警告,二之宮也暫時沒有他意,但夕霧感覺還是想繼續玩火。

    看到源氏被戴綠帽的暴怒情節,還有他講的那些缺德話,真心覺得,自己偷父親和哥哥的女人,有嘴說別人實在是....

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著者プロフィール

1948年生まれ。1966年デビュー。代表作『はいからさんが通る』『あさきゆめみし』『ヨコハマ物語』『N.Y.小町』など。『はいからさんが通る』で第1回講談社漫画賞を受賞。作品の映像化、舞台化も多数。

「2021年 『総特集 大和和紀 デビュー55周年記念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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