あさきゆめみし 完全版8

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 27
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062204071

作品紹介・あらすじ

紫(むらさき)の上(うえ)との永遠の別離(わかれ)。最愛の妻は最期に幸せだったのか。晩年の光源氏(ひかるげんじ)は紫の上ひとりを愛し、静かに満たされた余生を過ごそうとする。しかし最愛の妻は、もはや彼の愛から解放されることを望んでいた。そして病床の末にこの世を去る。源氏ひとりを残して……。

読むだけで、源氏物語がよくわかる。ハードカバー愛蔵仕様。

感想・レビュー・書評

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  • いにしへの 秋の夕べの 恋しきに
     今はと見えし あけぐれの夢
     
    ーー昔、あの時の秋の夕べが思い出されて恋しさがつのります。
     今となっては夢のように儚く悲しいことですがーー

     またもや愛する人を失ってしまった。

     いかに、財産に恵まれようとも。
     いかに、健康で容姿端麗に生まれていたとしても。

     人間は自身に課せられた宿命から逃れることができない。

     そこから祈りが生まれ、芸術になっていった。


    もの思ふと過ぐる月日も知らぬ間に
     年もわが世も今日や尽きぬる

    ーー物思いに月日のたつのも忘れているうちに
     この年もわが世もきょうで終るのだーー


    色はにほへど散りぬるを
     我が世たれぞ常ならむ

    有為の奥山今日越えて
     浅き夢見じ酔ひもせず

    ーー匂いたつような色の花も散ってしまう。この世で誰が不変でいられよう。
     いま現世を超越し、はかない夢をみたり、酔いにふけったりすまいーー

     千年の時空を超えて読みつがれてきた美しくも狂おしい物語は、源氏の生老病死への苦悩と、その闘いに尽きていく。

  • 紫の上と光源氏逝く。
    一つの時代の終わりと、新しい世代への移り変わり。
    それにしても、夕霧のゴタゴタを見ていると、
    源氏が特別だったということが分かる。
    その源氏もさすがにおじいちゃんで、
    一の人に先立たれて弱った姿は痛々しかった…。

  • 前半は夕霧のターン。完璧超人が多い中、人間的な雲居の雁が魅力的。後半、源氏のターン。なんだかんだ言ってランキング1位は紫の上だったのかな。源氏が主要なゆかりの女性たち全員を思い浮かべた見開きページは、このシーンだから良いようなものの、まかり間違えばホラーに見えなくもない(本の表紙も)。

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著者プロフィール

1948年生まれ。1966年デビュー。代表作『はいからさんが通る』『あさきゆめみし』『ヨコハマ物語』『N.Y.小町』など。『はいからさんが通る』で第1回講談社漫画賞を受賞。作品の映像化、舞台化も多数。

「2021年 『総特集 大和和紀 デビュー55周年記念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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