COCORA 自閉症を生きた少女 1 小学校 篇

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062204545

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  • 定型発達者と発達障害者は同じ社会の一員として良きパートナーになれるだろうか。互いに理解して努力すれば大丈夫、なんて耳心地の良い台詞が足しにもならない険しさを感じる。

    上野千鶴子先生曰く「フェミニズムは弱者が強者になりたいという思想ではありません。弱者になっても安心できる社会を作ることが、わたしたちの目的です」とのこと。

    脳の機能障害は誰にでも起こりうる。例えば若年性アルツハイマー、例えば後天性高次脳機能障害。マジョリティに属する部分が多い人も、マイノリティな部分を持っている。

    弱者になった自分も当然に社会から大事にされるものだと考えられれば、不寛容さや排他性も当然に律することができるだろうか。迷い、弱音を吐きながら、また次の歩を進めていきたい。

著者プロフィール

昭和生まれ。幼い頃から「変わった子」と言われて育つ。大人になり高機能広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)と診断される。
診断後、本の執筆を思いつくが、長らく書くことはなく、その後長期の体調不良に陥ったことをきっかけに、「自分の人生の意義を知りたい」と執筆を開始。
好きは花はアザミ。

「2017年 『COCORA 自閉症を生きた少女 2 思春期 篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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