ガーディアン

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 404
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062204781

感想・レビュー・書評

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  • いつもとは少し違う切り口の薬丸岳さん。
    子供たちがSNSやLINEで親の知らない交流関係を築いている危うい世界がテーマ。
    これは行き過ぎだけど、あながち現実離れしたことではなく感じてしまう。
    ただ。
    一気に読める面白さなんだけど、なんだか物足りなかったのはなんだろう。
    後半のストーリー構成が雑に感じてしまったというか、ラストの締まり方が残念な感じ。

  • 違法行為に対して違法行為で対抗するって、中学生の設定ですよね?
    いくらなんでも無理じゃないですかね。
    昭和のドラマ「ハングマン」を思い出した。

  • 世の中こんないい教師ばかりだったらいいのに…
    最初30ページ位で話の全容が読めるので、あー、そういう話ね、と思った割に一気読み。
    ん?これ誰だっけ?ってちょいちょい挟んでくる所が、私にはページを進める力になっていたのかな。
    例え誰からも無視されても、会話してくれなくても、ちょっと目配せしてくれるだけで救われる、顔の見える友達。それに尽きる。顔の見えない誰かは、永遠に守ってくれる訳じゃない。大人になったら何でも自分で解決できるようになる訳じゃない。
    今は違う形の解決法のガーディアンだと信じたい。

  • 【要旨】スマホやSNSが普及し、教師は生徒の悩みを把握しきれない。いじめ、不登校、夜間徘徊―荒れていた中学校は、匿名生徒による自警団「ガーディアン」によって落ち着いた。赴任したばかりの秋葉は単身、学校の謎に迫ろうとする。

    先が気になって一気に読んだ。中学生の登場人物が多く、呼び方も苗字だったり名前だったりと人物相関図を理解するのに苦労するがそれが逆に狙いなのかも。
    後半全容が見え始めてから当該箇所を読み直して理解する作業が手間に思うか面白いと思うか。私はこれぞ読書の醍醐味で何度もページを戻って読み直すのが面白かった。
    多分に御都合主義で良い人ばかりな所は目につくが松山君が友達に言った言葉と卒業生代表の答辞の言葉は胸に来た。
    展開からして映画化されそうな作品!
    映像化が似合う作品だった。

  • ある日を境に、荒んでいた学校が平和な日々に変わる。
    生徒も先生も違和感を抱きながら、平和なことに安穏することに。しかし、その学校生活に疑問を持ち、謎を解き明かそうとする新任教師の身に・・・。教師は本当に無力なのか。

  • ただでさえ登場人物が多い所に姓名で言い方を変えているため名前が覚えられないのが難点でしたが、後半まで先が読めず全体的なお話は面白かったです。夏目もチラッと登場したり。
    で、この作品の感想ですが、教師 秋葉が生徒が作った自警団を知り、その存在について否定したものの、最終的にはそれを利用していくことがBestだということを結論付けたお話でしょうか…?
    教師ができることに限界があるからガーディアンは存続させるが、制裁などは行わない解決策(友達や教師の力で目に見える形で解決する)をとっていく、ということでしょうか?それでなければ秋葉は何だったのか?ということになると思いますが、どうにもしっくりこず。。。

  • 中学生のお話か…読めるかな?と思って読みはじめたけど、吸い込まれて一気に読みきった。
    親目線になったり、子供目線になったりして感情移入しながら読んだ。
    いじめは本当になくならない。いくつになっても思う。
    こんな先生達本当にいるのかな?
    夏目刑事登場!

  • なくならない、いじめ問題。

    本当に守ってくれるものの存在は何か

    つらいことがあったときに、話しかけてくれたり、冗談を言って笑わせてくれる人
    顔の見える友達

    2017年 講談社

  • 他のレビューでも多数あるように確かに登場人物は多い。しかも視点によって上の名前と下の名前で呼び方変わるので全員のフルネーム把握していないと誰なのかわからない、が、学校という舞台で教師と生徒と保護者がいてとなると登場人物は多くなり、しかも呼び方も関係性によって変わるのでこれはまあある意味リアルな感じかなということで納得した。だが人物相関図とか、よくある人物説明文?があるとよいかも。
    話は学校を舞台としたところで、いわゆる殺人とか誘拐とかそういうのではなく、あくまで生徒と教師の攻防?というか学校の日常にありそうでなさそうな感じはよかった。締めも希望を持てる終わり方で好感持てました。かといって教師には絶対になりたくないって思う感じですけど。世の先生には頭が上がりません

  • 期待していたほどの衝撃も何もなかったな。SNS等の発達で最近の中学生も先生も大変だなと思わされはしたものの、そこ止まり。教師が無力だから生徒の間からガーディアンという自警団が発生するアイデアはおもしろかったのだが思っていたほど話は広がらなかったのが残念。薬丸さんらしさが鳴りを潜めてしまったというか、軟着陸してしまってモヤモヤだけが残った。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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