ピエロがいる街

著者 :
  • 講談社
3.79
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本棚登録 : 114
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062204811

作品紹介・あらすじ

兜市役所の秘書課に勤務する比南子は困っていた。スローガンに「開かれた市政、会いに行ける市長」を掲げる宍戸市長は、時間さえ空いていればどんな来客でも応対する。兜市は製薬会社が工場を国外移転することが決まり、かつてない財政難に陥っていた。市議会では大荒れが予想される中、今日も市民は市長に会いにくる。
ところ代わって兜市の駅前。就職活動がうまくいかない立花稜がベンチに座って悩んでいると、顔に白粉を塗り、真っ赤な口紅を塗ったピエロに話しかけられた。「願いごとを一つ、言ってみろ」立ち去らないピエロに仕方なく就職したいと話すと、稜はピエロに雇われることになる。ピエロは毎晩困った市民を助けるために活動しており、稜はそれを手伝うが……。
兜市が抱える難題に次々と直面する市長とピエロ。ピエロの正体が判明したとき、物語は鮮やかに反転する!

感想・レビュー・書評

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  • 就職活動がうまくいかず悩んでいた稜は、ある日突然ピエロの扮装をした人に話しかけられた。
    「願いごとを一つ、言ってみろ」と言われ、それがきっかけで稜はピエロに雇われることになった。
    そして、ピエロが毎晩行っている人助けのお手伝いをすることに───

    あーーー!、すっかりだまされました!!
    ピエロの正体、これっぽちも疑わなかった!
    まぁ、これはいつもの事なので置いといて(笑)
    心温まるやさしい物語でした。
    やはり、横関大さん大好きです。

    ピエロと一緒に様々な人々と出会い、自分のしたい就活に気づき成長できた稜。
    「開かれた市政、会いに行ける市長」をスローガンにしている宍戸市長も立派だったし、
    自分の故郷を大切に思う気持ちにも共感させられました。
    私もピエロのような大仕事は無理でも、声をかけてあげるくらいの勇気は持っていたい。

    本書に書かれていたように、
    あれこれ悩むことはやめて、一歩前に踏み出そう。
    一歩が無理なら半歩、それ以下でもいいんだから。
    どんな曇り空でも、雲の上は晴れているんだから。

    このところずっと落ち込んでいた気持ちが少し楽になりました。
    これまで以上に、人との出会いを大切にしたいです。

    • ひとしさん
      こんばんは!
      横関大さんいいですよね!
      いつも読後感は清々しく、爽やかな気分にさせてくれます。
      杜のうさこさんの言うように人との出会い...
      こんばんは!
      横関大さんいいですよね!
      いつも読後感は清々しく、爽やかな気分にさせてくれます。
      杜のうさこさんの言うように人との出会いは大切ですね!
      2018/06/06
    • 杜のうさこさん
      ひとしさん、こんばんは~♪
      コメントありがとうございます!

      出会いを大切にしたいと、心から思わせてくれる物語でした。
      横関大さん、...
      ひとしさん、こんばんは~♪
      コメントありがとうございます!

      出会いを大切にしたいと、心から思わせてくれる物語でした。
      横関大さん、本当にいいですよね~
      いつも心がほわっと温かくなって、大好きな作家さんです。

      それと、私はいつものことですが(笑)、ひとしさんもだまされちゃったんですね^^
      でも、これはみんなだまされますよね~
      横関さん、ニンマリされてたりして(^^♪
      2018/06/06
  • ★3.5

    兜市役所の秘書課に勤務する日南子は困っていた。
    スローガンに「開かれた市政、会いに行ける市長」を掲げる宍戸市長は、
    時間さえ空いていればどんな来客でも応対する。
    兜市は、製薬会社が工場を国外移転し、かつてない財政難に陥っていた。
    市議会では大荒れが予想される中、今日も市民は市長に会いにいくる。
    ところ代わって兜市の駅前。
    就職活動がうまくいかない立花稜がベンチに座り込んでいると、
    顏に白粉を塗り、真っ赤な口紅を塗ったピエロに話し掛けられた。
    「願いごとを一つ、行ってみろ」立ち去らないピエロに仕方なく
    就職したいと話すと、稜はピエロに雇われることになる。
    ピエロは毎晩困った市民を助ける為に活動しており、
    稜はそれを手伝うが…。

    兜市が抱える難題に次々と直面する市長とピエロ。
    迷子の犬捜しから、台風・汚職・財政難まて次々と襲いくる危機に
    市長とピエロは立ち向かう。
    就職できない大学生・橘や左遷された新聞記者・城島。
    夜な夜な現れ、人々の悩みを解決するピエロを手伝っていた。
    そんな中、市長の後援会長が殺されるという事件が発生し、
    最後に会ったのが市長だとの事で市長が疑われ…調査が進んでいく…。

    騙されましたーーーー!
    ピエロの正体…簡単過ぎでしょって思ってた

    • ひとしさん
      私もすっかり騙されたクチです^_^;
      私もすっかり騙されたクチです^_^;
      2017/12/14
    • しのさん
      こんばんは◡̈♥︎
      はじめまして。
      コメントありがとうございました(‷ˊᗜˋ‷)
      わぁ♩一緒なのですね。
      ですよね〜これは騙されてしまいます...
      こんばんは◡̈♥︎
      はじめまして。
      コメントありがとうございました(‷ˊᗜˋ‷)
      わぁ♩一緒なのですね。
      ですよね〜これは騙されてしまいますよね(*´罒`*)ニヒヒ♡
      2017/12/14
  • ああ好きだ…これぞ横関さんという終わり方だった。
    題名通り、ピエロのいる街、兜市。そのピエロは夜な夜な悩んでいる人の願いを叶え、助手である就活中の大学生と街のためになることをしていく。迷い犬を探したり、人手不足の病院に医者を呼んだり、ボランティアという名目で様々なことをこなしていく。話はピエロ側と兜市の宍戸市長側で並行して進んでいき、やがて起こる殺人事件を解決するためにピエロが動き出す。
    そうやって、それまでピエロが築いてきた人脈が功を奏し、やがて真相を解明していく。しかし最後まで謎であるピエロの正体が、絶対全読者を騙すだろう。私も思わず「ああああ!」と声を上げてしまった。でも悔しいけどとても爽快で、人との縁がもたらす幸せを噛み締めてしまう。最後のエピローグも、ひとつの到達点で全てが繋がり合っていて、心が温まる。

  • 「人生とは出会いです」
    そんなピエロの言葉通り、ピエロの助手になったことで沢山の素敵な出会いを経験し、人として一回り成長した彼。

    街に夜な夜な出没する謎のピエロ。
    自分の故郷をこよなく愛し、街のみんなの願いを叶えるために駆けずり回る。

    「あれこれ思い悩む暇があるのなら、一歩前に踏み出すべきです。一歩が難しいなら半歩でもいい。あなたの心は曇り空かもしれないが、外は晴れているんですよ」
    心がお日様の光でぽかぽか温まる気がした。
    人と人との縁に感謝したくなる物語だった。

  • 謎めいたピエロが様々な悩みを解決していくハートウォーミングなミステリ。コミカルな読み心地でぐいぐい読めます。
    就職に悩む青年、激務にさらされる看護師、冤罪をかけられた医師、それぞれの人の悩みが繋がりながら解決されていくさまが実に爽快。職業を選んだ理由、というのにも考えさせられたり。一方で市長をめぐる殺人事件と疑惑とに絡む謎もいったいどう繋がっていくのかが読みどころで。最後の最後まで人の繋がりによって繰り広げられた物語には感動しました。
    ピエロの正体……これはもうあまりにあからさまでしょ、と思ったので。少し考えればわかるのだけれど。だからといって面白さがそがれることはまったくなく。でも深く考えずに読んだほうが驚けるかな。

  •  いやぁ、横関大、やっぱりいいです。人と人との繋がりがとてもいい。
     会いに行ける市長のスローガンを掲げた兜市の市長。この市は今や退職者が溢れ、不況の真っただ中。そんな兜市には、困っている人の問題を解決していくピエロが夜な夜な出現する。
     ピエロにスカウトされ、無理やり助手にされた稜は、就活中の大学生。自分のやりたいこともわからず、就活の成果は一向に実らない。初めは半強制で助手をしていたのだが、そのうちいろいろな人との出会いを通してやりたいことを見つけていく・・・。
     といったような成長物語かと思いきや、ミステリあり、どんでん返しあり、青春ありの贅沢な物語。ラストも横関大ならではで、なんとも清々しい風が吹く。

  • あーもう、私の先入観のバカバカ!絶対同一人物だと思ってた。よーく読めば分かったはずなのに。読み終わって即、さらっと読み返しました。ほぼ全ての人がハッピーに。各々のその後も書かれていて読後は本当に気持ち良いです♪エンタメ小説だけど、ありえないけど、ほんわかして、そして少し泣ける。横関さんやっぱりいいなぁ。こんな市長ばかりだったら日本の自治体は安泰。市長を支えたピエロが素敵すぎる。洗剤とかお使い頼まれるピエロ。愛だなぁ…。きなくさい殺人事件もあったけど、最後はどうなるかと思ったけど、爽やかな読後でした♪

  • してやられた、それが読み終えての率直な感想。
    ピエロの正体は読み始めから分かっていた。つもりだった。違和感なく読み進めることが出来たし。でもそれが作者さんの思惑通りだったんだな。
    小説だからこそ出来た、読み手の思い込みを利用したどんでん返し。
    構成にばかり着目してしまったけど、ストーリーも良かった。最後はきれいに終わってくれてスッキリ!

  • 硬派な市長が正義のピエロなのか?という疑問を投げかけながら進むミステリーな展開はスピーディーで楽しめる。そのスピーディーさと読みやすさからこその罠だろうか、答えがわかったときのあまりの単純さにこれはやられたなと思ってしまった。もっと素直にじっくり読めばヒントはあったのかもしれない。そう考えると作者からの挑戦的?な作品だった気がする。

  • ★2017/7/1読了 ピエロがいる街 横関大著 評価B+

    50歳位らしい男性がピエロに扮装して夜の街に出現、街の困っている人たちを助けている。
    ある日、大学4年のその町から東京の私大に通う立花稜は、たまたまピエロの助手アルバイトをすることになってしまう。
    一方、その街の宍戸市長。街にあった大手製薬会社がリストラ絡みで撤退。そのために市の財政には大きな穴があき、かつそこに勤めていた社員の失業も続出。市および市長は大変な窮地に立たされつつあった。

    そんな中、市長の後援会長である田沼克義が殺害され、その時間に会っていたのは宍戸市長のみ。
    警察も事情聴取に訪れ、噂が市役所内で流れ始める中、ピエロとその子分たる立花稜が様々な推測と裏付けを元に動き始める。

    これまでの横関作品だと、最初からアクセル全開で、そのまま全力疾走的なものも多かったが、
    今回は徐々に加速してゆき最後に伏線が収集されて完結のような形となっている。

    前のような爆走!爽快!のような作品ではありません。しかし、ある程度筋書は複雑すぎない分かりやすい横関氏らしい作品といえる。

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プロフィール

1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒。2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『ルパンの娘』『K2―池袋署刑事課神崎・黒木』『ピエロがいる街』などがある。

「2018年 『スマイルメイカー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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