アリガト謝謝

著者 :
  • 講談社
4.00
  • (6)
  • (14)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 88
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062204958

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ドキュメンタリーと思って読みましたが
    フィクション作品でした。

    台湾謝謝計画を立てたのは
    本の中では 佐久間愛子さんですが
    実際は 木坂麻衣子さん(?)のようです。

    この本はフィクションとはいいつつも
    多分全体的な流れは実際の話を基本にして作られていると思います。

    私は 3.11の後 海外にお礼の広告をやったのは なんとなく記憶にありましたが
    台湾が これほどの金額を送ってくれたのに 中国に配慮しての
    お礼広告がなかったのは 気がつきませんでした。

    台湾へ行った事がないので 日本に対しての空気感がわからないけど
    この本では かなり良いイメージですね。

    昔の日本人を知っている方は
    日本人は 秩序や遵法の精神を持ってると思って
    日本に好意を持ってる人がいるそうです。
    だから 日本が大変な事になったから
    沢山の寄附が届いたとの事でしたが、
    今の日本はどうでしょう?

    他の国の人達に どういう顔を見せられるでしょうか??

    先日 トモダチ作戦で被爆した 米兵の方々がいるという事を知りました。
    日本が 福島原発の状況を キチンと正確に伝えていたら
    被爆の被害を抑えることができたのではと思います。
    彼らは 被爆するという事など 考えもしないで 
    私たち日本人の為に 尽くしてくれました。
    それなのに・・・と とても残念に思いました。

    もし また 日本に大地震が起きたときは
    きっと 原発が各地にあるし
    他の国の人達が 日本で被爆したくないから 
    援助に行かないって 言うかもしれない。

    本の感想とは ちょと逸れましたが
    3.11で 日本が苦境にあい
    そして 多くの国の人が 手を差し伸べてくれた。
    私たちは 個人だからと お礼もろくにしていないけど この佐久間さん(小説の中の)は 
    個人にもかかわらず お礼をきちんと現すことを実行できて素晴らしい人だと思いました。

    私たちは 大きな事はできませんが
    出来る限りの お礼は したいと思いました。
    そんな事を考えさせられる 本でした。

著者プロフィール

1961年愛知県生まれ。東京経済大学卒業。商社勤務、会社経営を経て台湾に渡り、台湾観光協会発行の「台湾観光月刊」編集長を八年間つとめる。2011年、中国語で執筆した小説『蒲公英之絮』(印刻文学出版社)が外国人として初めて、第11回台北文学賞を受賞。著書にエッセイ『随筆台湾日子』(木馬文化出版社)など。

「2017年 『アリガト謝謝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

木下諄一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×