歳三の剣

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 55
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062204989

作品紹介・あらすじ

「あんたにとって、新選組は何だったんだ」
「夢さ。お前と一緒だ、歳」

新選組局長近藤勇を支える、「鬼の副長」土方歳三。なぜ彼は「鬼」と呼ばれるようになったのか。『燃えよ剣』から半世紀。新世代の歴史作家による新選組小説最前線。

感想・レビュー・書評

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  • 小松さんの文体、好き。

  • 池田屋事件などの出来事が淡々と終わってしまい、物足りなさを感じました。

  • 小松さんだから読んでみようと思ったが、新撰組をよく知らないので、ついていけなかった。

  • 前作『総司の夢』は掴みどころがなく、歯切れが悪かったが、本作では、前作で沖田視点で描かれた物語を、土方視点で語るかたちで「答え合わせ」が為されてゆく。沖田編で躓きかけたが、今作でやっと理解が追い付いた。
    しかし、文章としてはどうにも甘い。主役の独白が多過ぎて鼻白むこと度々、カッコ書きの前後の文脈が唐突過ぎて、肝心の台詞が誰の発言なのか分からず、頁を繰る手も止まる。
    新選組に対する多分な思い入れ、情熱は理解するが、時代物を書くのであれば、まずは地の文を鍛えて欲しい。
    作者には各人物に「言わせたい台詞」があり、極端に云えば、その前後を穴埋めしているような文章。
    土方が自身を美男として認識しているのはよいが、それをフォーカスした描写が頻出しては、土方ファンなれど萎える。

  • 歳さんが友の秘密を背負って苦悩しながら新選組の鬼の副長であろうとする話。この土方さん好きだし、北へ転戦していく話も面白かったけど、最後まで近藤さんという人がわからない…という気持ちを引きずってしまうなあ。 思い出すのは京極せんせの「ヒトごろし」。あれはサイコパス人斬り本人の目線なので理解できたけど、本作は恐れ悩み見守る側の目線だから、ずっと不安を感じて読みました。

  • 土方歳三と言えば後にも先にも超メジャー「燃えよ剣」が存在するわけでその向こうを張るとなると並大抵なことではないのだがそんなことも易々と乗り越えてしまうのはエメルさんの強い新撰組ラヴ❤️の気持ちなのだろう。
    鬼の副長が自らの優しさを封印し鬼に成らざるを得なかった所以はもとより沖田にからかわれ斎藤に毒づかれるどことなく中間管理職的な人間味ある切り口は新鮮で新たな魅力を見せつける。
    ラストは足早になってしまったがたったひとり近藤との奇妙な友情に殉じる姿にはあしたのジョーの感動が甦る。
    燃え尽きたよ…真っ白にな

  • 総司の夢と合わせて読むべき作品。
    土方もまた新選組の一人であり、その中で生きていったと感じた。
    また総司の夢と読むとパズルのピースが合っていくように、小松エメルという作家が描きたいと思う新選組が見えたように思う。
    これから永倉などの作品も書かれるそうなので、さらに期待している。

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著者プロフィール

1984年東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。母方にトルコ人の祖父を持ち、名は、トルコ語で「強い、優しい、美しい」などの意。2008年、あさのあつこ、後藤竜二両氏が選考委員を務めるジャイブ小説大賞で、初の大賞を受賞しデビュー。著書に、デビュー作の明治人情妖怪譚『一鬼夜行』シリーズ、『夢追い月』をはじめとする「蘭学塾幻幽堂青春記」シリーズ、『うわん 七つまでは神のうち』などがある。

「2021年 『梟の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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