ニャンニャンにゃんそろじー

  • 講談社
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本棚登録 : 529
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062205177

作品紹介・あらすじ

NO CATS, NO LIFE !
楽しいときも、悲しいときも、いつでも側に“君”がいる

猫好きの、猫好きによる、猫好きのための
“にゃんだふる”なひと時をあなたに!!

〈猫小説〉
有川浩 『猫の島』
町田康 『諧和会議』
真梨幸子 『まりも日記』
小松エメル 『黒猫』
蛭田亜紗子 『ファントム・ペインのしっぽ』

〈猫マンガ〉
益田ミリ 『鈴を鳴らして』
ねこまき(ミューズワーク)『猫の島の郵便屋さん』
北道正幸『ネコ・ラ・イフ』
ちっぴ『ヅカねこ』

感想・レビュー・書評

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  • まずこの表紙!可愛すぎる!
    この翡翠のようなまん丸な目に吸い寄せられます。

    何を考えてるんだろう?
    「んっ?おいしいオヤツでもくれるの?」
    「眠たいんだからほっといてよ。」
    「仕方ないニャ~、遊んであげてもいいよ。」
    妄想は果てしなく広がります。(でもたぶん、何も考えてないと思われる・笑)。

    この澄んだ瞳に見つめられると、自分の弱さ、穢れを見透かされたような気になったものです。
    全部肯定できる存在、何も望まない、求めない。
    ただ元気でいてくれればいい。
    たとえかまれても、ひっかかれても、パンチされても何をされてもいい。
    あなたについていく(笑)。
    (なんか、昔そんなCMの歌があったような…)
    ”下僕”とはよくぞいったものだと思います。

    町田康さんの『諧和会議』と 蛭田亜紗子さんの『ファントム・ペインのしっぽ』が特に好みでした。
    有川浩さんの『猫の島』は『アンマーとぼくら』のスピンオフなんですね。読んでみたいです。

    私自身、そうとうな猫おバカだと常々自負していますが、
    なんのなんの、この著名作家の方々もかなりな愛すべきお仲間でした。
    ネコちゃん愛に包まれた楽しい時間でした♪

  • 有川浩さんの猫の島のみ読了。

  • 図書館に「ねこまき」さんの本ないかな~と、検索したらこの一冊がHITした。

    ねことじいちゃんに登場してた郵便屋さんのお話。
    久し振りに猫の島♪
    な~んも変わってなかった。
    いつ来てもおんなじ潮の香りといい風と猫達と島の人達。
    読後はいい気分で昼寝ができそう。

    アンソロジーなので、他の作品も読んでみた。
    知らない作家さんもいたが、どの作品も猫愛で溢れていて、はずれ無しだった。

  • いつの間にか猫の魅力にどっぷりつかり、この小説を手に取りました。それぞれの作家の猫に対する愛情がたっぷり。

  • 猫好きなのと有川浩さん好きで手に取りました
    ( ΦωΦ )ニャ
    有川浩さん以外はお初(アンソロジーはお初作家さんものも読めるのでよいです。)
    有川浩さんのお話しは『アンマーとぼくら』のスピンオフということだったのでとても楽しみにしていました♪
    お父さんのお母さんへの気持ちをまたひとつ感じられるお話しでした(*´-`)
    イヤミス真梨幸子さん…イヤミスだった…(苦笑)
    漫画有り、時代もの(新選組)有り
    ちょっと長い…と思ったものもありますが(笑)
    最後の人間が滅んでしまった世界を描いている「諧和会議」の猫の小賢しさ感が最高に良かった(笑)

  • 9個のにゃんそろじーのうち2~3はまあ読めるかなってぐらいの軽い本

  • 新選組アンソロジーで見かける小松エメルさんは、猫アンソロジーでもやはり新選組ものを書く。
    『黒猫』。主人公は島田魁。永倉新八率いる二番隊伍長。彼は新選組のなかで出世することはなかったが、草創期に入隊後、戊辰戦争最後の地函館まで転戦し、明治になってのち、かつていっとき本処置にしていた西本願寺に戻ってきた数少ない生き残りである。
    寺の片隅にうずくまる黒猫を見る、老いた島田の脳裏に去来するいくつもの面影と感情。彼はその手で黒猫を殺すだろうか――。

    小説界から有川浩、町田康、真梨幸子、小松エメル、蛭田亜紗子の5作家、マンガ界からは益田ミリ、ねこまき(ミューズワーク)、北道正幸、ちっぴの4作家が参加した、ファンタジーから時代劇まで網羅する猫好き必見の小説&マンガのアンソロジー。

    その最後を飾る町田康の『諧和会議』が異色である。人間の言葉を使えるようになった動物たちが、森の広場に集まって会議を開いている。その議題は、「猫は言葉がわかるのかどうか」。猫の勝手気ままなふるまいに悩まされてきた動物たちは、さっそく調査を開始するが、みないいように翻弄されて――。
    動物が言葉を話す世界で、猫はしろい花を吐き出すのみ。クライマックスは不思議な余韻に包まれる。

    猫がもつ魅力の奥深さ、幅広さをそれぞれの作品にぎゅっと凝縮して、ライトな猫好きさんから、すでにお猫様の奴隷と化している猫飼いさんまで、きっと楽しめる“にゃん”ソロジーである。

  • 猫ってほんと不思議な生き物だ。
    猫はただ自由に自分の都合のみで生きて協調性のカケラもない。
    なのにこんなにも多くの人に愛され可愛がられている。
    見ているだけで癒され、猫の存在自体が生き甲斐になる人もいれば、猫の奴隷となってしまう人もいる。

    有川浩さんの『猫の島』は『アンマーとぼくら』のスピンオフ!子供以上に「子供」なお父さんがとても懐かしい。猫を絡めた素敵なエピソードだった。
    ねこまきさんの『猫の島の郵便屋さん』もほのぼのとした島の日常に微笑んでしまう。
    蛭田亜紗子さんの『ファントム・ペインのしっぽ』も色々なものを喪失した主人公の弱った心に温もりをくれる仔猫が良かった。

    短編の後に書かれた各作家さんの猫に関するコメントは、作家さんの人柄が滲み出ていてとても嬉しい。
    しみじみさせる温かい話やクスっと笑える微笑ましい漫画、しんみり切ない話、新撰組の出てくる時代物、イヤミス等々、多種多様な「猫」物語を堪能できた一冊。

  • 猫の野生の厳しさ、ワガママ、気まぐれとかわいいところばかりじゃないお話。
    だけど、みんな猫が好きなんだなあ〜。
    おもちゃで遊んでても、寝ていても、ごはんを食べてても、トイレをする後ろ姿でさえも可愛い。

  • 猫好き作家と漫画家による猫をテーマにしたアンソロジーだ。
    力の抜けた漫画から、時代小説、スピンオフ(有川浩の短編は『アンマーとぼくら』のスピンオフ)など寄稿されている作品はさまざま。
    全体として猫への愛情が満ち満ちている。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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