- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062205306
作品紹介・あらすじ
島田荘司選 第9回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作!
その女は「毒」だ。身体を蝕み、心を壊す。
美しい義姉の周りで続発する死と災厄。兄を亡くした妹は、親友とともに、義姉の「本当の顔」に迫る。
原因不明の奇病を患った兄は激痛に耐えかね、病院の窓から飛び降りて死んだ。兄の症状に納得がいかない妹の笹岡玲央は看護師から、義姉の真奈美が兄の腫れた足に巨大な蜘蛛を乗せていたと聞く。美しく聡明で献身的な義姉の「本当の顔」とは? 玲央の幼なじみの天才毒物研究者・利根川由紀が乗り出す!
感想・レビュー・書評
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面白かった。
主人公が何度も熱を出すくだりいる?と思いながら読んでいたが、ちゃんと意味があった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テンポも良いし、中盤からどんどん謎が解かれていくところも気持ち良い。
でも私は、義姉に感情移入も同情もできないので、罪に問われることなく受け容れられてるのが、なんだかなぁ -
表現がずっと気持ち悪いほどリアルなのがさすが北里さんだなと思いました。
読む手が止まらず、最後まで来て、タイトルに触れた時、今まで読んできた、登場人物の過去と今を振り返りました。
こんな家族も本当にあるんだな。 -
原因不明の奇病により地獄のような苦しみに耐えられず兄が自ら命をたった。兄の奇病の原因を知りたい玲央は友人の毒物研究者の利根川由紀とともに真相を探る。献身的な介護を続けていた兄嫁に不信を抱く。毒親に縛られた娘たちの悲劇。面白かった。この世には知らない毒がいっぱいあるんだな。
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原因不明の病いで自殺する兄と優しい義姉の周りで起こる不審事。毒物マニアの利根川由紀の強烈なキャラにやられる。
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美しく優しい兄嫁の周辺で、激痛を伴い手足が腫れ上がる奇病が次々に発症。まわりの人たちから「聖母のよう」「慈愛に満ちた完璧な母親」と言われる義姉の正体を探るミステリー小説。
無視され放置されて育ってきた主人公の女と、溺愛され過干渉にふりまわされて育てられた女。どちらも虐待で、母親ってなんなんだろう…と考えさせられる。
ただ物語の主軸が干渉による虐待なのか、蜘蛛による毒なのか。毒にもかなり力が入っているため「結局どちらがいいたかったの?」とも思う。毒の研究者の由記も過剰に癖がありすぎる気がして、もう少し普通の人でも良いのでは?と思ったらシリーズものだったみたい。それならこのキャラクターも納得。 -
二作目、三作目と読んで一作目なので、少し物足りなさは感じたけれど、好きなシリーズなので、それなりに楽しみました。
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じゃがいもの芽には気をつけよう。
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どなたかのレビューにあったように、最後に
タイトルの意味がわかる。
毒マニアの親友がいて、話がどんどん順調に進みすぎだとは思いますが、嫌な感じでもなく、スピーディーに最後までいきます。
代理ミュンヒハウゼン症候群、心理学か何かの本で読んだことあったので、なるほど、と思った。