本性

著者 :
  • 講談社
3.42
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本棚登録 : 84
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062205337

作品紹介・あらすじ

「超不自然主義」…「あなた、一年後に死ぬわよ」と占い師に言われてから二年。サイコはまだ生きている。その日がきっかけとなり、何も分からないまま占い師の仕事をしているサイコ。そして友人のエリは無機質のモノしか愛せない女。今は旦那と別れるといってうちひしがれている。その旦那とは、人間ではなく地蔵なのだ。こじらせてしまっている二人の女の行き着く先はどこなのか。

「ぱんぱかぱーんとぴーひゃらら」…その日暮らしをしている岩崎はある日、パチンコ大勝ちした。そんな岩崎に「お祝いに抜いてあげようか」と声をかけてきた女がいた。女は風俗嬢のアッコ。二人は一緒に住むようになるが、まともに愛し合っていられたのは束の間。二人の愛は奈落の底へ転げ落ちていく。

「東京回遊」…夫との生活に不満を持つ恵は、出会い系サイトで知り合った男に会うために東京へ向かった。だが、男とは思ったようにはいかず、飛び乗ったタクシーであてのない放浪をはじめる。結婚前女優になることを夢見ていた恵は、気のいい運転手との会話のなかだけで大女優になった自分を演じる。

感想・レビュー・書評

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  • どれもこれもなんというか、虚しい話だった。さらーりと読める。

  • 黒木渚さんの本という事でどんな話かと思いながら読んだけど、なかなか尖った話でドロドロしたものがあります。これはこれでありだけど、好きかと言われるとそうでもない。

  • 東京回避
    主婦が家出して、東京出てくるお話。
    気にいった一節は、タクシーの運転手さんとのやり取り
    「結婚生活だ一番大切なことって何だと思いますか?」
    「相手の欠点を愛することです」

  • 行動に移さないまでも、道の向こうを歩いている人の心の内はこの本の登場人物のように様々な想いを抱いているのかもしれない。都会の孤独をも感じさせる作品だと思った。

  • 哀しいなぁ。なんだろうこの哀しさは。そしてこの哀しさと同じくらい滑稽なのはなんでだろう。
    だれもかれも一生懸命なのに、なんでうまくいかないんだろう、人生って。
    あのときこうしていれば、とか、あのときあの人に会わなければ、とか、そういういくつもの「あのとき」の曲がり角を、逆に曲がればよかったんだろうか。
    いまの自分はあのときの曲がり角を間違えただけで、本当な別の人生があったはず、って慰めが生きる支えになっちゃったり。あぁ、そんな慰めも哀しいなぁ。
    哀しい哀しいっていいながら、それでも自分が意外と好きだったりするから、生きていけるんだろうね。

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著者プロフィール

1986年宮崎県日向市生まれ。福岡大学大学院人文学科卒業。大学時代軽音研究会でギターをはじめ、ライブハウスで弾き語りをスタートする。2010年、自らの名前を冠したバンド”黒木渚”を結成。
2012年12月「あたしの心臓あげる」でデビュー。2013年12月COUNTDOWN JAPAN 13/14出演をもってバンドは解散。2014年からソロ活動開始。同年4月1stアルバム「標本箱」をリリース。2015年「自由律」など多数のアルバムを発表。また「壁の鹿」で小説家としてもデビューする。
2016年4月には「ふざけんな世界、ふざけろよ」、7月には配信シングル「灯台」をリリース。

「2020年 『本性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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