辺境図書館

著者 : 皆川博子
  • 講談社 (2017年4月19日発売)
3.76
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  • 本棚登録 :225
  • レビュー :15
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062205351

作品紹介・あらすじ

知れば知るほど
読めば読むほど
好きになる。

《この辺境図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。知らない、読んだことがない、見つからない――。
そんなことはどうでもよろしい。読みたければ、世界をくまなく歩き、発見されたし。運良く手に入れられたら、未知の歓びを得られるだろう。(辺境図書館・司書)》

小説の女王・皆川博子が耽溺した、完全保存版ブックガイド。(書き下ろし短編も収蔵)

辺境図書館の感想・レビュー・書評

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  • 目次のあとの扉にはこう記されている。
    「この辺境図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。貸出は不可。読みたければ世界をくまなく歩き、発見されたし。運良く手に入れられたら、未知の歓びを得られるだろう。  辺境図書館 司書」

    この言葉通り、その名を聞いたことさえない本が次々紹介される。各章のタイトルであげられている本は三十作あまりだが、既読のものは僅かに二作であった(「アサイラム・ピース」と「心は孤独な狩人」)。文中ではさらに多くの本に言及されていて、さすがだなあと感嘆してしまう。こういう芳醇な読書が下地となって、あの唯一無二の作品群が生まれるのだと深く納得した。

    やはり自分が読んだことのある本(たった二作だけど)の紹介が強く心に残る。著者が真に心ふるわせ読んだことが、ひしひしと伝わってきた。優れた書き手はよく読む人でもあるのだと再認識。

    装丁も素敵だ。小ぶりな本で、表紙にはお月様が箔押しされている。目次やタイトルページのデザインが著者らしく優雅で、巻末につけられている、罫線の入ったメモ用紙風のページも嬉しい。いや何か書いたりはしないんだけど、なんとなく。

  • そんじょそこらのブックガイドブックではないのだ。
    館長が皆川博子なのだから。
    言うことなしだし、短編もいい気分にさせてくれる。
    ブックデザインも小ぶりで上品で瀟洒で素敵。

    ホセ・ドノソ ミック・ジャクソン ブルーノ・シュルツ ルイジ・ピランデルロ フェルナンド・アラバール アントワーヌ・ヴォロディーヌ マルセル・シュオッブ アンナ・カヴァン 野溝七生子 ジョン・マックスウェル・クッツェー ジュリアン・グラック スティーヴ・エリクソン 石上玄一郎 ハンス・ヘニー・ヤーン パウル・シェーアバルト パトリック・ジュースキント 佐藤亜紀 ミシェル・トゥルニエ ロード・ダンセイニ ウィリアム・バトラー・イェイツ 横山茂雄 カースン・マッカラーズ 鳩山郁子 エリック・ファーユ フセヴォーロド・ミハイロヴィチ・ガルシン 岩田誠 間宮緑 川村二郎 アルフレッド・ド・ミュッセ 郡虎彦 杉山正樹 皆川博子

  • 鍵のかかるひきだしに、そっとしまっておきたいような。

    中には手に入りにくい本もあるが、探し出す楽しみもある。
    どこかで出会えたら、それもまた僥倖と思えるだろう。

    後続の作家たちの作品もあれこれ読まれているようで、恐れ入る。しかも決して高いところからではなく、丁寧に敬意を持って語られるので、更に恐れ入る。

    どの章も宝石のようで、ため息と共に読んだ。
    極めつけはカースン・マッカラーズ。それからアンナ・カヴァンも再読しなくっちゃ。

    最後の一篇がまた素晴らしい。

  • 最期の日まで、本に溺れる。小説の女王が耽読した、妖しくも美しい本の数々。書き下ろし短編「水族図書館」も収蔵。(アマゾン紹介文)

    序文の「司書」の文章から、架空の本及び著者の話かと思っていました(クラフト・エヴィング商会みたいな)。

    この本を読まなければ知りえないような幻想小説の紹介が多く、満足。中には絶版もあるけれど、図書館使って読んでみたい。

  • 眠る前のひととき、一章ごとに大切に読み進めていく至福。
    大好きな作家さんのルーツの小片を知ることができるなんて、装丁や取り上げられている作品達のおかげもあって、甘美で後ろめたい秘め事のよう。

  • 皆川博子さん作品が好きで、皆川さんの好きな作品紹介と聞いて読まずにいられなかった。

    でも、私の読書歴では理解が難しそうな作品が多かったかも。いくつか気になる作品はあれど、自分の読書量が足りないゆえにピンとこない部分があった。まずは、自分でも読めそうな作品から手を付けて少しずつレベルアップが必要かな。

    皆川さんの作品を愛読していて、他にも幻想文学を多数読んでいる人にはたまらない作品だと思う。

  • なんて素敵な本の数々。とにかく全て読みたくなって困る。

  • これから読みたい本がたくさん出来た本です。
    皆川さんの個人的意見と感想ですが、だからこそとても興味を唆られるモノばかりでした。
    幻想小説は最近ハマりだしたジャンルなので、イロイロ勉強にもなった一冊です。

  • 集英社版「世界の文学」…図書館にある!1巻抜けてるけど!読む!

  • 平成29年7月11日読了

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