- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062205405
作品紹介・あらすじ
2017年最高の話題作、実写映画「美女と野獣」。
主人公ベルは、読書好きで知的好奇心あふれる女の子。そのベルが”当時読書日記をつけていた”としたら――?
古今東西の名著の一節をベル自身がワンポイントで引用しながら感想をつづったノーブルな一冊です。
閉ざされたお城の中でも心豊かな冒険をしていたベルは、何を読んでいたの?
野獣と心を通わせるとき、どんな本を支えにしたの?
前向きで芯の強いベルの心を作った珠玉の名句は――?
名言にハッとさせられたり、ベルの感想にうなずいたりしながらしっかりと「美女と野獣」の世界を味わえる本です。
感想・レビュー・書評
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借りたもの。
ディズニー『美女と野獣』のヒロイン・ベルのが読んでいた本の名言集、書評という体裁。
紹介されている書物は、彼女が読んでいた思われる、近代前くらいまでの本という、『美女と野獣』の世界観に沿った徹底ぶり。
古今東西のお時話、寓話、冒険譚、ロマンス……
セルバンテス『ドン・キホーテ』からの引用が多い。
そこから引用される言葉と彼女の感想は、ベルのキャラクター性を補強する。知的な女性像。
『千夜一夜物語』の語り部・シャーラザット(シェヘラザード)への憧れなどから伺える。
冒頭に脚本家リンダ・ウールヴァ―トンによる、ベルというキャラクター制作秘話が少し。
読書好きにしようというキャラ設定に対し、読書では動きが無さ過ぎて映画には不向きではないかという意見が出て、「本を読みながら村を歩き回らせる」という演出で解決したと。それ自体もリンダの個人的な経験からきていたという。興味深い話。
取り上げられている本のリストには、日本語翻訳を出版しているところにについても紹介。詳細をみるコメント0件をすべて表示